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+メッセージ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プラスメッセージから転送)
+メッセージ
開発元 NTTドコモKDDIソフトバンク
初版 2018年5月9日 (6年前) (2018-05-09)
最新版
54.48.0100(ドコモ Android版)
3.10.1(au Android版)
12.9.5(ソフトバンク Android版)
3.8.1(iOS版)
ガラホは機種によって異なる
対応OS AndroidiOSガラホ
対応言語 日本語
サポート状況 サポート中
ライセンス プロプライエタリ
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+メッセージ(プラスメッセージ)は、NTTドコモKDDIソフトバンクの3社が提供する、リッチコミュニケーションサービス(RCS)規格に準拠したサービス。各プラットフォーム向けに配信されている同名のモバイルメッセンジャーアプリケーションを介して提供される。RCS規格自体は本来オープンだが、本サービス自体は Android 端末および iOS 端末、+メッセージ対応ガラホ端末のみの利用制限がある。

歴史

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  • 2008年9月 - GSM AssociationにてRCSの仕様策定を開始する。
  • 2009年4月 - 情報通信技術委員会3GPP専門委員会内にサブワーキンググループRCSS (Rich Communication Services and Sysytem) SWGが設立され[1]、日本でもRCSの技術的な検討を開始[2]する。
  • 2010年3月 - NTT・NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク・イーモバイルの5社でRCSの試験運用を実施[3]するも、技術的な実験にとどまる。
  • 2012年 - Vodafon Spainがjoynの名称で、世界で初めてRCSに基づくサービスを開始する。2018年4月の時点で世界27か国、50の通信キャリアでjoyn、Advanced Messaging、Message+、joyn.Tなど[4]の名称でサービスが提供されている。
  • 2018年
    • 4月10日 - NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの3社が共同で、「+メッセージ」サービスの開始を記者会見[5]する。
    • 5月9日 - NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの3社が「+メッセージ」の名称でRCSのサービスが開始[6][7][8]する。5月9日にAndroid向けの専用アプリケーションが先行して公開され、iOS向けのアプリケーションの公開は未定とされた。
    • 5月10日 - ソフトバンクはAndroid版アプリの配信を一時停止したことを発表[9]する。当初ソフトバンクは既存のキャリアメール用アプリをアップデートし、キャリアメールと+メッセージ兼用のアプリケーションを配信していたが、利用者へ告知が不十分でアップデート後のアプリを不審なアプリと誤認して削除するユーザが続発し、端末側で保存するキャリアメールのデータ喪失などの報告が相次いだ[10]
    • 6月21日 - iOS向けの専用アプリケーションを公開し、ソフトバンクはAndroid版アプリケーションの配信再開を発表[11][注 1]する。配信再開後は、アップデートではなく既存のキャリアメールアプリと併存で配信された[11]
  • 2020年11月10日 - NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクは利用者が2000万人を突破したと発表した[12]
  • 2021年
    • 9月2日 - NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク傘下のサブブランドLINEMO含む)並びに3社の回線を利用しているMVNOにも順次対応すると発表[13]。同日、KDDIの回線を利用しているMVNOへの対応が開始された。
    • 11月24日 - NTTドコモの回線を利用しているMVNOへ対応開始[14]
  • 2022年
    • 4月25日 - KDDIが+メッセージの使い方や活用方法などを紹介するブログ「プラメブログ」を開始。
    • 6月28日 - ソフトバンク傘下のサブブランドであるY!mobileLINEMO並びに回線を利用しているMVNOでサービス開始した[15]
    • 夏 - Android向けに提供されているY!mobileメールアプリケーションでの対応を開始予定[16]
    • 7月以降 - 公的個人認証サービス(JPKI)に対応する予定[17]
    • 12月8日 - 利用者が3000万人を突破したと発表した[18]
  • 2024年2月6日 - 利用者が4000万人を突破したと発表した[19]

仕様

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サービスを利用するために、専用のアプリケーション「+メッセージ」を必要とする。Android標準のメッセージアプリである「Googleメッセージ」などサードパーティーのアプリは非対応である。

メッセージ機能

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テキスト送受信のほか、ファイル送受信が可能である。静止画、動画、音声は撮影と録音機能を利用し、即時に共有可能で、位置情報の共有やスタンプ送受信も可能である。

