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フィアット・ツインエアエンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
TwinAirエンジン
生産拠点 フィアット・パワートレイン・テクノロジーズ英語版 (2010-2011)
フィアット・グループ・オートモービルズ (2011-2014)
FCAイタリー (2014-)
製造期間 2010年 - 現在
タイプ 直列2気筒 8バルブ チェーン駆動SOHC マルチエア英語版
排気量 1.0 L (964 cc)(自然吸気)
0.9 L (875 cc)(ターボ)
内径x行程 83.5 mm x 88 mm(自然吸気)
80.5 mm x 86 mm(ターボ
圧縮比 11.2:1(自然吸気)
10.0:1(ターボ)
最高出力 60 PS (44 kW)(自然吸気)
80 PS (59 kW)(バイフューエルターボ)
85 PS (63 kW) または 105 PS (77 kW)(ターボ)
最大トルク 88 N·m / 3,500 rpm(自然吸気)
140 N·m / 2,500 rpm(バイフューエルターボ)
145 N·m / 2,000 rpm(ターボ)
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フィアットツインエアTwinAirエンジンは、フィアット・パワートレイン・テクノロジーズによって設計された直列2気筒エンジンである。間接噴射英語版によって燃料が吹き付けられ、1基のターボチャージャーで過給される。フィアットの油圧作動可変バルブ機構マルチエア(MultiAir)を使ったSmall Gasoline EngineSGE)ファミリーの一部として設計された。

ターボチャージャー付きおよび自然吸気仕様が幅広いFCA車に提供された。低減された大きさ、重量、燃費、およびCO2排出量で知られている。

2011年インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー・アウォーズにおいて、875 cc TwinAirが1リットル未満の最優秀エンジン、最優秀新型エンジン、およびインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーを受賞した[1]。Engine Technology Internationalの編集者でインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー・アウォーズの共同委員長であるDena Slavnichは、TwinAirを「史上最高のエンジンの1つ」と呼んだ[2]

開発と発表

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フィアット・パンダ・アリア(IAA 2007)

フィアットのTwinAirはIAA 2007においてコンセプトカーフィアット・パンダ・アリア[3]で、80 PS (59 kW)、ターボチャージャー付き、CNG-水素混合およびガソリンバイフューエルエジンとしてお披露目された。

このエンジンのブロックは鋳鉄、シリンダーヘッドはアルミニウム製である。冷却方式は水冷式であり、先代のFIREエンジン英語版と比較して、内径が大きくなり、行程が小さくなった。また、ガソリンCNGバイフューエルの仕様に絞ったため、フレックス燃料エタノールに対応していない。オイル系統はウエットサンプである。

量産型TwinAirエンジンは2010年ジュネーヴ国際モーターショーにおいて85 PS (63 kW)、ターボ、ガソリン仕様で発表され、年内にフィアット・500に搭載された[4]

後に、2012年プントなどその他のFCA車にも搭載された。自然吸気1.0 L 60 PS (44 kW)版は一部市場の2012年フィアット・パンダに搭載された。その他2つの0.9 Lターボチャージャー仕様も同様: 80 PSバイフューエルCNG/ガソリンユニット(パンダ、500Lランチア・イプシロン)および105 PSユニット(ミト、プント、500L、500)。

2016年以降、FireFlyエンジン英語版が後継となる。

搭載車種一覧

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受賞

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出典

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  1. ^ Fiat 875cc TwinAir”. ukipme.com. 2013年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月3日閲覧。
  2. ^ Fiat's 0.9-Liter TwinAir Scoops the "International Engine of the Year 2011" Award”. Carscoops (May 18, 2011). Nov 11, 2023閲覧。
  3. ^ Borgomeo, Vincenzo (3 September 2007). “La Fiat Panda "va ad aria". Provocante concept car” (Italian). la Repubblica. http://www.repubblica.it/2007/09/motori/motori-settembre-2007/motori-panda-aria/motori-panda-aria.html 5 September 2014閲覧。. 
  4. ^ Geneva motor show 2010: Fiat reveals 2cyl Twin-Air engine”. Autocar (2 March 2010). 5 September 2014閲覧。
  5. ^ De Fiat Twinair wint de Technobest 2010 prijs” (Dutch). Auto Edizione (14 September 2010). 6 December 2014閲覧。
  6. ^ TwinAir technology wins "Paul Pietsch" prize in "Die Besten Autos 2011" competition”. Fiatpress (28 January 2011). 5 September 2014閲覧。
  7. ^ Triumph by Fiat and Ferrari at the "International Engine of the Year Awards"”. Fiatpress (18 May 2011). 5 September 2014閲覧。