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フェリーしらしま

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フェリーしらしま
境港に接岸する「フェリーしらしま」
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本の旗 日本 隠岐の島
所有者 隠岐汽船
運用者 隠岐汽船
建造所 三菱重工業下関造船所
姉妹船 フェリーくにがフェリーおき
信号符字 JK5341
IMO番号 9119969
MMSI番号 431400404
経歴
起工 1994年
進水 1994年12月
竣工 1995年
就航 1995年3月1日
要目
総トン数 2,343.0トン
全長 99.50 m
全幅 16.00 m
機関方式 ディーゼル
主機関 ダイハツ 6DLM-40A 2基[1]
推進器 固定ピッチプロペラ 2軸[1]
出力 6,619 kW
最大速力 20.45ノット
航海速力 18.90ノット
旅客定員 856名
車両搭載数 8トントラック20台、普通乗用車26台
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フェリーしらしまは、隠岐汽船が運航しているフェリー

概要

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三菱重工業下関造船所で建造され、1995年3月に就航した。

水木しげるロードの隠岐への延長に合わせて、鬼太郎フェリーとして本船側面にはゲゲゲの鬼太郎のイラストが描かれている。 通称:鬼太郎フェリー。 鬼太郎フェリーと言う名がついていることから、隠岐汽船が販売する、車1台とドライバーの往復運賃が込みとなっている鬼太郎割、と言う企画商品がある。 ※ 往路時に「鬼太郎フェリー」を利用することが条件。 運賃や申し込まれる際の注意事項は、https://www.oki-kisen.co.jp/news/48 を参照のこと。 他にも隠岐フリー自動車航送切符と言う企画商品もあり、こちらは本土〜隠岐諸島間のフェリーの往復乗用車航送料金に加え、島前(知夫里島、西之島、中ノ島)⇔島後(隠岐の島)間の隠岐汽船のフェリーに加えて、更に隠岐観光が運行する、内航船(どうぜん) に乗り放題になるという、島前⇔島後間を車で移動する人にとってはとても便利な切符である。

航路

隠岐航路

島後の西郷港を起点に本土の境港まで1日1往復を運航する。復路の来居港は冬期のドック期間中のみ寄港する。本船のドック期間中はフェリーくにがが代船として運航される。

設計

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船体は4層構造で、上層から航海船橋甲板、2層の船室、車両甲板となっている。車両甲板の船首と船尾にランプウェイを装備している。

船内

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船室

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船室タイプの一覧
クラス タイプ 部屋数 定員 備考
特別室 洋室 3名×3室 9名
和室 3名×1室 3名
特等室 洋室 4名×6室 24名
和室 4名×2室 8名
ラウンジ 10名×1室 10名
1等室 大部屋 50名×2室 100名
特別2等室 大部屋 1区画 240名
2等室 大部屋 4区画 389名 ドライバー室含む

設備

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パブリックスペース

  • 案内所
  • エントランス
  • 多目的ホール(定員50名)

物販設備

  • 売店
  • 自動販売機

娯楽設備

  • ゲームコーナー


事故・インシデント

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2003年2月24日、9時20分ごろ、七類港から知夫里島来居港へ向かって航行中、左舷減速機から異音と振動が発生、減速機歯車の折損が確認されたため、右舷主機のみで航行を継続し、島前の3港に寄港後、島後を抜港して七類港へ寄港した。折損原因は残留不純物を起点とした疲労亀裂で、同様の折損がクロムモリブデン鋼を使用した歯車で多発したため、材質のニッケルクロムモリブデン鋼への変更、高周波焼入れの方法の変更などが行われた[1]

2010年5月26日、17時5分ごろ、西ノ島の別府港4号岸壁に着岸する際、突風に圧流されて左舷船首部が岸壁に衝突した。衝突により本船は左舷船首部に凹損を生じ、岸壁は車止めに破損した[2]

脚注

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  1. ^ a b c 広島地方海難審判庁 (25 March 2004). 平成16年広審第119号 旅客船フェリーしらしま機関損傷事件 (PDF) (Report). 海難審判・船舶事故調査協会. 2016年2月23日閲覧
  2. ^ 運輸安全委員会(海事専門部会) (29 September 2010). 船舶事故等調査報告書 2010広第90号 フェリーしらしま衝突(岸壁) (PDF) (Report). 運輸安全委員会. 2016年2月23日閲覧

外部リンク

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