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フージーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プラーズから転送)
フージーズ
Fugees
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ニュージャージー州サウスオレンジ
ジャンル ヒップホップ
ソウル
活動期間 1992–1997, 2004–2006 2021-
レーベル Ruffhouse, コロムビア・レコード
公式サイト Official Fugees Website
メンバー ローリン・ヒル
ワイクリフ・ジョン
プラーズ

フージーズThe Fugees)は、アメリカ合衆国の3人組ヒップホップ グループ1990年代半ばに人気を博した。

彼らの楽曲は、ヒップホップを中心として、そこにソウルカリブ系音楽(特にレゲエ)の要素を取り入れている。メンバーは、ラッパー/歌手ワイクリフ・ジョンリーダーを務め、同じくラッパー/歌手のローリン・ヒル、そしてラッパーのプラーズ。ワイクリフ・ジョンとプラーズのルーツはハイチにあるが、ローリン・ヒルはニュージャージー州 サウスオレンジの出身である。

グループの名は、「難民(refugee)」に由来する。

来歴

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グループ最初のアルバムは『ブランテッド・オン・リアリティ』であり、そこから2枚のアングラヒット・シングル「ナッピー・ヘッド」と「ボキャブ」が発表されたが、アルバム自体は普段から彼らの生のパフォーマンスを目にしてきたファンたちを満足させるには至らなかった。 しかしそれに続いて発表されたアルバム第2弾『ザ・スコア』が、1996年最高の売上げを記録した1枚となった。

フージーズの特徴は、思いもよらないような曲をカバーしたり、珍しい音源からサンプリングをすることである。例えば、『ザ・スコア』の中には、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの「ノー・ウーマン、ノー・クライ」や、ロバータ・フラックの「やさしく歌って」のカバーが収められている。また、彼らは、エンヤの「ボアディケア」を無断でサンプルしたヒット曲「レディ・オア・ノット」において、ザ・デルフォニクスの「レディ・オア・ノット・ヒア・アイ・カム」の再解釈を行った。この曲は訴訟沙汰を引き起こし、彼らはエンヤに対して、クレジットの明記と著作権使用料の支払いを行うことになった。また、バウンティ・キラーを客演に迎えた「キリング・ミー・ソフトリー」のリミックス・バージョンもロバータ・フラックからの抗議を受け、ついに正式リリースに至らなかった。フージーズは、幾度にも渡り、エンヤが事情をきちんと理解してくれたことに対して感謝の意を示している。

1997年、グラミー賞において、『ザ・スコア』がベストアルバム賞を、その中に収められているシングル「キリング・ミー・ソフトリー・ウイズ・ヒズ・ソング」がベストR&Bグループ賞を獲得した。これ以降、フージーズはソロ活動を優先させていった。

ローリン・ヒルは、ソロアルバム『ミスエデュケーション (The Miseducation of Lauryn Hill)』が絶賛された。ワイクリフ・ジョンは、キャニバスデスティニーズ・チャイルドカルロス・サンタナなどの数多くのアーティストたちのプロデュース活動を行いながら、自身のソロアルバム第1弾『カーニバル』を発表した。またプラーズは、マヤオール・ダーティ・バスタードと共に、ウォーレン・ベイティハル・ベリー主演映画『ブルワース』のサウンドトラック曲「ゲト・スーパースター」を発表した。互いにソロ活動を成功させていくにつれ、グループとして活動が難しくなっていく。メンバー同士の不仲説が解散理由として噂されているが、詳しくは不明。

再結成

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2004年9月18日、ニューヨーク州ブルックリン区ベッドフォード・スタイベサント地区で開催され、映画『デイブ・チャペルのブロックパーティ』にその模様が収められているコンサートにおいて、フージーズが再結成を果たした。そのコンサートには、他にも、カニエ・ウェストモス・デフジル・スコットエリカ・バドゥザ・ルーツタリブ・クウェリコモンビッグ・ダディ・ケインビラルデッド・プレズコディ・チェストナットジョン・レジェンドセントラル州立大学の楽隊など、錚々たる顔ぶれが登場した。パフォーマンスの評価は上々であり、特にローリン・ヒルが殆どアカペラで歌い上げた「キリング・ミー・ソフトリー」が賞賛を集めた。チャペルは、映画を完成させるために、「ブロックパーティ・オールスターズ・フィーチャリング・デイブ・チャペル」の名で、2月〜3月にかけて、複数の都市での巡業を行った。また2005年6月28日BET音楽賞の幕開けとして、12分間のパフォーマンスを発表した。彼らは新しいアルバムの製作に取り掛かっていると見られている。「テイク・イット・イージー」という曲がインターネットに漏洩し、結局、2005年9月27日、その曲が発売されるに至った。ビルボード誌のR&Bチャート40位まで上昇したが、その評価は厳しいものが多かった。2005年11月30日12月20日まで、彼らはヨーロッパ巡業を敢行した。これは1997年以来の初の巡業である。フィンランドオーストリアノルウェイドイツイタリアフランス英国ベルギーデンマークスウェーデンスイススロバキアを巡った。2006年2月ハリウッドで無料招待コンサートが行われ、ラジオ番組を通じて約8000人のファンが詰め掛けた。 2021年9月、2021年のワールド・ツアーのために再び再結成すること、フージーズのアルバム 『ザ・スコア』25周年記念アリーナツアーを開催する発表をした。[1] 9月22日ニューヨークでシークレット公演を開催し、再び再結成を果たした。


