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プレジデントシチー

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
プレジデントシチー
欧字表記 President City[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 牡[1]
毛色 栗毛[1]
生誕 1983年4月3日[1]
死没 不明（1995年11月19日用途変更）
父 ダイコーター[1]
母 ニシノアイゲツ[1]
母の父 マタドア[1]
生国 日本の旗 日本（北海道鵡川町）[1]
生産者 西山牧場[1]
馬主 （株）友駿ホースクラブ[1]
調教師 中尾謙太郎（栗東）[1]
競走成績
生涯成績 44戦7勝
中央競馬：41戦6勝
地方競馬：3戦1勝
[1]
獲得賞金 2億5486万7000円[1]
勝ち鞍 GIII：朝日チャレンジC（1987年）
GIII：小倉記念（1988年）
ブリーダーズゴールドC（1990年）
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プレジデントシチー（欧字名:President City、1983年4月3日 - 不明）は、日本の競走馬、種牡馬[1]。主な勝ち鞍に1987年の朝日チャレンジカップ、1988年の小倉記念、1990年のブリーダーズゴールドカップ。

1991年の天皇賞・秋において、斜行により1着入線から最下位降格処分を受けたメジロマックイーンの被害馬としても知られる。

経歴

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競走馬時代

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1985年11月30日、阪神競馬場で行われたサラ系3歳新馬戦で藤原哲朗を鞍上にデビューすると、12番人気を覆す4着と健闘。翌月の折り返しの新馬戦でも2着に敗れるが、8ヶ月後の小倉競馬場の未勝利戦で初勝利を挙げた。さらに条件戦を2勝し、3連勝で初重賞参戦となる愛知杯に出走した。ここでは2着と手応えある結果を残し、続いて出走したセントウルステークス[注 1]でも2着となった。

1987年は京都記念より始動するも、シンチェストの6着に敗れる。続く中日新聞杯でも2番人気を裏切る11着と惨敗した。西日本スポーツ杯（900万下）では1番人気に支持されるも3着、その後の北九州記念でも6着に敗れたが、小倉記念ではデビューからほとんどのレースで騎乗した藤原から河内洋に乗り替わり、2番人気に応える2着となった。この勢いで朝日チャレンジカップに南井克巳を鞍上に参戦すると、前走の小倉記念で敗れたゴルデンビューチ、京都新聞杯馬タケノコマヨシらを破り1着となり、見事に重賞初制覇を果たした。その後、年内は京都大賞典3着、大原ステークス2着といずれも好走した。

1988年は宝塚記念より始動し、13番人気ながらタマモクロスの6着となる。更に金鯱賞2着、高松宮杯5着と健闘し、昨年敗れた小倉記念へ挑んだ。この年のオークス馬であるコスモドリームが圧倒的1番人気に支持されていたが、プレジデントシチーはコスモドリームをハナ差退け優勝。重賞2勝目を挙げた。なお、この年はこれ以降出走しなかった。

1989年は産経大阪杯より始動し6着。さらに天皇賞・春にも出走したが、ここでは11着と惨敗した。次走にオープン戦のグリーンステークスに1番人気で出走すると勝利。続く宝塚記念では16頭立て最低人気での出走となったが、コスモドリームやサクラチヨノオーらに先着する13着となる。その後金鯱賞3着、北九州記念2着と再び勢いに乗り出したが、朝日チャレンジカップでは8着と惨敗。名古屋市制100周年記念にも出走し5着、さらに使い込んでカブトヤマ記念に出走すると3着となる。だが、福島記念と愛知杯ではそれぞれ11着と9着に惨敗した。

1990年は上半期を全て休養し、オープン戦のタイムス杯より始動し3着となる。続いて3番人気で小倉記念に出走したが11着に惨敗した。その後、第2回ブリーダーズゴールドカップに出走すると、第1回の優勝タイムを縮めレコード勝ちを収める。しかし、年内は天皇賞・秋など重賞を参戦し全て2桁着順に終わった。

