ホウライチク
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ホウライチク | ||||||||||||||||||||||||
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ホウライチク
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Bambusa multiplex Raeuschel ex ex JA et JH Schult | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ホウライチク | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Hedge bamboo |
ホウライチク(蓬莱竹)はイネ科ホウライチク属の多年生常緑竹である。地下茎を伸ばさず株立状となるためバンブー類に分類される。東南アジアから中国南部にかけての熱帯地域を原産とし、桿の繊維を火縄銃の火縄の材料とするため日本へ渡来し、中部地方以西に植栽されている。マダケやモウソウチクと異なり根を地面に垂直に深く張るため、斜面の崩壊を防止する効果を有する[1]。
桿の高さは3~8メートル程、直径は2~3cm。節間は20~50cmと長く、節からは多くの小枝が束状に出る。葉は枝先に3~9枚ずつでやや密に束生し、長さ6~15cmの狭披針形で先は鋭く尖り、葉脈は平行脈のみで、横脈を欠く。タケノコは初夏から秋にかけて出る。
桿が肉厚で重く水に沈むことからチンチク(沈竹)、タケノコが夏に生えるので土用竹、高知ではシンニョウダケとも呼ばれる。
変種・品種
[編集]- オオバコマチ(大葉小町竹) f. Ohkomachi - コマチダケの大型種
- ギンメイホウライ(銀明蓬莱竹)f. Ginmei - 緑地に黄色の縦筋が入る。
- コマチダケ(小町竹) f. solida - 孔のない品種で、葉が小さい。
- ショウコマチ(小小町竹) f. Shyo-komachi - コマチダケよりもさらに葉が小さい。
- スホウチク(蘇枋竹) f. alphonso-karri - 斑入り品種で、冬から春にかけては桿が黄色地に緑色の縦縞があり、夏から冬にかけては赤くなる。別名シュチク(朱竹)。
- ホウオウチク(鳳凰竹) var. elegans - 桿の高さは2~3m程。葉はとても小さくて、2列に密に並ぶ形が鳳凰を思わせる。
- フイリホウオウチク(斑入鳳凰竹) f. Albovariegata
- ベニホウオウチク(紅鳳凰竹) f. Viridistriata - 桿や枝が黄色地に緑色の縞が入る。紅色の縞が入るものもある。
- ミキスジホウオウチク(幹筋鳳凰竹) f. Albostriata
- ホウショウチク(蓬翔竹;鳳翔竹)f. Variegata - 稈に少数、葉に多数の白条を出現させる変異体。タケノコは秋に出、皮の縁と中央部分に白条が多い。
出典
[編集]- ^ 久米啓介; 伊藤孝; 小林睦 (2006). “斜面崩壊に対する直根型特竹(ホウライ竹)の補強効果”. 豊田工業高等専門学校研究紀要 (39): 79-80. doi:10.20692/toyotakosenkiyo.KJ00004687314. オリジナルの2022-03-31時点におけるアーカイブ。 2024年10月28日閲覧。.