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フッカー (ラグビーリーグ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フッカー: Hooker)は、ラグビーリーグフットボールチームにおけるポジションの1つである。通常は背番号9を付ける。フッカーはチームのフォワードの1人である。スクラムの間、フッカーはフロントロー(前列)でプレーする。ポジションの名称はボールを足を使って後方に「捕まえる」(hookする)あるいはかき集める(rakeする)役割に由来する[1]。この理由のため、フッカーはレイク(rake、熊手の意)と呼ばれることもある[2]

アンソニー・ミッチェル英語版のようなフッカーは大抵、プレイ-ザ-ボールに続いてボールを拾い上げる「ダミーハーフ」の役割を果たす。

フッカーは、タックル後のプレイ-ザ-ボール(ボールを地面に置いて、足で後方に転がすプレー)からボールを拾い上げる代理ハーフバックまたはダミーハーフの役割を大抵果たすため、ボールに触れる機会がかなり多い[3]。したがって、フッカーは次にボールをどうするか[4](パスを選択するか、誰にパスをするか、ボールを持って走るか、あるいはたまにはボールをキックするか)を決定するという点で重い責任がある。したがって、2人のハーフバックスとフルバックと共に、フッカーはチームの「脊椎」と呼ばれることがあるものを作る4つの鍵となるポジションの1つである[5]ハーフバックをフッカーへコンバートする流行が10メートルルール(タックル成立後に守備側がボールから10メートル後方に下がらなければならないルール)の導入(1993年)後に生まれ[6]ジェフ・トゥーベイ英語版アンドリュー・ジョンズ英語版クレイグ・ガワー英語版ピーター・ウォレス英語版といった多くの選手がキャリアの途中でハーフバックからフッカーへ転向した。

ラグビーリーグ競技規則は、フッカーが9番を付けなければならないと言明している[7]。しかしながら、スーパーリーグといった一部のリーグでは、選手はポジションにかかわらず個別の背番号を割り当てられている。

1996年に出版されたある本は、シニアラグビーリーグにおいて、フッカーとスタンドオフ/ファイブ-エイスが他のポジションよりも多くボールを手で扱う、と述べている[8]ナショナルラグビーリーグの2013シーズンにおいて、タックル数の上位6選手は全てフッカーだった[9]

特筆すべきフッカー

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それぞれの国のラグビーリーグ殿堂入りしたプロップは、ニュージーランドジョック・バターフィールド英語版オーストラリアケン・カーニー英語版サンディー・ピアース英語版キャメロン・スミス英語版ノエル・ケリー英語版である。

出典

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  1. ^ news.bbc.co.uk. “When is a scrum formed?”. Rugby League: Laws & Equipment. BBC Sport. 12 July 2012閲覧。
  2. ^ Garry, Chris (17 July 2013). “State of Origin to decide the game's best hooker”. The Courier-Mail. http://www.dailytelegraph.com.au/sport/nrl/state-of-origin-to-decide-the-games-best-hooker/story-fni3fr51-1226680361517 21 July 2013閲覧。 
  3. ^ Hadfield, Dave (22 January 1994). “Russell is hooked by hooking”. The Independent. https://www.independent.co.uk/sport/rugby-league-russell-is-hooked-by-hooking-1401632.html 24 June 2012閲覧。 
  4. ^ news.bbc.co.uk. “Positions guide: Hooker”. Rugby league: Laws & Equipment. BBC Sport. 11 July 2012閲覧。
  5. ^ Read, Brent (11 February 2012). “Coach Tim Sheens yet to crack Wests Tigers' backbone”. The Australian. http://www.theaustralian.com.au/sport/coach-tim-sheens-yet-to-crack-wests-tigers-backbone/story-e6frg7mf-1226268222102 11 July 2012閲覧。 
  6. ^ Reilly, Thomas (1997). Science and Football III. Wales: Taylor & Francis. p. 13. https://books.google.ca/books?id=EisnZHAMbqkC 23 September 2016閲覧。 
  7. ^ The International Laws of the Game and Notes of the Laws. RLIF. (2007). pp. 9. http://rlifmedia.dyndns.org/docs/rugby_laws_book_2007_%20(2).pdf 
  8. ^ Tim Rogers and Richard Beesley (2006). Fitness for Rugby League. Australia: coachrugbyleague.com.au. http://coachrugbyleague.com.au/Documents/International/Fitness%20for%20Rugby%20League.pdf 
  9. ^ “NRL 2013 Player Stats”. The Sydney Morning Herald. (14 September 2013). http://www.smh.com.au/rugby-league/nrl/player-stats 14 September 2013閲覧。 

関連項目

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