9歳（現8歳）となった1991年も現役を続行。6月よりオープン戦を4戦するも、5着が1度あった以外はすべて着外であった。第3回ブリーダーズゴールドカップにも参戦するが5着となる。そして、18頭立てシンガリ人気で挑んだ天皇賞・秋では、1番人気に支持されていたメジロマックイーンに進路を妨害されたこともあり、17着に大差の18着に入線した。しかし、メジロマックイーンは他にメイショウビトリア、ムービースターに対しても進路妨害をしたことを認められ、結果として最下位降着処分が下された。このため、プレジデントシチーは17着に着順が繰り上がった（詳細は第104回天皇賞を参照）。

10歳（現9歳）となった1992年はオープン戦の札幌日経賞より始動し10着。続く札幌記念でも6着となった。そして、このレースを最後に現役を引退することになった。

引退後

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引退後は種牡馬となるも、種付け頭数はわずか6頭、血統登録された産駒も3頭で、競走成績も地方で2勝を挙げたのみに終わった。

1995年11月19日に用途変更となり[2]、種牡馬を引退した。それ以降の動向は不明である。

競走成績

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競走日 競馬場 競走名 格 距離（馬場） 頭
数		 枠
番		 馬
番		 オッズ
（人気）		 着順 タイム
（上り）		 着差 騎手 斤量
[kg]		 1着馬（2着馬） 馬体重
[kg] 		備考
1985.11.30 阪神 3歳新馬 芝2000m（良） 13 4 4 068.5（12人） 04着 R2:06.0 -0.3 0藤原哲朗 54 ポットサカエオー
0000.12.21 阪神 3歳新馬 芝1600m（良） 15 8 15 022.20（8人） 02着 R1:38.0 -0.2 0藤原哲朗 54 インターカオル
1986.08.10 小倉 4歳未勝利 芝1800m（良） 13 2 2 003.80（2人） 01着 R1:52.9（38.3） -0.0 0藤原哲朗 55 （ウイナーシチー） 482
0000.08.31 小倉 由布院特別 400万下 芝1800m（良） 9 1 1 008.00（3人） 01着 R1:51.3（36.6） -0.1 0藤原哲朗 55 （チャレンジレイコ） 476
0000.11.16 京都 比良特別 900万下 芝2200m（良） 8 7 7 009.00（5人） 01着 R2:16.8（47.9） -0.0 0藤原哲朗 54 （ヒダカシュート） 482
0000.11.30 中京 愛知杯 GIII 芝2000m（良） 13 4 5 005.50（3人） 02着 R2:00.1（36.3） -0.1 0本田優 50 ピーターホーラー 480
0000.12.20 阪神 セントウルS OP 芝2200m（重） 11 6 8 005.10（3人） 02着 R2:15.6（47.5） -0.0 0藤原哲朗 54 スピードヒーロー 484
1987.02.22 京都 京都記念 GII 芝2400m（稍） 12 7 10 006.50（4人） 06着 R2:30.5（50.4） -1.3 0藤原哲朗 54 シンチェスト 482
0000.03.08 中京 中日新聞杯 GIII 芝1800m（稍） 15 8 15 006.40（2人） 11着 R1:49.8（36.5） -1.7 0藤原哲朗 54 ウインドストース 476
0000.07.18 小倉 西日本スポーツ杯 900万下 芝2000m（稍） 8 2 2 002.00（1人） 03着 R2:02.8（35.1） -0.3 0藤原哲朗 57 アルファローズ 484
0000.08.09 小倉 北九州記念 GIII 芝1800m（稍） 11 2 2 006.00（3人） 06着 R1:49.3（37.2） -0.6 0藤原哲朗 56 マヤノジョウオ 486
0000.08.30 小倉 小倉記念 GIII 芝2000m（良） 9 3 3 004.00（2人） 02着 R2:01.7（37.5） -0.4 0河内洋 54 ゴルデンビューチ 484
0000.09.20 阪神 朝日チャレンジC GIII 芝2000m（良） 8 8 8 004.10（3人） 01着 R2:00.8（47.5） -0.1 0南井克巳 55 （ゴルデンビューチ） 480
0000.10.11 京都 京都大賞典 GII 芝2400m（良） 9 2 2 004.00（2人） 03着 R2:29.9（48.6） -0.3 0南井克巳 57 トウカイローマン 480
0000.11.07 京都 大原S OP 芝2400m（良） 8 3 3 004.50（3人） 02着 R2:31.0（47.7） -0.0 0岩元市三 57 ハシケンエルド 482
1988.06.12 阪神 宝塚記念 GI 芝2200m（良） 13 7 10 082.4（13人） 06着 R2:14.0（49.1） -0.8 0田島信行 57 タマモクロス 482
0000.06.26 中京 金鯱賞 GIII 芝1800m（重） 13 2 2 004.40（3人） 02着 R1:47.7（35.9） -0.3 0南井克巳 57.5 パッシングパワー 482
0000.07.10 中京 高松宮杯 GII 芝2000m（良） 8 5 5 012.90（3人） 05着 R2:00.7（36.2） -1.7 0田島信行 57 オグリキャップ 476
0000.08.28 小倉 小倉記念 GIII 芝2000m（良） 12 7 9 006.70（3人） 01着 R2:02.1（36.5） -0.0 0岩元市三 58 （コスモドリーム） 482