既読通知機能があり、メッセージが受信済みあるいは既読済み、の状態を送信者が判別可能である。本機能は受信者の設定により解除できる。

他のメッセージアプリと同様に、メッセージ履歴はチャット形式で閲覧し、多人数でメッセージをやり取りするためのグループメッセージ機能がある。

テキストや添付ファイルの上限サイズは下表を参照。

+メッセージのテキスト/ファイル送信サイズの上限[20]
種類 上限サイズ
テキスト 全角2730文字 (8MB)
ファイル 100MB

その他の機能

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端末の電話帳機能と連携し、連絡先が+メッセージを利用している場合、その連絡先にアイコンが表示される機能がある[20]

対応OS

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アプリケーションはAndroidiOS、プラスメッセージ対応ガラホ4Gケータイ)に対して提供されている[21]

+メッセージの対応OS・OSバージョン
OS OSバージョン
Android Android 4.4 以上
iOS iOS 13.0 以上
ガラホ 対応機種に限る

Android版に限り、各通信事業者ごとにアプリが分れている。詳細は下記。

  • docomo→+メッセージのアイコンの下にドコモのロゴがついたもの
  • au→+メッセージのアイコンの下にauのロゴがついたもの
    • UQ mobile→+メッセージのアイコンの下にauのロゴがついたもの
  • SoftBank→+メッセージのアイコンの下にSoftBankのロゴがついたもの
    • Y!mobile→「Y!mobileメールアプリ」または「+メッセージのアイコンの下にSoftBankのロゴがついたもの」

また、格安SIM(MVNO)でも利用ができ、上記を参考に契約してる回線ごとにアプリを利用する。

ガラホ対応端末

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docomo
au
SoftBank(Y!mobile)

注意) ドコモ、au系のMVNOは、4Gケータイ(ガラホ)には未対応。各キャリアのケータイプラン加入者のみ利用可能。ソフトバンクは4Gケータイへの適応なし。

提供状況

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当面は日本国内の移動体通信事業者のみと相互接続を行うため、Rich Communication Servicesに基づくメッセージングサービスを採用している日本国外の通信キャリア利用者とは通信できない[22][21][23][24]

当初はソフトバンク系のY!mobile・LINEMO、KDDI系のUQ mobile、及びMVNOでは使用することが出来なかったが[23][24]、2021年9月2日以降、KDDI・ソフトバンク傘下のサブブランド(LINEMO含む)並びにNTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの回線を利用しているMVNOにも順次対応することが発表され[13]、2022年6月時点でNTTドコモ・KDDI・ソフトバンクのすべてが対応している。なお、楽天モバイルは同じRCSの技術を利用した「Rakuten Link」を別途提供しており、本サービスには参加していないことから、利用することは出来ない[15][19]

将来的に日本国外のキャリアとも相互接続を行う予定であるため、Universal Profileをベースとした日本独自の技術仕様を定めており、この仕様に基づき各キャリアが独自に実装している[25]

送信料金は無料であるが、携帯電話回線を使用する場合は無線パケット通信料が別途必要[注 2]となるが、Wi-Fi回線では不要[21]。「+メッセージ」アプリからSMSを送信する場合は、別途SMS送信料金が必要となる[6][7][8]

脚注

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注釈

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  1. ^ 配信停止直後は、配信時期は未定であった[10]
  2. ^ ただしパケット定額プランの対象である。

