コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

フィオナ・ケレガン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フィオナ・ケレガン
Fiona Kelleghan
生誕 (1965-04-21) 1965年4月21日(59歳)
フロリダ州 ウェストパームビーチ
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身校 フロリダ州立大学マイアミ大学
職業 サイエンスフィクション研究者、図書館司書
Paul Gerard Feehan および Jane Fairfax Ream Feehan Jones
テンプレートを表示

フィオナ・ケレガンFiona Kelleghanフロリダ州ウェストパームビーチ出身、1965年4月21日 - )[1]は、サイエンス・フィクションファンタジーを専門とするアメリカの研究者兼評論家。マイアミ大学付属のオットー・G・リヒター図書館のメタデータ司書および図書目録作成者でもあったが、2011年に大学を離れた。

履歴

[編集]

ワシントン・ポスト紙に寄稿している評論家のマイケル・ディルダ英語版はケレガンを「ジャンル小説におけるユーモアの専門家」[2]と呼び、ケレガンはマイアミ大学のWebサイトに「サイエンス・フィクション、ファンタジー、ホラー」の公式の専門家として掲載された[3]。 サイエンス・フィクションのジャンルの内外を問わず映画に興味を持ち、アマチュアの動物行動学者でもある[4]

自身が「野蛮なヒューマニズム」と呼ぶサイエンス・フィクションの、世俗的で風刺的な文学的ムーブメントを特定した。ケレガンの批評的なアンソロジー The Savage Humanists(Robert J. Sawyer Books、2008年)は、ムーブメントと、その実行者を開設する17,000語のエッセイで始まり、ケレガンによる解説付きでグレゴリー・フロスト英語版ジェイムズ・パトリック・ケリージョン・ケッセルジョナサン・レセムジェイムズ・モロウキム・スタンリー・ロビンソンロバート・J・ソウヤーティム・サリヴァン英語版およびコニー・ウィリスによる物語が集められている[5]。この「自伝的逸話を伴う野蛮なヒューマニズムの定義」(A Definition of Savage Humanism, with Autobiographical Anecdotes)と題されたエッセイは The New York Review of Science Fictionの2008年11月号にカバーストーリーとして転載されており、その号の大部分を占めている。

その他の著作としては Mike Resnick: An Annotated Bibliography and Guide to His Work(『マイク・レズニック:注釈付きの参考文献と作品ガイド』、Farthest Star、2000年)および編集者として 100 Masters of Mystery and Detective Fiction(『ミステリーと探偵小説の100人の達人』、Salem Press、2001年、2巻本)と Magill's Choice: Science Fiction and Fantasy Literature(『マギルの選択:サイエンス・フィクションとファンタジー文学』、Salem Press、2002年)がある[6]


学術研究は ExtrapolationJournal of the Fantastic in the Arts誌、The New York Review of Science FictionNova ExpressParaDoxa: Studies in World Literary Genres誌、Science Fiction Studiesおよび SFRA Review誌(ケレガンが会員であるサイエンス・フィクション研究協会英語版の広報誌)などに掲載されている[7]

American Women Writers(『アメリカの女性作家』)[8]Contemporary Novelists [7th Edition](『現代の小説家』[第7版]、ケレガンはレイ・ブラッドベリジョナサン・レセムコニー・ウィリスなどの権威である)[8]Magill's Guide to Science Fiction and Fantasy Literature(『マギルのサイエンス・フィクションとファンタジー文学のガイド』);ニール・バロン編集のFantasy and Horror: A Critical and Historical Guide to Literature, Illustration, Film, TV, Radio, and the Internet(『ファンタジーとホラー:文学、イラストレーション、映画、テレビ、ラジオおよびインターネットへの批評的かつ歴史的なガイド』)[9]St. James Guide to Crime & Mystery Writers(『犯罪とミステリー作家へのセント・ジェームスのガイド』);St. James Guide to Science Fiction Writers(『サイエンス・フィクション作家へのセント・ジェームスのガイド』);Supernatural Fiction Writers: Contemporary Fantasy and Horror(『超自然フィクション作家:現代ファンタジーとホラー』)およびTwentieth-Century Literary Movements Dictionary(『20世紀の文学ムーブメント辞典』)等の参考書に寄稿しており[7][8]、そしてダリル・F・マレット英語版との共著で Genre and Ethnic Collections: Collected Essays(『ジャンルと民族コレクション:収集されたエッセイ』)や、マレットとハル・ホール英語版とともに Pilgrims & Pioneers: The History and Speeches of the Science Fiction Research Association Award Winners(『巡礼者と先駆者:サイエンス・フィクション研究協会賞受賞者の歴史とスピーチ』、Bongo Press、1999年)を完成いさせる多大な責任を負っていた。フィオナの書評はワシントン・ポスト紙に掲載され、BarnesandNoble.com に公式の委託レビューとして掲載されており、インターネット・ムービー・データベース(IMDb)に多数のプロットの要約と、ミニ伝記を寄稿している[10]

