ベラルーシ陸軍
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ベラルーシ陸軍 Сухопутные войска Республики Беларусь | |
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ベラルーシ陸軍エンブレム | |
創設 | 1992年3月20日 |
国籍 | ベラルーシ |
軍種 | 陸軍 |
兵力 | 16,500人(2016年)[1] |
上級部隊 | ベラルーシ共和国軍 |
識別 | |
陸軍旗 | |
ベラルーシ陸軍(ベラルーシりくぐん、ベラルーシ語: Сухопутные войска Республики Беларусь、英語: Belarusian Ground Forces)は、ベラルーシの陸軍組織。ベラルーシ国防省管轄下の組織である。冷戦時代のソ連地上軍に倣い、ベラルーシ地上軍と呼ばれることもある。
歴史
[編集]ベラルーシに駐留していた旧ソ連軍の第11親衛戦車師団、第19親衛戦車師団、第30親衛自動車化狙撃師団を原型とする。
現ロシア連邦と緊密な関係にあり、装備も大多数がロシア連邦軍に準じている。
組織
[編集]装備
[編集]小火器
[編集]拳銃
- マカロフPM
- スチェッキン・マシンピストル
- グロック17,34
- SIG SAUER P226
- 特殊部隊にて運用。
短機関銃(サブマジンガン)
- H&K MP5
- OMONや国境警備隊、対テロリスト特殊部隊"Almaz"にて使用。
散弾銃
- ベネリM4
- 特殊部隊にて運用。
小銃
- AK-47
- AKM
- 予備、第二線級装備として運用。
- AK-74
- AK-74M
- 一般的に配備されているアサルトライフル。
- AK-12
- EOTechのドットサイトを取り付けたものが5thスペツナズにて運用されている。60周年軍事パレードにて確認。
- 9A-91
- 内蔵式サプレッサーが装着されたライフル。特殊部隊で運用。
狙撃銃
- SVD
- 一般部隊にて広く使用されている。
- VSS (狙撃銃)
- 暗殺用、特殊作戦用に開発された内蔵式サプレッサーが装着された狙撃銃。特殊部隊にて運用。
- OSV-96
- 12.7mm弾を使用した対物ライフル。特殊部隊にて運用。
機関銃
グレネードランチャー
- GP-25,30/34
- 小銃の下部に装着されている。
- AGS-17
- AGS-30
- 自動擲弾発射機。
対戦車ロケット
携行地対空ミサイル(MANPADS)
車両
[編集]戦車
- T-72
- T-72A 前期型,中期型,後期型
- 限られた数が訓練用として使用されている。その他は置き換えられていると思われる。
- T-72AV
- T-72B obr.1990
- T-72B
- スラットアーマーやゲージ装甲などが装着可能な改良型。兵器見本市で展示されることもある。
- T-72B3 obr.2016
- ロシアで開発された近代化バージョン。2009年から確認されたものから変更点が多々ある。24輌がB3UBkhへのアップグレードされている。
- 全バリエーション合わせて892輌保有。
- T-80
歩兵戦闘車
- BMD-1
- BTR-70MB1というベラルーシ独自の改良型にて置き換えを計画している。
- BMP-1P
- 132輌保有している。
- BMP-2
- 1980年型と1984年型を計932輌保有している。
- BTR-82A
- 限られた数輌を保有、使用している。
装甲兵員輸送車
装甲偵察戦闘車
- BRDM-2
- BRM-1
- BMP-1のバリエーションの1つ。既に退役したものと思われる。
- GAZ Tigr-M "Lis-PM
- 最近納入されつつあるロシアの装甲偵察戦闘車。
- カイマン
- ベラルーシ独自開発の装甲車。46輌を調達済。102輌が発注済。
- MZKT-4190100 ヴォラット V1
- 東風 EQ2050
- ノリンコ&東風 CS/VN3JY
2018年に撮影された紹介動画にて確認されている。
コマンドポスト
- BMP-1KSh
- BMP-1をベースとしたもの。武装はPKT 7.62mm機関銃のみではあるが、指揮通信機能が大幅に強化されている。
