プベルロン酸
表示
プベルロン酸 | |
---|---|
5,6,7-トリヒドロキシ-1H,3H,4H-シクロヘプタ[c]フラン-1,3,4-トリオン | |
別称 Puberulonic acid | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 82-83-7 |
ChemSpider | 16735989 |
J-GLOBAL ID | 200907019026579190 |
| |
| |
特性 | |
化学式 | C9H4O7 |
モル質量 | 224.12 g mol−1 |
融点 |
298 °C(分解) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
プベルロン酸(英: Puberulonic acid) またはプベルロニン酸は、分子式C
9H
4O
7で表される七員環有機化合物である[1][2][3]。アオカビ属により産生される[4]。
発見
[編集]P. aurantio-virens Biourge、P. johannioli Zaleski等の複数種のアオカビの培地からプベルル酸(英: Puberulic acid)と同時に得られることが知られている[5]。プベルロン酸は水存在下で100 °Cに加熱すると脱炭酸によりプベルル酸となる[6]。
性質
[編集]七員環構造を持つトロポノイドの一種。HeLa細胞に対して細胞障害性があることが報告されている[7]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ プベルロン酸 | 化学物質情報, GLOBAL 科学技術総合リンクセンター
- ^ 82-83-7, puberulonic acid, CAS No 82-83-7 puberulonic acid, Chemical CAS Database with Global Chemical Suppliers - ChemNet
- ^ Puberulonic acid ,CAS Registry Number 82-83-7, CAS Common Chemistry
- ^ A. E. Oxford, H. Raistrick, G. Smith (1942). “Anti-Bacterial Substances from Moulds. Part VI. Puberulic Acid, C8H6O6 and Puberulonic Acid, C8H4O6 Metabolic Products of a Number of Species of Penicillium.”. Chemistry and Industry 61: 485-487 .
- ^ 住木諭介 1970, pp. 1138–1139.
- ^ 奥貫一男 1954, pp. 637–638.
- ^ 井川美好, 辰野高司, 角田廣, 梅田誠. “Penicillium resticulosum からのプベルロン酸の分離とその細胞毒性について”. マイコトキシン. 2024年3月30日閲覧。
参考文献
[編集]- 住木諭介『抗生物質 補遺』 1(1961〜1965)、東京大学出版会、1970年1月1日 。
- 化学大辞典編集委員会 編『化学大辞典』共立出版、1964年3月16日。
- 奥貫一男『植物生理化学』朝倉書店、1954年1月1日 。