Journal of the Fantastic in the Arts の書評家であり[11](1999年以降)、en:Science Fiction StudieScience Fiction Studies の編集コンサルタントを務めていた(1994年以降)。 The Greenwood Encyclopedia of Science Fiction and Fantasy: Themes, Works, and Wonders(ゲイリー・ウェストファール編、Greenwood Press、2005年)の諮問委員兼寄稿者であり[12]、国際ファンタスティック・イン・アーツ協会から新進作家に贈られるウィリアム・L・クロフォード・ファンタジー賞の審査員を務めている。

2008年3月、第29回国際ファンタスティック・イン・アーツ会議[13]で、"The Intimately Human and the Grandly Cosmic: Humor and the Sublime in the Works of Robert J. Sawyer"(「親密な人間と壮大な宇宙:ロバート・J・ソウヤーの作品におけるユーモアと崇高さ」)と題した論文を発表した[14]。2009年3月第30回国際ファンタスティック・イン・アーツ会議[15]で、"Time and the Fiction of Robert J. Sawyer: Flash Forward to the End of an Era"(「ロバート・J・ソウヤーの時間とフィクション:時代の終わりへのフラッシュ・フォワード」)と題した論文を発表した[16]。1990年代、同じ会場でサイエンス・フィクションやファンタジーでの猫の餌やりや[17]、本や『トイズ』や『プレデター』などの映画でのカモフラージュについて講演した。

進行中の仕事としては Alfred Bester, Grand Master: An Annotated Bibliography(『アルフレッド・べスター、グランドマスター:注釈付き参考文献』)[18]や、野蛮なヒューマニズムに関するさらなる研究が挙げられる。

マイアミ大学で准教授を務めていた[3][19]。1989年から2011年まで同大の教員であり[19]、1995年にテニュアを得た[1]フロリダ州立大学で図書館学および情報科学で修士号を(1988年)[19]マイアミ大学で英語の修士号を取得した(1996年)[1][19]

クラリオン・ウェストサイエンス・フィクション創作ワークショップの卒業生である(1995年)。 苦しんでいる乙女のおとぎ話の慣習と戯れる短編小説 "The Secret in the Chest: With Tests, Maps, Mysteries, & Intermittent Discussion Questions"(「胸の中の秘密:テスト、地図、ミステリーおよび断続的な議論の疑問」)は[20]Realms of Fantasy(ファンタジーの王国)誌(1998年10月号)に掲載され[21]The Year's Best Science Fiction: 16th Annual Collection(『今年のベスト・サイエンス・フィクション:第16回年次コレクション」、1999年)で編集者のガードナー・ドゾワによって佳作に選ばれた。

私生活

[編集]

ケレガンはバージニア州ジェームズタウンポカホンタスジョン・ロルフの13代目の孫娘である。この家系を通じて、俳優のグレン・ストレンジ英語版およびガイ・ロルフ英語版とも血縁がある。

