コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ベルトラン・ボネロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ベルトラン・ボネロ
Bertrand Bonello
Bertrand Bonello
生年月日 (1968-09-11) 1968年9月11日(56歳)
出生地 フランスの旗 フランス ニース
職業 映画監督脚本家作曲家
活動期間 1996年 -
主な作品
メゾン ある娼館の記憶
SAINT LAURENT/サンローラン
受賞
カンヌ国際映画祭
国際映画批評家連盟賞
2001年ポルノグラフ
ベルリン国際映画祭
国際映画批評家連盟賞
2022年Coma
その他の賞
サン・セバスティアン国際映画祭
カトリックメディア協議会賞

2016年ノクトラマ/夜行少年たち
テンプレートを表示

ベルトラン・ボネロBertrand Bonello, 1968年9月11日 - ) は、フランス映画監督脚本家作曲家

来歴

[編集]

1968年9月11日フランスニースで生まれ、パリモントリオールで暮らす[1]

1996年ピエル・パオロ・パゾリーニの伝記を元にした短編Qui je suis』を製作し[2]映画監督としてデビュー。2年後の1998年には初の長編『何か有機的なもの』を製作。第48回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門で上映された[3]

2001年ジャン=ピエール・レオを映画監督役に起用した『ポルノグラフ』は、同年の第54回カンヌ国際映画祭の国際批評家週間部門に出品され、国際映画批評家連盟賞を受賞[4]2003年の『ティレジア』は第56回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映された[5]2008年マチュー・アマルリックを映画監督役に起用した『戦争について』を発表。第25回マイアミ映画祭のカッティング・エッジ・コンペティション部門でグランプリを受賞した[6]

2011年には19世紀から20世紀の高級娼館を舞台にした『メゾン ある娼館の記憶』を発表。第64回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された[7]第37回セザール賞では7部門にノミネートされ、アナイス・ロマンが衣装デザイン賞を受賞した。2014年ギャスパー・ウリエルを主演に迎え、イヴ・サン=ローランの伝記映画『Saint Laurent』を製作[8]第67回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映された[9]。また、第87回アカデミー賞外国語映画賞のフランス代表作品に選出された[10][11]2015年、パリでテロを計画する若者たちを描くアクション映画Paris est une fête』を製作[12]。同作は2016年に『ノクトラマ/夜行少年たち』と改題されて発表。カンヌ国際映画祭への出品は見送られたが[13]サン・セバスティアン国際映画祭マール・デル・プラタ国際映画祭などのコンペティション部門に出品された[14]

人物

[編集]

ルキノ・ヴィスコンティに影響を受けている。スプリットスクリーンを好んで使用する。また、作曲家としても活動しており、自身の監督作の音楽も手がけている。クラシック音楽に造詣が深いことでも知られる。

SAINT LAURENT/サンローラン』(2014年)まで撮影監督を担当していたジョゼ・デエーは元妻。

監督作品

[編集]

長編映画

[編集]
  • 何か有機的なもの Quelque chose d'organique (1998年)
  • ポルノグラフ Le Pornographe (2001年)
  • ティレジア Tiresia (2003年)
  • 戦争について De la guerre (2008年)
  • メゾン ある娼館の記憶 L'Apollonide: Souvenirs de la maison close (2011年)
  • Ingrid Caven, musique et voix (2012年)
  • SAINT LAURENT/サンローラン Saint Laurent (2014年)
  • ノクトラマ/夜行少年たち Nocturama (2016年)
  • Zombi Child (2019年)

短編映画

[編集]
  • Qui je suis (1996年)
  • The Adventures of James and David (2002年)
  • Cindy: The Doll Is Mine (2005年)
  • My New Picture (2006年)
  • Where the Boys Are (2010年)
  • Sarah Winchester, opéra fantôme (2016年)

脚注

[編集]
  1. ^ Bertrand Bonello's Biography”. 2014年3月18日閲覧。
  2. ^ Qui ie suis”. 2014年3月18日閲覧。
  3. ^ Bertrand Bonello's Biography”. 2014年3月18日閲覧。
  4. ^ Bertrand Bonello's Biography”. 2014年3月18日閲覧。
  5. ^ 2003 Cannes Film Festival”. 2014年3月18日閲覧。
  6. ^ 2008 Miami Film Festival”. 2014年3月18日閲覧。
  7. ^ 2011 Cannes Film Festival”. 2014年3月18日閲覧。
  8. ^ Saint Laurent”. 2014年3月18日閲覧。
  9. ^ D’Yves à Saint Laurent, le portrait de Bertrand Bonello”. Cannes. 17 May 2014閲覧。
  10. ^ Bonello's Saint-Laurent for the Oscars”. 24 fois la vérité. 5 October 2014閲覧。
  11. ^ France Sends ‘Saint Laurent’ to Campaign For Foreign-Language Oscar Nominations”. Variety. 5 October 2014閲覧。
  12. ^ Bertrand Bonello mon prochain film suivra des jeunes qui posent des bombes à Paris”. Les Inrocks. 2 January 2015閲覧。
  13. ^ Nocturama son absence à Cannes, le parti pris du film... Bonello dit tout”. Première. 31 May 2016閲覧。
  14. ^ Nocturama Awards”. IMDb. 16 January 2016閲覧。

外部リンク

[編集]