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ホウライチク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ホウライチク
ホウライチク
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉植物 Monocots
: イネ目 Poales
: イネ科 Poaceae
亜科 : タケ亜科 Bambusoideae
: ホウライチク属 Bambusa
: ホウライチク B. multiplex
学名
Bambusa multiplex
Raeuschel ex ex JA et JH Schult
和名
ホウライチク
英名
Hedge bamboo

ホウライチク蓬莱竹)はイネ科ホウライチク属多年生常緑である。地下茎を伸ばさず株立状となるためバンブー類に分類される。東南アジアから中国南部にかけての熱帯地域を原産とし、桿の繊維を火縄銃火縄の材料とするため日本へ渡来し、中部地方以西に植栽されている。マダケモウソウチクと異なり根を地面に垂直に深く張るため、斜面の崩壊を防止する効果を有する[1]

の高さは3~8メートル程、直径は2~3cm。節間は20~50cmと長く、節からは多くの小枝が束状に出る。は枝先に3~9枚ずつでやや密に束生し、長さ6~15cmの狭披針形で先は鋭く尖り、葉脈は平行脈のみで、横脈を欠く。タケノコは初夏から秋にかけて出る。

桿が肉厚で重く水に沈むことからチンチク(沈竹)、タケノコが夏に生えるので土用竹高知ではシンニョウダケとも呼ばれる。

変種・品種

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  • オオバコマチ(大葉小町竹) f. Ohkomachi - コマチダケの大型種
  • ギンメイホウライ(銀明蓬莱竹)f. Ginmei - 緑地に黄色の縦筋が入る。
  • コマチダケ(小町竹) f. solida - 孔のない品種で、葉が小さい。
  • ショウコマチ(小小町竹) f. Shyo-komachi - コマチダケよりもさらに葉が小さい。
  • スホウチク(蘇枋竹) f. alphonso-karri - 斑入り品種で、冬から春にかけては桿が黄色地に緑色の縦縞があり、夏から冬にかけては赤くなる。別名シュチク(朱竹)。
  • ホウオウチク(鳳凰竹) var. elegans - 桿の高さは2~3m程。葉はとても小さくて、2列に密に並ぶ形が鳳凰を思わせる。
    • フイリホウオウチク(斑入鳳凰竹) f. Albovariegata
    • ベニホウオウチク(紅鳳凰竹) f. Viridistriata - 桿や枝が黄色地に緑色の縞が入る。紅色の縞が入るものもある。
    • ミキスジホウオウチク(幹筋鳳凰竹) f. Albostriata
  • ホウショウチク(蓬翔竹;鳳翔竹)f. Variegata - 稈に少数、葉に多数の白条を出現させる変異体。タケノコは秋に出、皮の縁と中央部分に白条が多い。

出典

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  1. ^ 久米啓介; 伊藤孝; 小林睦 (2006). “斜面崩壊に対する直根型特竹(ホウライ竹)の補強効果”. 豊田工業高等専門学校研究紀要 (39): 79-80. doi:10.20692/toyotakosenkiyo.KJ00004687314. オリジナルの2022-03-31時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220331171629/https://www.jstage.jst.go.jp/article/toyotakosenkiyo/39/0/39_KJ00004687314/_pdf 2024年10月28日閲覧。.