脚注

[編集]
  1. ^ a b c Fiona Kelleghan (2000年). “Fiona Kelleghan Biography”. 2007年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年8月8日閲覧。
  2. ^ Michael Dirda (2002年4月7日). “Serious Fun: Touching Down at the International Conference on the Fantastic in the Arts”. 2007年8月12日閲覧。
  3. ^ a b University of Miami (2007年). “Reporter's Sourcebook”. 2007年8月18日閲覧。
  4. ^ Miami New Times (2005年). “Selected Events for the Week of May 26, 2005”. 2007年8月20日閲覧。
  5. ^ Robert J. Sawyer (2008年). “Blog entry on The Savage Humanists”. 2008年4月29日閲覧。
  6. ^ Amazon.com (2007年). “Fiona Kelleghan Books”. 2007年8月19日閲覧。
  7. ^ a b Fiona Kelleghan (2000年). “Fiona Kelleghan Science Fiction Activities”. 2004年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年8月10日閲覧。
  8. ^ a b c University of Miami (2004年). “UM Faculty Publications 1998-2002”. 2007年6月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年8月19日閲覧。
  9. ^ Neil Barron (1999年). “Fantasy and Horror: A Critical Guide Table of Contents”. 2007年8月20日閲覧。
  10. ^ IMDb Pro (2007年). “Contributor Zone: Top Contributors”. 2007年8月18日閲覧。
  11. ^ International Association for the Fantastic in the Arts (2006年). “Journal of the Fantastic in the Arts masthead”. 2008年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年8月20日閲覧。
  12. ^ Gary Westfahl (2007年). “The Greenwood Encyclopedia of Science Fiction and Fantasy: Contributors and Their Entries”. 2007年8月18日閲覧。
  13. ^ International Association for the Fantastic in the Arts (2008年). “ICFA 29 Conference Schedule”. 2008年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年1月24日閲覧。
  14. ^ Fiona Kelleghan (2008年). “The Intimately Human and the Grandly Cosmic: Humor and the Sublime in the Works of Robert J. Sawyer (MP3)”. 2008年3月28日閲覧。
  15. ^ International Association for the Fantastic in the Arts (2009年). “ICFA 30 Conference Schedule”. 2011年5月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年5月10日閲覧。
  16. ^ Fiona Kelleghan (2009年). “Time and the Fiction of Robert J. Sawyer: Flash Forward to the End of an Era (MP3)”. 2009年5月10日閲覧。
  17. ^ Kelleghan, Fiona (2000). “Something Hungry This Way Comes: Terrestrial and Ex-Terrestrial Feline Feeding Patterns and Behavior”. Journal of the Fantastic in the Arts 10 (40): 338–352. JSTOR 43308401. 
  18. ^ Fiona Kelleghan (2000年). “Fiona Kelleghan Works in Progress”. 2004年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年8月10日閲覧。
  19. ^ a b c d University of Miami (2008年). “Faculty Profile”. 2012年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年11月13日閲覧。
  20. ^ Cohen, Douglas (2008年). “Review of Realms of Fantasy: October 1998 (Issue 25)”. 2008年2月7日閲覧。
  21. ^ Brown, Charles N. and William G. Contento: “The Locus Index to Science Fiction (1984-1998)” (2004年). 2007年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年8月12日閲覧。

出版物

[編集]
  • 100 masters of mystery and detective fiction(『ミステリーと探偵小説の100人の達人』) OCLC 050898535, ISBN 0893569585
  • Classics of science fiction and fantasy literature(『サイエンス・フィクションとファンタジー文学の古典』) OCLC 050923618, ISBN 1587650509
  • Drinks with the Spider King(『蜘蛛の王と一緒に』) OCLC 044723977
  • Mike Resnick : an annotated bibliography and guide to his work(『マイク・レズニック:注釈付きの参考文献と作品ガイド』) OCLC 044751693, ISBN 1570901090
  • Pilgrims and pioneers : the history and speeches of the Science Fiction Research Association Award winners(『巡礼者と先駆者:サイエンス・フィクション研究協会賞受賞者の歴史とスピーチ』) OCLC 047652196
  • Science fiction, horror and the supernatural(『サイエンス・フィクション、ホラーおよび超自然』) OCLC 035011533
  • The savage humanists(『野蛮なヒューマニスト』) OCLC 230208979
  • The savage humanists. Educator's guide(『野蛮なヒューマニスト、教育者の手引き』) OCLC 315850549

外部リンク

[編集]