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フィリップ・フルゴビッチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フィリップ・フルゴビッチ
基本情報
通称 Hrga
El Animal(アニマル)
Stone Man(岩男)
階級 ヘビー級
身長 198cm
国籍 クロアチアの旗 クロアチア
誕生日 (1992-06-04) 1992年6月4日(32歳)
出身地 ザグレブ
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 18
勝ち 17
KO勝ち 14
敗け 1
テンプレートを表示
獲得メダル
クロアチアの旗 クロアチア
男子 ボクシング
オリンピック
2016 リオデジャネイロ スーパーヘビー級
AIBA世界ユース選手権
2010 バクー スーパーヘビー級

フィリップ・フルゴビッチFilip Hrgovic1992年6月4日 - )は、クロアチアプロボクサーザグレブ出身。トレーナーはペドロ・ディアス[1]

来歴

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アマチュア時代

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2010年4月、AIBA世界ユース選手権にスーパーヘビー級(91kg超)で出場し、準決勝でジョセフ・パーカー、決勝でトニー・ヨカに勝利して、金メダルを獲得した[2]

2011年9月、世界ボクシング選手権にスーパーヘビー級(91kg超)で出場し、準々決勝でイヴァン・ディッコに敗退した。

2013年10月、世界ボクシング選手権にスーパーヘビー級(91kg超)で出場し、準々決勝でロベルト・カンマレーレに敗退した[3]

2015年10月、世界ボクシング選手権にスーパーヘビー級(91kg超)で出場し、準々決勝でトニー・ヨカに敗退した[4]

2016年8月、リオデジャネイロオリンピックにスーパーヘビー級(91kg超)で出場し、準決勝でトニー・ヨカに敗退するが銅メダルを獲得した[5]

プロ時代

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2017年9月30日、リガアリーナ・リガマイリス・ブリエディスvsマイク・ペレスの前座でデビュー戦としてラファエル・ザンブラーノ・ラブと対戦し、初回1分40秒TKO勝ちを収めた[6]

2017年10月5日、ウィルフリード・ザウアーラントが率いるザウアーラント・イベントと契約を結んだ[7]

2018年9月8日、ザグレブアリーナ・ザグレブでアミール・マンスールとWBCインターナショナルヘビー級王座決定戦を行い、3回終了KO勝ちを収め王座を獲得した[8]

2018年12月8日、ザグレブのドラジェン・ペトロヴィッチ・バスケットボール・ホールケビン・ジョンソン英語版と対戦し、8回3-0(3者共80-71)の判定勝ちを収めた[9]

2019年2月14日、ザウアーラント・イベントとエディー・ハーンマッチルーム・スポーツが提携を結んだ事によりフルゴビッチもマッチルーム・スポーツと契約を結んだ[10]

2019年5月25日、メリーランド州オクソン・ヒルMGM・ナショナル・ハーバー内ザ・シアターでグレゴリー・コービンと対戦し、初回1分KO勝ちを収め初防衛に成功した[11]

2019年8月24日、エルモシージョのセントロ・デ・ウソス・ムルチプレスでマリオ・ヘレディアと対戦し、3回33秒KO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[12]

2019年12月7日、ディルイーヤのディルイーヤ・アリーナでアンディ・ルイス・ジュニアvsアンソニー・ジョシュア第2戦の前座でエリック・モリーナと対戦し、3回2分3秒KO勝ちを収め3度目の防衛に成功した[13]

2020年11月7日、フロリダ州ハリウッドセミノール・ハードロック・ホテル・アンド・カジノ・ハリウッドハード・ロック・ライブで元WBC世界クルーザー級ユース王者ライデル・ブーカー英語版IBFインターナショナルヘビー級王座決定戦を行い、5回2分20秒TKO勝ちを収め王座を獲得した[14]

2021年9月10日、クラーゲンフルトヴェルターゼー・シュターディオンGBUインターコンチネンタルヘビー級王者のマルコ・ラドンジッチと対戦し、5度ダウンを奪い3回終了時にラドンジッチが棄権した為TKO勝ちを収め初防衛に成功した[15]

2021年12月4日、ラスベガスMGMグランド・ガーデン・アリーナでGBUコンチネンタルヘビー級王者のエミール・アフマトビッチと対戦し、3度ダウンを奪い3回40秒TKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[16]。当初はスコット・アレクサンダーと対戦する予定だったが、5日前にアレクサンターが負傷した為アフマトビッチに変更して行われた[17]

2022年8月20日、サウジアラビアキング・アブドゥッラー・スポーツシティ敷地内にある1万人収容のキング・アブドゥッラー・スポーツシティ・アリーナにて[18]オレクサンドル・ウシク 対 アンソニー・ジョシュア第2戦の前座で、IBF世界ヘビー級王座挑戦者決定戦をIBF世界ヘビー級15位の張志磊と行い、12回3-0(2者が115-113、114-113)の判定勝ちを収め、オレクサンドル・ウシクへの挑戦権を獲得した[19]

2024年6月1日、サウジアラビアのキングダム・アリーナで行われたマッチルーム・スポーツとクイーンズベリー・プロモーションズによる5対5の対抗戦の副将戦のIBF世界ヘビー級暫定王座決定戦で元WBA世界同級レギュラー王者でIBF世界同級4位のダニエル・デュボアと対戦するも、プロ初黒星となる8回54秒TKO負けを喫し王座獲得に失敗した。当初はIBF世界同級挑戦者決定戦として行われる予定だったが、王者のオレクサンドル・ウシクがIBFに例外の申請を行ったことに伴い、IBFが試合2日前の2024年5月30日に暫定王座決定戦として急遽承認したことを発表した[20]