出典

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  1. ^ 「会議開催状況」『TTC Report 111 2009・July Vol.24/No.2』 社団法人情報通信技術委員会、2009年7月(Paid subscription required要購読契約)
  2. ^ 専門委員会及びサブワーキンググループ(SWG)の設立及び委員募集について」『一般社団法人情報通信技術委員会』 情報通信技術委員会、2009年3月23日[リンク切れ]
  3. ^ GSMAがRCSイニシアチブの進展で概要を報告:次世代マルチメディアサービスが実現の軌道に」『Business Wire』 Business Wire Inc. 、2010年2月18日
  4. ^ Global Launches - Future Networks” (英語). GSMA. 2018年4月17日閲覧。
  5. ^ 対LINEようやく結集 携帯3社「メッセージ」統一”. 日本経済新聞 (2018年4月10日). 2018年12月22日閲覧。
  6. ^ a b NTTドコモ (2018年4月10日). “+メッセージ(プラスメッセージ)”. NTTドコモ. NTTドコモ. 2018年6月23日閲覧。
  7. ^ a b au (2018年4月10日). “+メッセージ(プラスメッセージ)”. au. KDDI. 2018年6月23日閲覧。
  8. ^ a b ソフトバンク (2018年4月10日). “+メッセージ(プラスメッセージ)”. ソフトバンク. ソフトバンク. 2018年6月23日閲覧。
  9. ^ ソフトバンク (2018年5月10日). “「+メッセージ(プラスメッセージ)」に関するご注意”. ソフトバンク. ソフトバンク. 2018年6月23日閲覧。
  10. ^ a b 田中聡 (2018年5月11日). “ソフトバンクの「+メッセージ」、サービス開始日に配信停止 何が起きたのか?”. ITMedia Mobile. ITMedia. 2018年6月23日閲覧。
  11. ^ a b ソフトバンク (2018年6月21日). “「+メッセージ」のiPhone・iPad向けアプリの提供開始およびAndroid™ 搭載機種向けアプリ提供方針のご案内”. ソフトバンク. ソフトバンク. 2018年6月23日閲覧。
  12. ^ 「+メッセージ」の利用者数が2,000万人突破 最大2万ptが当たるキャンペーン実施”. iPhone mania. 2020年11月10日閲覧。
  13. ^ a b 「+メッセージ」が携帯3社の全ブランドとMVNOに拡大。UQ・ワイモバも”. Impress Watch (2021年9月2日). 2021年9月2日閲覧。
  14. ^ 報道発表資料 : ドコモのMVNOで「+メッセージ」が利用可能に | お知らせ | NTTドコモ”. www.nttdocomo.co.jp. 2022年5月29日閲覧。
  15. ^ a b ワイモバイルやLINEMO、ソフトバンク回線のMVNOも「+メッセージ」利用可能に”. ケータイ Watch (2022年6月28日). 2022年6月28日閲覧。
  16. ^ Y!mobileとLINEMOで「+メッセージ」が利用可能に ソフトバンク回線のMVNOサービスも対応”. ITmedia Mobile (2022年6月28日). 2022年6月29日閲覧。
  17. ^ 「+メッセージ」がマイナンバーカードでの公的個人認証に対応”. news.kddi.com. 2022年6月29日閲覧。
  18. ^ 「+メッセージ」の利用者数が3000万人を突破”. ITmedia NEWS (2022年12月8日). 2022年12月9日閲覧。
  19. ^ a b 佐野正弘 (2024年5月13日). “4000万人が使っている日本製メッセージアプリ「+メッセージ」。LINEと似ているが大きな違いも”. All About(オールアバウト). 2024年5月14日閲覧。
  20. ^ a b NTTドコモ (2018年4月10日). “+メッセージ(プラスメッセージ)とは”. NTTドコモ. NTTドコモ. 2018年6月23日閲覧。
  21. ^ a b c 井上翔 (2018年4月12日). “SIMフリー端末で使える? Wi-Fiでもデータ料かかる?――「+メッセージ」で気になることを大手キャリアに聞いてみた”. ITMedia Mobile. ITMedia. 2018年4月20日閲覧。
  22. ^ 田中聡 (2018年4月10日). “SMSやキャリアメールとの違いは? 「+メッセージ」でできること、できないこと”. ITMedia Mobile. ITMedia. 2018年4月20日閲覧。
  23. ^ a b 「LINEMO」とワイモバイルの「シンプルS/M/L」、料金・サービス・サポートはどう違う?,ケータイ Watch,2021年3月18日
  24. ^ a b UQ mobileで「+メッセージ(プラスメッセージ)」は利用できますか|よくあるご質問│格安スマホ/SIMはUQ mobile(モバイル)|UQ mobile
  25. ^ 高橋健太郎 (2018年5月9日). “「打倒LINE」の切り札、+メッセージの裏側を探る”. 日経 xTECH. 日経BP. 2018年6月23日閲覧。(Paid subscription required要購読契約)

外部リンク

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アプリストア

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