フタル酸ジメチル
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フタル酸ジメチル dimethyl phthalate[1][2] | |
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dimethyl benzene-1,2-dicarboxylate | |
別称 ジメチルフタレート、DMP | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 131-11-3 |
PubChem | 8554 |
ChemSpider | 13837329 |
UNII | 08X7F5UDJM |
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特性 | |
化学式 | C10H10O4 |
モル質量 | 194.184 g/mol |
示性式 | (CH3)2(C6H4(COO)2) |
外観 | 透明な油状液体 |
匂い | ほぼ無臭 |
密度 | 1.19 g/cm3 |
融点 |
2 °C, 275 K, 36 °F |
沸点 |
283 - 284 °C |
水への溶解度 | 0.4% |
溶解度 | 炭化水素に不溶、アルコール、油類に可溶 |
屈折率 (nD) | 1.514-1.517 |
危険性 | |
引火点 | 146 °C |
発火点 | 460 °C |
半数致死量 LD50 | 6800 mg/kg (ラット、経口) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
フタル酸ジメチル(フタルさんジメチル、英: Dimethyl phthalate、略称DMP)は、フタル酸エステルの一種。
用途
[編集]アセテートセルロースプラスチックや顔料ラッカー、塩化ビニルフィルムなどの製造に使用される。1995年から1999年にかけての日本における年間生産量は1,500トンで推移している[3]。香料の溶剤・保留剤としての用途はフタル酸ジエチルに代わられた[2]。市販品は0℃前後で凍結する[4]。
安全性
[編集]日本の消防法では危険物第4類・第3石油類に分類される。動物実験での半数致死量(LD50)は、ラットへの経口投与で6,900mg/kg[3]、ラットへの経皮投与で4,800mg/kg[5]のデータがある。皮膚や呼吸器に対する刺激性は確認されていない[5]が、摂取によりヒトの中枢神経の抑うつの原因となることがある[3]。
出典
[編集]- ^ Dimethyl phthlate at chemicalland21.com
- ^ a b 『合成香料 化学と商品知識』印藤元一著 2005年増補改訂 化学工業日報社 ISBN 4-87326-460-X
- ^ a b c フタル酸ジメチル (PDF) (環境省環境保健部)
- ^ 国際化学物質安全性カード
- ^ a b 製品安全データシート(安全衛生情報センター)