ベストボーイ
この記事の主題はウィキペディアにおける独立記事作成の目安を満たしていないおそれがあります。 (2024年7月) |
この記事は「旧馬齢表記」が採用されており、国際的な表記法や2001年以降の日本国内の表記とは異なっています。 |
ベストボーイ | |
---|---|
現役期間 | 1986年 - 1991年 |
品種 | サラブレッド[1] |
性別 | 騸[1] |
毛色 | 栃栗毛[1] |
生誕 | 1983年3月8日[1] |
死没 | 不明 |
抹消日 | 1993年4月1日[2] |
父 | ホウヨウボーイ[1] |
母 | リユウゼンジ[1] |
母の父 | ニンバス[1] |
生国 | 日本(北海道沙流郡門別町)[1] |
生産牧場 | 沖田牧場[1] |
馬主 | 沖田正憲(中央・北海道)[1] |
調教師 |
藤原敏文(美浦) →三上茂(北海道)[1] |
競走成績 | |
生涯成績 | 35戦9勝[1] |
獲得賞金 | 2935万1000円[1] |
勝ち鞍 | 道営記念(札幌・1987年) |
ベストボーイとは日本の競走馬である[1]。早世したホウヨウボーイの代表産駒で、条件馬の身ながら1987年の道営記念に優勝した。
概要
[編集]- 特記事項なき場合、本節の出典は参考文献
ベストボーイは門別の沖田牧場で1983年3月8日に生まれ、1984年の秋に去勢される。1985年に3歳になったベストボーイは、当初は中央競馬の藤原敏文厩舎に入厩し、中央競馬でデビューする予定であったが、結局未出走のまま道営競馬へと転厩することになった。1986年に4歳で道営競馬でデビューし、条件戦を15戦して5勝を挙げた後、1987年に格上挑戦で当時の古馬重賞であった日本中央競馬会理事長賞(8着)と農林水産大臣賞典(2着)を使った後、当時道営競馬のサラブレッドナンバーワン決定戦であった道営記念へと駒を進める事となった。ベストボーイは道営記念出走時点で条件馬であり、自己条件にも出走できる身であったが、三上茂調教師と馬主の沖田正憲氏は「父に似て豪快なフットワークを誇り、母系からは豊かなスタミナを受け継いでおり、十分勝負になる」と判断し、道営記念への出走を決定したという。その道営記念では条件馬という事もあり7番人気と人気はなかったが、並み居るオープンの強豪馬を押し退け、2着のテネシーワルツに2馬身半の差をつけて快勝、道営競馬の頂点に立った。
その後ベストボーイは、1988年7月14日にサロマ賞を勝ち、1988年8月18日の赤レンガ記念(3着)を挟んだ後、地方競馬代表の1頭として1988年9月18日のオールカマーへと向かった。 この年のオールカマーは、中央競馬からはスズパレードやマックスビューティら9頭が、地方競馬からはチヤンピオンスター(大井)やカツノコバン(高崎)ら6頭が参戦する豪華メンバーとなった。ベストボーイは13番人気と人気薄だったが、 ベストボーイの担当厩務員はレース前、「距離が延びるにつれて真価を発揮してきた。ここも後方一気の競馬で勝負したい」と抱負を語っていた。しかし、レースでは終始後方のままスズパレードの13着と惨敗。しかもレース後の精密検査で左第三手根骨の骨折が判明した。症状はかなり重く、再起までには時間を要するという状態で、1年の休養を余儀なくされる。1年後の1989年9月7日の支笏湖賞(5着)で復帰するものの、以後は精彩を欠き、11戦して2勝しかできず、1991年9月3日の茨戸特別(6着)を最後に登録を抹消された。この馬のその後はわかっておらず、抹消理由が時効であった事や、同馬が騸馬であった事などから、廃用になった可能性があるという。
エピソード
[編集]父のホウヨウボーイは初年度に60頭種付けした直後に疝痛で死亡している[3]。そのうち、競走馬として登録できた頭数は26頭[4]で、ベストボーイはその数少ない産駒の中から産出された。
血統表
[編集]ベストボーイの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ターントゥ系 |
[§ 2] | ||
父 ホウヨウボーイ 1975 栗毛 |
父の父 *フアーストフアミリー1962 栗毛 |
First Landing | Turn-to | |
Hildene | ||||
Somethingroyal | Princequillo | |||
Imperatrice | ||||
父の母 ホウヨウクイン1969 鹿毛 |
*レアリーリーガル | Royal Charger | ||
Fresh Air | ||||
豊隼 | *フエリオール | |||
ダツシングラス | ||||
母 リユウゼンジ 1966 栗毛 |
*ニンバス 1946 黒鹿毛 |
Nearco | Pharos | |
Nogara | ||||
Kong | Baytown | |||
Clang | ||||
母の母 *シリーナ1953 栗毛 |
Worden | Wild Risk | ||
Sans Tares | ||||
Superior | Scottish Union | |||
Supervisor | ||||
5代内の近親交配 | Nearco 5×3、Royal Charger 5・4(父内) | |||
出典 |
|
脚注・出典
[編集]参考文献
[編集]『競馬[隠れ名馬]読本-ダート、地方、障害、アラブ…黙殺され続けた名馬500頭!』宝島社〈別冊宝島 競馬読本シリーズ〉、1998年1月3日、194-195頁。ISBN 978-4796693554。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 KEIBA.GO.JP、JBISサーチ