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フローレス (ペテン県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フローレス
Flores
フローレス島
フローレス島
位置
フローレスの位置(グアテマラ内)
フローレス
フローレス
フローレス (グアテマラ)
フローレスの位置(ペテン県内)
フローレス
フローレス
フローレス (ペテン県)
フローレスの位置(中央アメリカ内)
フローレス
フローレス
フローレス (中央アメリカ)
座標 : 北緯16度55分47秒 西経89度53分30秒 / 北緯16.92972度 西経89.89167度 / 16.92972; -89.89167
歴史
建設 1831年[1]
行政
グアテマラの旗 グアテマラ
  ペテン県
 市 フローレス
人口
人口 2002年現在)
  市域 30,897[2]
その他
等時帯 中部標準時 (UTC-6)

座標: 北緯16度55分47秒 西経89度53分30秒 / 北緯16.92972度 西経89.89167度 / 16.92972; -89.89167

島を本土と結ぶ陸橋

フローレス(Flores)は、グアテマラ北部ペテン県の県都。ペテン県中央部のペテン・イツァ湖に浮かぶフローレス島、および湖の南岸のサンタ・エレナから構成される。両者は陸橋によって結ばれている。

地理・交通

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フローレス島の中心部にはペテン県の県庁などの政府機関の建物、教会、広場がある。島は静かで、パステルカラーの建物が立ちならぶ[3]

それに対してサンタ・エレナ側は商業の中心で、現代的な町である。東の郊外にムンド・マヤ国際空港があり、グアテマラシティベリーズシティと結ばれている。この2都市とは長距離バスでも結ばれている。

ペテン県にはティカルワシャクトゥンヤシュハエル・ミラドールなどの有名なマヤ遺跡があり、フローレスは遺跡を訪れる人の出発地として使われる。

フローレス自身も本来はタヤサル(より正確にはノフペテン)というイツァ族の中心都市だったが、現在はすべて破壊されてしまい、歴史的に見るべきものは残っていない[3]。タヤサルという名前の考古学遺跡はあるが、フローレス島ではなく北隣のタヤサル半島に位置する。

中央広場には3つの石碑が置かれている。ひとつは東のイシュルの石碑2号(879年)、ひとつは楕円形のイシュル祭壇1号、ひとつはフローレス石碑1号(869年、道路の舗装に使われていた)である[4]

サンタ・エレナ側の南にアクトゥン・カン(蛇の洞穴)という洞窟がある。

歴史

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フローレス島にはかつてイツァ族のマヤ王国の首都であるタヤサル(ノフペテン)があった。

1525年、ホンジュラス遠征中のエルナン・コルテスの一行がタヤサルを通過し、カネク王に歓迎された[5]。16世紀にスペイン人ユカタン半島と高地マヤを征服したが、ペテン地方までは手が届かず、イツァ族は独立を保ち続けた。

17世紀になると宣教師が何回か布教を試みたが、成功しなかった[6]。ユカタン総督のマルティン・デ・ウルスアは1697年3月13日にタヤサルを軍事的に征服した[7]

島はレメディオスと名づけられ、プレシディオ(要塞)が築かれた。スペインからの独立後、1831年に市制を敷くときに、殺された自由主義政治家シリロ・フローレスを記念してレメディオスからフローレスに改名された[8]

脚注

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  1. ^ El Municipio de Flores, Manmuni Petén Itza, http://manmunipetenitza.org/2017/08/09/flores/  (スペイン語)
  2. ^ Censos Nacionales XI de Población y VI de Habitación 2002. Instituto Nacional de Estadística Guatemala. (2003). p. 72. https://www.ine.gob.gt/sistema/uploads/2014/02/20/jZqeGe1H9WdUDngYXkWt3GIhUUQCukcg.pdf 
  3. ^ a b Al Argueta (2015) [2001]. Moon Guatemala (5th ed.). Avalon Travel. pp. 292-295. ISBN 9781631211317 
  4. ^ Kelly(1996), p. 111.
  5. ^ 八杉(1990), p. 14-16.
  6. ^ 八杉(1990), p. 12-17.
  7. ^ 八杉(1990), p. 18.
  8. ^ Schwartz(1990), p. 37.

参考文献

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