フルーティアふくしま
フルーティアふくしま | |
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719系「フルーティアふくしま」 (2023年9月) | |
概要 | |
国 | 日本 |
種類 |
快速列車 (事実上団体専用列車) |
現況 | 廃止 |
地域 | 福島県・宮城県 |
運行開始 |
2015年4月25日(喜多方発着) 2019年12月1日(仙台発着) |
運行終了 | 2023年12月24日 |
後継 | 快速「あいづSATONO」 |
運営者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
路線 | |
起点 | 郡山駅 |
終点 | 喜多方駅・仙台駅 |
営業距離 |
81.2 km(郡山 - 喜多方) 125.1 km(郡山 - 仙台) |
使用路線 | 磐越西線・東北本線 |
車内サービス | |
クラス | 普通車 |
食事 | びゅう商品による提供あり |
技術 | |
車両 |
719系電車 (仙台車両センター) |
軌間 | 1,067 mm |
電化 | 交流20,000 V(50Hz) |
フルーティアふくしまは、かつて東日本旅客鉄道(JR東日本)が運行していた観光列車(のってたのしい列車)である。
本項では、当列車に使用されていた専用車両の「フルーティア」についても解説する。
概要
[編集]2015年に行われた福島ディスティネーションキャンペーンに合わせ、同年4月25日に磐越西線の郡山駅 - 会津若松駅間で定期列車に連結して1日2往復の運行を開始した[注釈 1][1][2][3]。
「走るカフェ」がコンセプトで、車内では「fruits peaks」がプロデュースした福島県産フルーツなどを使用したオリジナルスイーツ2品とホットコーヒー1杯、福島県産品を使用したフルーツジュース1本がセットとなった「スイーツセット」が提供され、アイスティーとアイスコーヒーはおかわり自由となっている[2][3]。
車両愛称及び列車愛称の一部となっている「フルーティア(FruiTea)」は、果物を意味するFruitと 基本コンセプトの「カフェ」をイメージさせる茶を意味するTeaを組み合わせた造語である[3]。
車両の老朽化に伴い、2023年12月24日をもって運行を終了した[4][5]。
後継として2024年4月6日から運行を開始した観光列車「SATONO」(HB-E300系気動車を使用)に引き継がれた[6]。
運行概況
[編集]2019年以降は「フルーティア」単独運行となっており、春季から秋季は磐越西線の郡山駅 - 喜多方駅間で1日2往復、冬季は東北本線の郡山駅 - 仙台駅間で1日1往復運転されていた。
「快速」という列車種別を使用しているが、全座席がびゅうオンラインの旅行商品専売となっており、一般旅客が乗車することはできなかった。
停車駅
[編集]出典:[7]
使用車両
[編集]2014年に郡山総合車両センターで719系0番台H-27編成を種車に改造が施行された700番台S-27編成「フルーティア」が使用されていた[8]。
車体は赤瓦や黒漆喰壁、明治・大正時代の西洋モダンが織り成す独特な街並みと雄大な自然との調和を表現した塗装に変更し[9]、3扉構造だった側面客用扉は運転席寄りの1箇所を残して埋め込まれ、さらに隙間から雪の侵入を防ぐ対策が施工された。 また、クモハ719形のパンタグラフはシングルアーム式に交換された[8]。
車内設備
[編集]車内は前述の通り全席指定で、座席定員数は36名[8]。
内装は明治・大正時代の近代建築及び会津漆器の持つ豊かな質感をイメージしたデザインとし[9]、連結面の貫通扉は自動化された[8]。
1号車(クシ718-701)には車体左側に天板を人工大理石としたカフェカウンター(カウンター席6席)を設置し、優雅な鉄道旅行を演出[9]。車端部のトイレは、温水洗浄便座付きの洋式に交換の上、新たにパウダールームが設置された。またこちらの車内照明には間接式ならびにダウンライトが採用されている[8]。
2号車(クモハ719-701)には座席を4人掛けボックスシート6組・2人掛けボックスシート4組・1人掛けシート4席に変更し、乗務員室後部には荷物置き場が、車端部にはフリースペースとベンチが設置された。 またこちらの車内照明にはLED照明が採用されている[8]。
- フルーティア 編成
号車 1 2 車番 クシ718-701 クモハ719-701 種車 クハ718-27 クモハ719-27 定員 カフェカウンター車 36名
沿革
[編集]- 2014年(平成26年)11月27日:「フルーティア」導入を発表[9]。
- 2015年(平成27年)4月25日:磐越西線 郡山駅 - 会津若松駅間で2往復運行開始[1][2]。
- 2016年(平成28年)12月11日:臨時団体列車として東北本線・常磐線 仙台駅 - 原ノ町駅間で運行される[10]。
- 2019年(平成31年)4月6日:この日より定期運行区間を喜多方駅まで延長し、1往復のみの運転となる[11]。
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)
- 2022年(令和4年)11月24日:車両の老朽化に伴い、2023年12月での運行終了を発表[4]。
- 2023年(令和5年)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “福島で“走るカフェ”が運行開始!列車でスイーツを堪能”. ウォーカープラス. (2015年4月30日) 2018年2月19日閲覧。
- ^ a b c “〈PR〉人気の「観光列車」どう楽しむ? 「フルーティアふくしま」が入門に最適な10の理由”. 乗りものニュース. (2017年6月30日) 2018年2月19日閲覧。
- ^ a b 『「フルーティアふくしま」運行終了のお知らせ』(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2022年11月24日。オリジナルの2022年11月24日時点におけるアーカイブ 。2022年11月24日閲覧。
- ^ a b c 『「フルーティアふくしま」フィナーレプロジェクトを開催します』(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2023年11月16日 。2023年11月16日閲覧。
- ^ 『春の臨時列車のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道東北本部、2024年1月19日 。2024年1月19日閲覧。
- ^ “のってたのしい列車ポータル>フルーティアふくしま”. 東日本旅客鉄道. 2018年2月19日閲覧。
- ^ a b c d e f 「719系『フルーティア』」『鉄道ファン』2015年6月号(通巻650)、交友社、JAN 4910064590651。
- ^ “JR常磐線相馬~浜吉田間運転再開「フルーティア ふくしま」移設区間を走行”. マイナビニュース. (2016年12月11日) 2018年2月19日閲覧。
- ^ “のってたのしい列車に乗りに行こう” (PDF). 東日本旅客鉄道. (2019年1月22日) 2019年1月22日閲覧。
- ^ 『「のってたのしい列車」の運休について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年4月8日 。2020年4月8日閲覧。
- ^ 『発売見合わせ中の新幹線および在来線特急等の運転計画・指定席発売について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年5月13日 。2020年5月13日閲覧。
- ^ 『「のってたのしい列車」の運転再開について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年6月26日 。2020年6月26日閲覧。
関連項目
[編集]- TOHOKU EMOTION - 本列車と同じく旅行商品専用の、食事を楽しむ列車
外部リンク
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