ディスコグラフィ

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アルバム

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タイトル アルバム詳細 チャート最高位 認定
US
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AUS
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AUT
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CAN
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FRA
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GER
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SWE
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SWI
[9]
UK
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1994 Blunted on Reality 122
1996 The Score
  • 発売日: 1996年2月13日[15]
  • レーベル: Ruffhouse, Columbia
  • フォーマット: CD, LP, cassette, digital download
  • 全米売上: 600万枚[16]
1 5 1 1 1 1 2 1 2
  • US: 6× プラチナ[17]
  • AUT: プラチナ[18]
  • CAN: 5× プラチナ[19]
  • FRA: ダイヤモンド[13]
  • GER: 3× ゴールド[20]
  • SWE: プラチナ[21]
  • SWI: 2× プラチナ[22]
  • UK: 5× プラチナ[14]
"—"は未発売またはチャート圏外を意味する。

脚注

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  1. ^ フージーズ、2021年のワールド・ツアーのために再結成することを発表 | NME Japan” (jp). nme-jp.com. 2021年9月26日閲覧。
  2. ^ Fugees – Chart History: Billboard 200”. Billboard. Prometheus Global Media. February 20, 2013閲覧。
  3. ^ Discography Fugees”. 'australian-charts.com'. Hung Medien. September 7, 2012閲覧。
  4. ^ Discographie Fugees” (German). 'austriancharts.at'. Hung Medien. September 7, 2012閲覧。
  5. ^ Top Albums/CDs – Volume 63, No. 19, June 24, 1996”. RPM. Walt Grealis. July 30, 2013閲覧。
  6. ^ Discographie Fugees” (French). 'lescharts.com'. Hung Medien. September 7, 2012閲覧。
  7. ^ Chartverfolgung / Fugees / Longplay” (German). 'musicline.de'. Media Control Charts. September 7, 2012閲覧。
  8. ^ Discography Fugees”. 'swedishcharts.com'. Hung Medien. September 7, 2012閲覧。
  9. ^ Discography Fugees”. 'swisscharts.com'. Hung Medien. September 7, 2012閲覧。
  10. ^ Peak chart positions for albums in the United Kingdom:
    • Blunted on Reality: Zywietz, Tobias. “Chart Log UK: Adam F. – FYA”. 'Zobbel.de'. Tobias Zywietz. September 7, 2012閲覧。
    • The Score and Bootleg Versions: Fugees” (select "Albums" tab). Official Charts Company. September 7, 2012閲覧。
  11. ^ Birchmeier, Jason. “Blunted on Reality – Fugees > Overview”. AllMusic. Rovi Corporation. September 11, 2012閲覧。
  12. ^ Jenkins, Sacha (June–July 1996). “Ready or Not”. Vibe (Vibe Media Group) 4 (5): 75. ISSN 1070-4701. https://books.google.com/books?id=ci4EAAAAMBAJ&pg=PA75#v=onepage&q&f=false. 
  13. ^ a b Notre Base de Données: Fugees” (French). Syndicat National de l'Édition Phonographique. August 3, 2014閲覧。
  14. ^ a b Certified Awards Search” (enter the search parameter "Fugees" into the "Keywords" box, then select "Search"). British Phonographic Industry. September 7, 2012閲覧。
  15. ^ Huey, Steve. “The Score – Fugees > Overview”. AllMusic. Rovi Corporation. September 11, 2012閲覧。
  16. ^ Burke, Robert (March 27, 2010). “The Top 10 Hip-Hop Albums of All Time (For Real)”. Yahoo! Music. Yahoo!. December 4, 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。September 23, 2012閲覧。
  17. ^ Gold & Platinum: Fugees”. Recording Industry Association of America. September 7, 2012閲覧。[リンク切れ]
  18. ^ "Austrian certifications – Fugees" (German). IFPI Austria. 2012年9月7日閲覧 Enter Fugees in the field Interpret. Click Suchen
  19. ^ Gold and Platinum Search (Fugees)”. Music Canada. September 7, 2012閲覧。[リンク切れ]
  20. ^ Gold-/Platin-Datenbank: Fugees” (German). Bundesverband Musikindustrie. September 7, 2012閲覧。
  21. ^ (Guld & Platina) ÅR 1987–1998” (PDF) [(Gold & Platinum) Year 1987–1998] (Swedish). International Federation of the Phonographic Industry. July 25, 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。September 7, 2012閲覧。
  22. ^ The Official Swiss Charts and Music Community: Awards (Fugees)”. 'swisscharts.com'. Hung Medien. September 7, 2012閲覧。

外部リンク

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