プロジェクト‐ノート:神話/概念
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コメント
[編集]「神話とは何か」はおおむね問題ないでしょう。ただし、幾分ヨーロッパ中心的な定義です(以下に引く定義に「聖」という語がないことに注意; 聖と俗の概念はデュルケーム由来)。とはいうものの、現状非ヨーロッパ神話の項目が少ないことを考えると、このままでも問題ないかと。参考までに、過去半世紀でもっとも影響力があった神話学者クロード・レヴィ=ストロースによる定義をあげておきます。彼の主要なフィールドは南北アメリカでした。
- 動物と人間とがまだ互いに切り離されておらず、それぞれが宇宙に占める領域がまだはっきり区別されていなかった、非常に古い時代におこったことの物語です。しかし同時にこの太古の出来事は、いろいろの事物がどのようにしてできたか、現在どうなっているか、将来どのような形で残るかということを説明します(『構造・神話・労働』1979, p. 66)。
直後レヴィ=ストロースは第二の性格をあげているのですが(「複数コードまたは多重コードの使用」)、この性格は構造主義的な観点によるものであって、論争を呼ぶ類のものであり、プロジェクトの柱となるには適切なものではありません。ちなみにこのように言っているのにもかかわらず、レヴィ=ストロースは上記の定義に当てはまらないオイディプースの物語を神話として分析したりしていますが(「神話の構造」『構造人類学』)、これは第二の性格に依拠したもののようです。
「神話と宗教」についてですが、Encyclopedia of Religion, Second Edition(2005, Detroit: Thomson Gale)のMyth: Overview(by Kees W. Bolle)には、「神話は宗教的表現の三つの形態(聖なる言葉、聖なる行為、聖なる場所)のうちのひとつに依存している。云々」とあります(p. 6360)。少なくとも宗教学的には、神話は宗教現象の一つということになります。
以上の概念はStella marisさんによるものを含め、すべて宗教学やそれに深く関連した神話学・人類学からの視点によるものです。「文学」の下位分野としての神話の定義も必要かと思います。
--toroia 2008年11月25日 (火) 09:49 (UTC)
歴史的文書化の提案
[編集]このページの存在を知り、がっかりしました。記事「神話」を加筆しましたが、こんな文書が作られているのなら、なぜさっさと実記事「神話」に加筆がなされなかったのか?本文書の加筆・トークともに実記事の方ですべき事と判断し、ここを「歴史的文書」化し、本文書とトークに
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を貼ることを提案します。異論なければ1週間後をメドに行います。--Babi Hijau 2010年5月30日 (日) 18:03 (UTC)
- コメント 当時は Wikipedia に参加していなかったので何があったか知る由もありませんが、プロジェクトでの基準を決めようとして途中で頓挫したように見えますね。現状、実効的効果があるとも思えず、いまさらこれを更新すべきとも思えないため、異論ありません。余談ですが、事実を積み重ねればいい個別の事象の記事と違って、「神話」のような概念的なもの、しかもその「定義」を中立的な観点から記事化するのは広い視野と知識、また多くの時間が必要であり、なかなか難しいものだと思います。それだけに躊躇する人が多かったのは仕方がないのかなと思います。神話を拝見させていただきましたが、Babi Hijauさんの執筆力はすばらしいと感嘆させられるばかりです。--こくま 2010年6月1日 (火) 08:07 (UTC)
- ご意見ありがとうございます。執筆力うんぬんは痛み入るというかこそばゆいですし、こくまさんの新着記事拝読しましたが、とても読みやすくかつ読者の頭に残る執筆がなされていると感じました。
- 本件ですが、「歴史的文書」化の対応を致します。ただし、この処理後に異論を持たれた方は、その意見はこのノートにお願いします。そして勝手なお願いですがよければ小生のノートに「異論あり」とだけご一報戴けると幸いです。--Babi Hijau 2010年6月11日 (金) 15:43 (UTC)