1989.04.02 阪神 産経大阪杯 GII 芝2000m（良） 13 2 2 031.4（11人） 06着 R2:02.6（49.6） -1.2 0南井克巳 57 ヤエノムテキ 486
0000.04.29 京都 天皇賞（春） GI 芝3200m（良） 18 7 14 121.2（14人） 10着 R3:20.7（49.7） -1.9 0村本善之 58 イナリワン 490
0000.05.28 阪神 グリーンS OP 芝2000m（良） 10 8 10 002.60（1人） 01着 R2:02.8（49.1） -0.2 0村本善之 58 （ティエッチスーパー） 490
0000.06.11 阪神 宝塚記念 GI 芝2200m（良） 16 6 9 087.5（16人） 13着 R2:15.9（50.5） -1.9 0田島信行 57 イナリワン 496
0000.06.25 中京 金鯱賞 GIII 芝1800m（重） 15 3 4 003.20（1人） 03着 R1:48.5（36.6） -0.5 0武豊 59 マルブツファースト 480
0000.08.06 小倉 北九州記念 GIII 芝1800m（良） 15 6 11 004.40（2人） 02着 R1:49.0（36.1） -0.3 0村本善之 59 タニノスイセイ 486
0000.09.17 阪神 朝日チャレンジC GIII 芝2000m（良） 12 3 3 005.00（3人） 08着 R2:00.8（49.3） -0.8 0村本善之 58 ハツシバエース 480
0000.10.10 中京（公） 名古屋市制100周年記念 重賞 芝2000m（良） 12 5 6 000.00（2人） 05着 R2:00.1 -1.8 0村本善之 55 シヨノロマン 484
0000.10.22 福島 カブトヤマ記念 GIII 芝1800m（良） 11 1 1 011.10（7人） 03着 R1:50.2（36.7） -0.4 0原田聖二 59 モガミチャンピオン 482
0000.11.19 福島 福島記念 GIII 芝2000m（良） 14 3 3 011.50（7人） 11着 R2:04.8（38.6） -1.0 0原田聖二 59 ミスターブランディ 472
0000.12.10 中京 愛知杯 GIII 芝2000m（良） 11 5 5 010.60（7人） 09着 R2:01.7（37.8） -2.7 0菊沢隆徳 58 グレートモンテ 492
1990.07.28 札幌 タイムス杯 OP ダ1700m（良） 10 4 4 028.00（9人） 03着 R1:43.4（36.4） -0.3 0岡潤一郎 60 ワンダーテイオー 480
0000.08.26 小倉 小倉記念 GIII 芝2000m（良） 12 5 6 005.20（3人） 11着 R2:03.1（38.5） -1.9 0村本善之 58 スノージェット 484
0000.09.24 札幌（公） ブリーダーズGC 重賞 ダ2400m（不） 10 4 4 000.00（4人） 01着 RR2:31.0 -0.2 0村本善之 55 （タキノニシキ） 480
0000.10.28 東京 天皇賞（秋） GI 芝2000m（良） 18 3 5 131.9（16人） 11着 R1:59.4（36.2） -1.2 0蛯沢誠治 58 ヤエノムテキ 476
0000.11.18 東京 アルゼンチン共和国杯 GII 芝2500m（良） 15 2 2 062.8（12人） 14着 R2:33.9（36.5） -1.0 0小島太 58 メジロモントレー 480
0000.12.02 阪神 鳴尾記念 GII 芝2400m（良） 14 4 6 057.4（14人） 13着 R2:27.1（47.9） -1.3 0田原成貴 57 カチウマホーク 482
1991.06.23 札幌 白樺賞 OP ダ1000m（良） 12 5 5 012.70（7人） 10着 R1:01.4（36.3） -2.7 0南井克巳 60 ミヨノゴールド 484
0000.07.14 札幌 札幌日刊スポーツ杯 OP 芝1200m（良） 11 3 3 036.80（9人） 05着 R1:10.7（36.8） -1.2 0松永幹夫 57 キオイドリーム 486
0000.07.27 札幌 タイムス杯 OP ダ1700m（不） 12 2 2 022.50（7人） 06着 R1:44.7（38.3） -1.5 0本田優 60 カミノクレッセ 484
0000.08.25 函館 シーサイドS OP ダ1700m（良） 12 2 2 032.50（7人） 08着 R1:47.7（40.3） -2.9 0本田優 56 カミノクレッセ 472
0000.10.10 札幌（公） ブリーダーズGC 重賞 ダ2400m（良） 12 6 8 000.0（12人） 09着 R2:34.8 -2.8 0村本善之 58 カミノクレッセ 478
0000.10.27 東京 天皇賞（秋） GI 芝2000m（不） 18 4 8 334.6（18人） 17着 R2:09.9（42.5） -6.0 0本田優 58 プレクラスニー 472 [注 2]
1992.06.14 札幌 札幌日経賞 OP 芝1800m（良） 13 7 10 028.8（10人） 10着 R1:49.6（37.2） -1.5 0本田優 56 マルセイグレート 490
0000.08.05 札幌 札幌記念 GIII 芝2000m（良） 13 3 3 147.4（13人） 06着 R2:01.9（38.1） -1.7 0本田優 55 サンエイサンキュー 490

