ベニハシガラス属
表示
ベニハシガラス属 | |||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ベニハシガラス Pyrrhocorax pyrrhocorax
| |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||
種 | |||||||||||||||||||||||||||
キバシガラス ベニハシガラス 両種 |
ベニハシガラス属(ベニハシガラスぞく、Pyrrhocorax)は、鳥綱スズメ目カラス科に属する属。模式種はベニハシガラス。
分布
[編集]アイルランド、アゼルバイジャン、アフガニスタン、アルジェリア、アルバニア、アルメニア、アンドラ、イギリス、イスラエル、イタリア、イラク、イラン、インド、ウズベキスタン、エチオピア、オーストリア、カザフスタン、ギリシア、キルギス、クロアチア、ジョージア、シリア、スイス、スペイン、タジキスタン、中国、ドイツ、トルクメニスタン、トルコ、ネパール、パキスタン、ブータン、フランス、ブルガリア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ポルトガル、マケドニア共和国、モロッコ、モンゴル、ロシア
形態
[編集]全長38cm程。全身は金属光沢のある黒い羽毛で覆われる。嘴はやや細く、先端が下方へ向かう。
特徴 | ベニハシガラス | キバシガラス |
---|---|---|
体重 | 285–380 g | 191–244 g |
翼長 | 24.9–30.4 cm | 25.0–27.4 cm |
尾長 | 12.6–14.5 cm | 15.0–16.7 cm |
跗蹠 | 5.5–5.9 cm | 4.1–4.8 cm |
嘴長 | 4.1–5.6 cm | 3.1–3.7 cm |
嘴色 | 赤色 | 黄色 |
飛翔時の識別: ベニハシガラスは初列風切の「翼先の分離」があり、尾はキバシガラスより短い。 |
生態
[編集]高山や海岸等の岩壁に生息する。山腹では気流を利用し、飛翔することもある。高山に生息する個体は冬季になると低所へ降りることもある。主に群れで行動する。
岩の割れ目や洞穴などに営巣する。抱卵はメスのみが行い、オスがメスに餌を運ぶ。
分類
[編集]- Pyrrhocorax graculus キバシガラス Yellow-billed chough
- Pyrrhocorax pyrrhocorax ベニハシガラス Red-billed chough
人間との関係
[編集]山小屋から出る残飯を食べることがある。
脚注
[編集]- ^ Data from Madge, Steve; Burn, Hilary (1994). Crows and Jays: A Guide to the Crows, Jays and Magpies of the World. A & C Black. pp. 132–135. ISBN 0-7136-3999-7 for the nominate subspecies in each case, except for the tarsus and weight measurements for Alpine Chough, which are for P. g. digitatus
参考文献
[編集]- 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社、1984年、6頁。
- 『動物大百科9 鳥III』、平凡社、1986年、146-149頁。
- Steve Madge and Hilary Burn, Crows and Jays, London:Christopher Helm, 1994