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プロジェクト:競馬/執筆者向ヒント集/さまざまなノウハウ/毛色問題

PJ:HRヒント集:目次
1 出典をさがす
2 成績表をつくる
3 血統表をつくる
4 父系について
5 さまざまなノウハウ
(1)  毛色問題
(2)  馬名表記
(3)  距離表記
(4)  年齢表記
PJ:HorseRacing 5-2 外国馬の毛色に注意!
競馬分野のノウハウ集
  • PJ:HR-equinecolor
ここでは競走馬の「毛色」を表記する際の注意点について解説します。
Point:Dark Bayと書いてあったら黒鹿毛と訳していい?
外国馬の毛色の表記は要注意です!
日本語文献と外国文献では毛色が違う例が数多くあります。
(対策→)出典の明記を


国や文化によって毛色の分類はちがう

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栗毛?栃栗毛?

往年の大種牡馬、チャイナロックの毛色について調べてみましょう。

このように、同じ馬でも国によって異なる毛色で登録されていることがあります。

そもそも、馬の毛色の分類は、国、文化圏、言語によって違っています。日本人が「青鹿毛」と分類する馬を、イギリス人は「黒鹿毛」に分類したりします。(詳しい解説は馬の毛色を参照してください。)

いくつか例示してみます。

馬名 日本での登録
JBIS
外国での登録
EQUINELINE
サドラーズウェルズ 鹿毛 Bay
ソシアルバターフライ 鹿毛 Dark Bay
Cosmic Bomb 黒鹿毛 Dark Bay
Hail to Reason 黒鹿毛 Brown
スペシャルウィーク 黒鹿毛 Dark Bay or Brown
サンデーサイレンス 青鹿毛 Dark Bay or Brown
シーザリオ 青毛 Dark Bay or Brown
インテンショナリー 青毛 Black
チャイナロック 栃栗毛 Chesnut(栗毛)
シャルード 芦毛 Roan(粕毛)

英語圏では常に一緒というわけではありません。

  • (例)Foreseer(1990年代に日本で大流行したカーリアンの母です。アメリカ産馬。)
  • JBIS(日本軽種馬協会) - 黒鹿毛
  • Racing Post(英国) - b/br
  • Equineline (米国)- Dark Bay or Brown
  • 『CLASSIC PEDIGREES 1776-2005』(米国) - b or br

外国では、「A or B」というような登録が行われています。日本では必ずどれか1種で登録されるという違いがあります。

日本に来た馬は日本で登録された毛色で

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基本的には、日本産の競走馬は、日本で登録された毛色を書くといいでしょう。

ただし上のライスシャワーの例もあるように、日本馬でも国際競走に出走したりして、海外でも登録されている馬は増えています。なかにはディヴァインライトのように、日本産で海外へ輸出されるものもいます。海外の情報源では違う表記がされている場合もあります。

外国で生産・競走をし、繁殖用やジャパンカップの出走などで日本へ輸入された競走馬の場合は難しいところがあります。基本的には、日本国内での登録の通り書くのが無難でしょう。ただし、外国での情報源などを使い、「日本では栃栗毛と登録されているが、外国ではchesnut(栗毛)と登録されている」などと表記するとなおよいでしょう。

日本未輸入の場合は慎重に

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日本に輸入されたことがなく、正式に日本国内で登録されたことがない馬の場合は取扱い注意です。

Hail to Reasonカーリアンの母Foreseerのように、血統表などでさかんに毛色表記が行われる場合もあるでしょう。

こうした馬については、必ずどちらかの表記にしなければならない、という決め事は特にありません。ただし、外国情報源の「Brown」を基に「青鹿毛」と訳した場合には、あとで誰かが日本語情報源で「黒鹿毛」と書いてあるのをみつけたときに、「間違いが書いてある」と誤解してしまうかもしれません。

基本的には、きちんと出典を示して「Brown[1](青鹿毛)」「黒鹿毛[1]またはBrown[2]」のように表記することで、そうした誤解を予防することができます。また、日本輸入馬と同じように、注釈などを使って「外国情報源ではBrown[1]、日本語情報源では黒鹿毛[2]」などと説明するといいでしょう。

過去の議論

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関連項目

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