血統表

[編集]
プレジデントシチーの血統 （血統表の出典）[§ 1]
父系 ボワルセル系
 [§ 2]
父

ダイコーター
1962 鹿毛
父の父
*ヒンドスタン
1946 黒鹿毛 		Bois Russel Vatout　
Plucky Lidge
Sonibai Solario
Udaipur
父の母
*ダイアンケー
Dianne K.
1950 鹿毛 		Lillolkid Jack High
Amaranth
Bonnie Luna Bon Homme
Rockiluna
母

ニシノアイゲツ
1974 鹿毛 		*マタドア
Matador
1953 栗毛 		Golden Cloud Gold Bridge
Rainstorm
Spanish Galantry Mazarin
Courtship
母の母
ヤマトモアー
1967 鹿毛 		*パーソロン
Partholon 		Milesian
Paleo
アイゲツ *ガルカドール
ヤマトチカラ
母系(F-No.) アストニシメント系(FN:7-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Gainsborough 5×5 [§ 4]
出典
  1. ^ [3]
  2. ^ [4]
  3. ^ [3]
  4. ^ [3]


脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 当時の格付けはOP。
  2. ^ 18位入線繰り上がり17着（1位入線メジロマックイーンが18位降着）

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o “プレジデントシチー”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年5月12日閲覧。
  2. ^ プレジデントシチー（JPN） - 血統書サービス、2022年5月13日閲覧。
  3. ^ a b c “血統情報：5代血統表｜プレジデントシチー”. JBISサーチ. 公益社団法人 日本軽種馬協会. 2022年5月12日閲覧。
  4. ^ “プレジデントシチーの血統表”. netkeiba.com. 2022年5月13日閲覧。

外部リンク

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