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フェリー粟国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フェリー粟国
粟国港に接岸中の本船
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本の旗 日本
所有者 和幸船舶
運用者 和幸船舶
建造所 井筒造船所(第1103番船)
母港 神戸
信号符字 JM4172
IMO番号 8974659
MMSI番号 431680207
経歴
起工 2001年
進水 2002年
竣工 2002年8月
就航 2002年8月16日
現況 粟国島航路から引退後、不定期に冬季佐渡島航路にて運用中
要目
総トン数 451 トン
全長 65.0 m
11.6 m
深さ 6.7 m
機関方式 ディーゼル
主機関 2基
推進器 2軸
出力 5,200馬力
航海速力 17.5 ノット
旅客定員 180名(臨時定員270名)
車両搭載数 乗用車25台
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フェリー粟国(フェリーあぐに)は、粟国村が運航していたフェリー。現在は神戸市にある和幸船舶により同じ船名にて運用されている。

就航航路

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現在、和幸船舶により不定期で佐渡島と本土を結ぶ航路に就役中である。

  • 羽茂港(新潟県佐渡市)- 直江津港(新潟県上越市)

2021年8月に着岸試験、2021年10月より試験運行[1][2]

  • 赤泊港(新潟県佐渡市) - 寺泊港(同県長岡市)

2022年12月上旬より試験運行を開始する。同航路は以前佐渡汽船により運行されていた[2]

就航航路(粟国村時代)

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那覇港を起点に1日1往復を運航する。繁忙期は1日2往復の臨時運航。ドック期間中(整備中)は代船として渡嘉敷村フェリーとかしきが週2往復程度運航される。

車両を航送する際は予約が必要。 2020年6月28日をもって粟国航路より引退。2020年7月15日から「ニューフェリーあぐに」に交代[3]

特徴

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前船より大型化し、座席が30席増加、臨時定員は70名増加した。航海速力の向上により所要時間は30分短縮され、片道2時間となった。現在は2時間10分で運航。

船内はバリアフリー化されており、介護人が付き添って利用可能な車椅子用の昇降機、車椅子スペース、多目的トイレなどを有する[4]

先代の代船として沖縄県離島海運振興の発注により井筒造船所で建造され、2002年8月16日に就航した[4]

2024年能登半島地震

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2024年1月1日に発生した能登半島地震の救援のため、日本財団により本船がチャーターされた。1月10日午前に金沢港を出港、同日夕方に輪島港に到着し、油2000リットル、軽油1000リットル、発電機5台をトラックに搭載したまま輸送した。同支援は1月20日まで続けられる予定。[5]

船内

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船室

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  • 座敷席(1階)
  • 椅子席(2階)
  • 自動販売機

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ “和幸船舶、新潟で貨物船事業に10月参入 佐渡と上越結ぶ”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2021年8月18日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC17C0P0X10C21A8000000/ 2024年1月15日閲覧。 
  2. ^ a b “和幸船舶、佐渡航路参入を発表 12月上旬に貨物輸送開始”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2022年11月24日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC233EJ0T21C22A1000000/ 2024年1月15日閲覧。 
  3. ^ “さよならフェリー粟国 安全運航18年、島民ら別れ惜しむ”. 琉球新報 (琉球新報社). (2020年7月3日). https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1149159.html 2024年1月15日閲覧。 
  4. ^ a b “粟国-泊間に「フェリー粟国」が就航”. 琉球新報 (琉球新報社). (2002年8月16日). http://ryukyushimpo.jp/news/prentry-103368.html 2016年7月25日閲覧。 
  5. ^ “【能登半島地震】日本財団、輪島港に支援物資。RORO船で海上輸送”. 日本海事新聞 (日本海事新聞社). (2024年1月15日). https://www.jmd.co.jp/article.php?no=292716 2024年1月15日閲覧。 

外部リンク

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