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プロコルズ・ナインス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『プロコルズ・ナインス』
プロコル・ハルムスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル クリサリス・レコード
プロデュース ジェリー・リーバー、マイク・ストーラー
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 11位(ノルウェー[1]
  • 41位(イギリス[2]
  • 52位(アメリカ[3]
  • プロコル・ハルム アルバム 年表
    異国の鳥と果物英語版
    (1974年)
    プロコルズ・ナインス
    (1975年)
    輪廻
    (1977年)
    テンプレートを表示

    プロコルズ・ナインス』(Procol's Ninth)は、イギリスプログレッシブ・ロックバンドプロコル・ハルム1975年に発表した8作目のスタジオ・アルバム。ライヴ・アルバムも含めれば通算9作目のアルバムに当たる。

    背景

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    アメリカのソングライター・チームであるジェリー・リーバーとマイク・ストーラーがプロデューサーに起用された[4]ゲイリー・ブルッカーは後年のインタビューにおいて「私達はこのレコードを作る前から、長年にわたって彼らのファンだった。彼らは少し前に、イギリスでスティーラーズ・ホイール英語版のプロデュースをしていたから、まだこの辺りにいて一緒に仕事できるんじゃないかと思って、彼らに声をかけて参加してもらったのさ」と語っている[4]

    プロコル・ハルムのアルバムとしては初めて、カヴァー曲を含む内容となり[4]、「アイ・キープ・フォーゲッティング」はリーバーとストーラーが1962年にチャック・ジャクソン英語版に提供した曲で、「エイト・デイズ・ア・ウィーク」はビートルズが1964年に発表した曲である。なお、プロコル・ハルムの前身バンドであるパラマウンツのデビュー・シングル「ポイズン・アイヴィー」は、リーバーとストーラーが作詞・作曲した曲のカヴァーであった[5]

    反響・評価

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    バンドの母国イギリスでは、『プロコル・ハルム・ライヴ〜イン・コンサート・ウィズ・ザ・エドモントン・シンフォニー・オーケストラ』(1972年)以来3年ぶりに全英アルバムチャート入りを果たし、最高41位を記録した[2]。また、シングル「パンドラの箱」は、7週全英シングルチャート入りし最高16位を記録するヒットとなった[6]

    アメリカのBillboard 200では52位に終わり、前作『異国の鳥と果物』(1974年)と同様、全米トップ40入りを逃す結果となった[3]。ノルウェーのアルバム・チャートでは4週連続トップ20入りし、最高11位となった[1]

    ジェイムズ・A・ガードナーはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「バンド(特にドラマーのB.J.ウィルソン)は絶好調で、幕開け(全英ヒットとなった絶妙な曲"Pandora's Box")も強力でありながら、アルバム全体としては、サイド2に至るまでに勢いが大幅に衰えてしまっている」と評している[5]

    収録曲

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    特記なき楽曲は作詞がキース・リード、作曲がゲイリー・ブルッカーによる。

    1. パンドラの箱 "Pandora's Box" – 3:38
    2. フールズ・ゴールド "Fools Gold" – 4:00
    3. テイキング・ザ・タイム "Taking the Time" – 3:39
    4. アンクワイエット・ゾーン "The Unquiet Zone" – 3:37
    5. ファイナル・スラスト "The Final Thrust" – 4:37
    6. アイ・キープ・フォーゲッティング "I Keep Forgetting" – 3:27
    7. ウィズアウト・ア・ダウト "Without a Doubt" – 4:30
    8. 笛吹きのメロディー "The Pipers Tune" – 4:26
    9. タイピストの悩み "Typewriter Torment" – 4:29
    10. エイト・デイズ・ア・ウィーク "Eight Days A Week" – 2:55

    2009年リマスターCDボーナス・トラック

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    1. アンクワイエット・ゾーン[ロウ・トラック] "The Unquiet Zone (Raw Track)" – 4:23
    2. テイキング・ザ・タイム[ロウ・トラック] "Taking The Time (Raw Track)" – 4:34
    3. フールズ・ゴールド[ロウ・トラック・ウィズ・ガイド・ヴォーカル] "Fool's Gold (Raw Track With Guide Vocal)" – 3:53

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    1. ^ a b norwegiancharts.com - Procol Harum - Procol's Ninth.
    2. ^ a b PROCOL HARUM | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
    3. ^ a b Procol Harum - Awards”. AllMusic. 2016年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月1日閲覧。
    4. ^ a b c Zimmerman, Lee (2011年1月6日). “Procol Harum's protocol”. Goldmine. F+W. 2017年4月1日閲覧。
    5. ^ a b Gardner, James A. “Procol's Ninth - Procol Harum”. AllMusic. 2017年4月1日閲覧。
    6. ^ PROCOL HARUM | full Official Chart History | Official Charts Company