ホテル ビーナス
表示
(ホテルビーナスから転送)
ホテル ビーナス | |
---|---|
監督 | タカハタ秀太 |
脚本 | 麻生哲朗 |
製作 |
亀山千広 椎名保 三枝照夫 迫本淳一 |
出演者 |
草彅剛 中谷美紀 香川照之 |
主題歌 | LOVE PSYCHEDELICO |
撮影 | 中村純 |
編集 | タカハタ秀太 |
配給 |
アスミック・エース 松竹 |
公開 |
2004年3月6日 2004年9月10日 |
上映時間 | 125分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 韓国語 |
興行収入 | 8億8900万円[1] |
『ホテル ビーナス』は、草彅剛がチョナン・カンとして初主演した日本映画。
概要
[編集]日本映画であるが、台詞は全編韓国語。ロケの多くがウラジオストクで行われるなど、独特の無国籍感を醸し出している。淡々としていながら重みのある台詞回し、猥雑さと清らかな美しさが代わる代わる立ち現れる映像で、人生の物悲しさと生きていくことの希望を描いた作品。草彅に関係する有名人が、多数ゲスト出演している。作中では草彅自身が修得したタップダンスも披露し、物語のキーポイントとなっている。
キャッチコピーは、「そのドアを開けるとき やさしさがあふれ そのドアを閉めるとき 涙があふれる」。
世界四大映画祭「モスクワ国際映画祭 コンペティション・パースペクティブ部門 最優秀賞」を受賞。
ストーリー
[編集]あるストリートにたたずむ建物、ホテルビーナス。物静かな老オカマ・ビーナスが経営するそのホテルには、どこか影を背負った人々が、本当の名前さえ隠して共にひっそりと暮らしている。ある日、小さな娘を連れた男がやって来たのをきっかけに、彼らの生活は少しずつ変化し、それぞれが己の傷と向き合い、人生を見つめ直していく。
キャスト
[編集]- チョナン
- 演:草彅剛
- 0号室。ホテルの下働き兼カフェのウェイター。暗い過去を背負い、未来に希望を持てずに暮らしている。タップダンスが得意。
- ドクター
- 演:香川照之
- 1号室。腕利きのヤミ医師だったが、今は廃業しアルコール中毒になってしまう。
- ワイフ
- 演:中谷美紀
- ドクターの妻で、元ヤミ看護婦。ドクターの再起を願いながら、ホステスとして働き生計を支える。
- ソーダ
- 演:チョ・ウンジ
- 3号室。花屋で働きながら、いつか自分の店を持つことを夢見ている。弾けるような笑顔があだ名の由来だが、その裏で不本意な仕事に手を染めている。
- ボウイ
- 演:イ・ジュンギ
- 4号室。幼い頃ホテルビーナスのカフェに置き去りにされた孤児。人一倍強さに憧れ、常にピストルを手放さない。
- ビーナス
- 演:市村正親
- オーナー室。片足が不自由な老オカマ。いつも静かに微笑みながら皆を見守っている。
- ガイ
- 演:パク・ジョンウ
- 少女を連れてやってきた男。2号室に入る。屈強だが、無口で人と関わることを拒んでいるようである。
- サイ
- 演:コ・ドヒ
- ガイに連れられてきた少女。全く笑わず、食事にも手をつけない。しかし、甲斐甲斐しく世話を焼くチョナンに少しずつ心を開いていく。
- その他の面々
- 伊武雅刀、松尾貴史、勝村政信、田中要次、金子りずむ、ちすん、武居康仁、つんく♂(友情出演)、香取慎吾(友情出演)
スタッフ
[編集]- 監督:タカハタ秀太
- 脚本:麻生哲朗
- 製作者:亀山千広、椎名保、三枝照夫、迫本淳一
- 企画:大多亮、石原隆、清水信寿、久松猛朗
- プロデューサー:小川泰、前田久閑、豊島雅郎、衛藤祐一郎
- 製作:アスミック・エース、フジテレビジョン、ビクターエンタテインメント、松竹
- 配給:アスミック・エース、松竹
主題歌・挿入歌
[編集]- 「Everybody needs somebody」「Last Smile」「These days」「neverland」:LOVE PSYCHEDELICO
- 「Desperado」(イーグルスのアルバム『ならず者』タイトル曲のカヴァー):KOKIA
- 「ラララ」:イ・スヨン
- 「夜空ノムコウ」:SMAP