- R-145BM1
- BTR-60PU-12M
- BTR-60をベースにした指揮通信車。下の車輛は防空任務に当てられる車輛である。
- R-142
- P-240MB カイマン-KAS指揮通信車
- R-186 Bogatyr-2指揮通信車
- R-186 ドラコン指揮通信車
- R-443 ヴォスコッド指揮通信車
- R-434 指揮通信車
- R-414MBRP ソスナ-2指揮通信車
戦車回収車
- BREM-1
- T-72の車体を用いた戦車回収車。
- BTS-4A
- T-54の車体を使った戦車回収車。
- BREM-Ch BREM-4
- BREM-K
- BTR-80の車体をベースとした回収車。
- IMR-2(M)工兵戦闘車
- BAT-2 (重)工兵戦闘車
- T-64の車体をベースとした工兵戦闘車。
水陸両用車(架橋戦車、艀含む)
- PTS-2
- 水陸両用車であり、輸送用途に用いられる。
多連装ロケット砲
- BM-21
- BM-21A ベルグラード
- BM-21の改良型。車体を出力425馬力のMAZ631705トラックに置き換え、再装填用の40連装ロケット弾を搭載する。原型と合わせて126輌保有。
- BM-27
- Uragan-Mへのアップグレードがなされている物もある。82輌保有。
- BM-30
- 45輌保有。
- ポロネズ多連装ロケット砲
- 射程が200kmにもなるベラルーシが開発した多連装誘導ロケット発射機。改良型のポロネズM型もあり。改良型は290kmの射程を持つ。計18輌が配備済。
地対地ミサイル
- OTR-21 トーチカ
- 40輌を保有、2022年12月からPlonez多連装ロケット砲に使われる車体に中国製のM20SRBMを搭載したものを順次配備予定。
- スカッド・ミサイル
自走砲
- 2S1グヴォズジーカ 122mm自走榴弾砲
- 198輌を保有。
- 2S3アカーツィヤ 152mm自走榴弾砲
- 独自にM型へと改良が施されている。108輌保有。
- 2S5ギアツィント 152mm自走カノン砲
- 116輌保有。
- 2S9ノーナ-S 120mm自走砲
- 48輌を保有。置き換えの計画があり、段階的に退役。
- 2S19ムスタ-S 152mm自走榴弾砲
- 18輌保有。
榴弾砲
- D-20 152mm榴弾砲
- D-30 122mm榴弾砲
- 48門保有。
- 2A65 152mm榴弾砲
- 50門保有。
- 2A36 152mmカノン砲
- 132門保有。
- MT-12 100mm対戦車砲
牽引式対空砲
自走式対空砲
- 2K22
- BTR-ZD 自走対空砲
- ZU-23対空砲を搭載した車両。すでに退役済み。
- ZU-23 23mm対空砲搭載トラック
- 様々な車両の荷台に搭載されている。
対戦車ミサイル
- 9K111
- 9M113
- シェルシェン対戦車ミサイル
- ウクライナとベラルーシが共同開発した対戦車ミサイル。弾薬サイズが130mmと152mmのものがある。
地対空ミサイル
- 9K33
- トール-M2K
- 装軌式車両から装輪式の車両9А331МКへと搭載車両を変更し、9M334ミサイル発射機を2機搭載している。9М9331ミサイルを各発射機につき2発ずつ計4発を搭載する。4輌を発注済。
- 9K35
- S-300(固定式)
- S-300PTを保有。射程は75km。
- S-300PS
- 90kmの射程を有する。MAZ-543系統のトラックに4連装の発射機を搭載。
- S-300V
- 射程100km。装軌式の移動式発射台に4連装で搭載されている。
- 9K37
- S-400
脚注・出典
[編集]- ^ International Institute for Strategic Studies (IISS) (9 лютого 2016) (англійська). The Military Balance 2016. Routledge. pp. 181–183. doi:10.1080/04597222.2016.1127558.
外部リンク
[編集]- Міністєрства абароны Рєспублікі Беларусь(ベラルーシ共和国国防省公式ページ) / /
- Belarus / Military / Army