戦績

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  • アマチュアボクシング:89戦 74勝 15敗
  • プロボクシング:18戦 17勝 (14KO) 1敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2017年9月30日 1R 1:40 TKO ラファエル・ザンブラーノ・ラブ ブラジルの旗 ブラジル プロデビュー戦
2 2017年10月27日 1R 2:59 KO パヴェル・ソルー  チェコ
3 2018年1月27日 4R 2:15 TKO トム・リトル イギリスの旗 イギリス
4 2018年2月24日 8R 判定3-0 ショーン・ターナー アイルランドの旗 アイルランド
5 2018年6月9日 4R 1:50 TKO フィリベルト・トバル メキシコの旗 メキシコ
6 2018年9月8日 3R 3:00 KO アミール・マンスール アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBCインターナショナルヘビー級王座決定戦
7 2018年12月8日 8R 判定3-0 ケビン・ジョンソン英語版 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
8 2019年5月25日 1R 1:00 KO グレゴリー・コービン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBCインターナショナル防衛1
9 2019年8月24日 3R 0:33 KO マリオ・エレディア メキシコの旗 メキシコ WBCインターナショナル防衛2
10 2019年12月7日 3R 2:03 KO エリック・モリーナ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBCインターナショナル防衛3
11 2020年9月26日 2R 1:04 KO アレクサンドル・カルトジア ギリシャの旗 ギリシャ
12 2020年11月7日 5R 2:20 TKO ライデル・ブーカー英語版 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 IBFインターナショナルヘビー級王座決定戦
13 2021年9月10日 3R 終了 TKO マルコ・ラドンジッチ モンテネグロの旗 モンテネグロ IBFインターナショナル防衛1
14 2021年12月4日 3R 0:40 TKO エミール・アフマトビッチ ドイツの旗 ドイツ IBFインターナショナル防衛2
15 2022年8月20日 12R 判定3-0 張志磊 中華人民共和国の旗 中華人民共和国 IBF世界ヘビー級挑戦者決定戦
16 2023年8月12日 12R 1:01 TKO デムシー・マッキーン オーストラリアの旗 オーストラリア
17 2023年12月23日 1R 1:46 TKO マーク・デ・モリ オーストラリアの旗 オーストラリア
18 2024年6月1日 8R 0:54 TKO ダニエル・デュボア イギリスの旗 イギリス IBF世界ヘビー級暫定王座決定戦
テンプレート

獲得タイトル

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アマチュア
プロ
  • WBCインターナショナルヘビー級王座
  • IBFインターナショナルヘビー級王座

脚注

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  1. ^ Filip Hrgovic Secures The Services of Pedro Diaz BoxingScene.com 2018年7月6日
  2. ^ 2.AIBA Youth World Championships - Baku, Azerbaijan - April 25 - May 3 2010”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月12日閲覧。
  3. ^ 17.World Championships Baluan Sholak Sports Palace, Almaty, Kazakhstan October 14-26, 2013”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月12日閲覧。
  4. ^ 18.World Championships Ali Bin Hamad Al-Attiyah Arena, Doha, Qatar October 6-15, 2015”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
  5. ^ 31.Olympic Games Riocentro Pavilion 6, Rio de Janiero, Brazil August 6-21, 2016”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月12日閲覧。
  6. ^ Krzysztof Glowacki Gets TKO Win, Filip Hrgovic Makes Big Debut BoxingScene.com 2017年9月30日
  7. ^ Filip Hrgovic Inks Promotional Pact With Sauerland Event BoxingScene.com 2017年10月5日
  8. ^ Filip Hrgovic Takes Out Amir Mansour in Three BoxingScene.com 2018年9月9日
  9. ^ Filip Hrgovic Decisions Kevin Johnson Over Eight Rounds BoxingScene.com 2018年12月9日
  10. ^ Filip Hrgovic, Sauerland Ink Co-Promotional Pact With Hearn BoxingScene.com 2019年2月14日
  11. ^ Filip Hrgovic Makes U.S. Debut, Demolishes Corbin in One BoxingScene.com 2019年5月25日
  12. ^ Filip Hrgovic Makes Easy Work Of Mario Heredia With KO Win BoxingScene.com 2019年8月24日
  13. ^ Filip Hrgovic Drops, Stops Eric Molina in Third Round BoxingScene.com 2019年12月7日
  14. ^ Photos: Filip Hrgovic Beats Down Rydell Booker For TKO Win BoxingScene.com 2020年11月8日
  15. ^ Filip Hrgovic drops Marko Radonjic five times, scores third-round stoppage win”. ringtv.com. 11 September 2021閲覧。
  16. ^ Filip Hrgović deklasirao srpskog boksača! Rušio ga je triput prije nego se umiješao sudac”. vecernji.hr (5 November 2021). 5 December 2021閲覧。
  17. ^ Promjena u posljednji trenutak, Hrgoviću novi protivnik! Neporažen je i puno bolje rangiran od Amerikanca”. sportske.jutarnji.hr (30 November 2021). 3 December 2021閲覧。
  18. ^ THE STAGE IS SET Inside the King Abdullah Sports City Stadium and why the 10,000 capacity venue is better for Usyk than Anthony Joshua Wally Downes Jr”. The Sun (2022年8月19日). 2022年8月29日閲覧。
  19. ^ Filip Hrgovic Gets Off The Floor, Rallies To Decision Zhang Zhilei in IBF Eliminator”. boxingscene.com (20 August 2022). 21 August 2022閲覧。
  20. ^ IBF Tags Hrgovic-Dubois With Interim Title Fight Consolation”. BoxingScene.com (31 May 2024). 1 June 2024閲覧。

関連項目

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外部リンク

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