ファースト・ストライク・スティル・デッドリー
『ファースト・ストライク・スティル・デッドリー』 | ||||
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テスタメント の カバー・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 2001年7月27日 - 8月23日 カリフォルニア州オークランド ドリフトウッド・スタジオ[2] | |||
ジャンル | ヘヴィメタル、スラッシュメタル | |||
時間 | ||||
レーベル |
スピットファイア・レコード Prosthetic Records(2008年) ニュークリア・ブラスト(2018年) | |||
プロデュース | チャック・ビリー、エリック・ピーターソン、ダグ・ホール | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
テスタメント アルバム 年表 | ||||
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『ファースト・ストライク・スティル・デッドリー』(First Strike Still Deadly)は、アメリカ合衆国のヘヴィメタル・バンド、テスタメントが2001年に発表したアルバム。バンドがキャリア初期に発表した楽曲のセルフ・カヴァーが収録されている。
背景
[編集]当初は『レガシー』(1987年)と『ニュー・オーダー』(1988年)の収録曲のリミックス・アルバムとして企画されていたが、最終的には再録音という形になった[3][4]。「アローン・イン・ザ・ダーク」と「レイン・オブ・テラー」には、テスタメントの前身バンドである「レガシー」のボーカリスト、スティーヴ・スーザが参加している[4][5]。レコーディングは2001年7月27日から8月23日に行われ、ミキシングはアンディ・スニープによって同年8月27日から9月7日に行われた[2]。
ボーカリストのチャック・ビリーは、2001年3月に精上皮腫と診断されていたが、闘病生活の中で本作をレコーディングし[6]、本作リリース前の2001年10月1日には、約8時間に及ぶ手術を受けた[7]。
評価
[編集]ブライアン・オニールはオールミュージックにおいて5点満点中1点を付け「オリジナル、またはテスタメントが過去にリリースした2枚のベスト・アルバムで本物に触れてほしい」と評している[3]。一方、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「当時はまだ癌と闘病中だったシンガーが、ソリッドかつブルータルになったサウンドに負けじと絶唱」と評されている[1]。
リイシュー
[編集]2004年に発売された2枚組コンピレーション・アルバム『Days of Darkness』は、ディスク1がアルバム『デモニック』(1997年)及び『ギャザリング』(1999年)からの曲、ディスク2が本作の全11曲を収録した内容である[8]。また、2008年3月18日にはProsthetic Recordsから単体で再発されており[5]、2018年1月26日にはニュークリア・ブラストから再発されている[9]。
収録曲
[編集]- ファースト・ストライク "First Strike is Deadly" – 4:00
- 作詞:スティーヴ・スーザ、グレッグ・クリスチャン/作曲:エリック・ピーターソン、アレックス・スコルニック
- イントゥ・ザ・ピット "Into the Pit" – 2:54
- 作詞:チャック・ビリー、エリック・ピーターソン、アレックス・スコルニック/作曲:エリック・ピーターソン、アレックス・スコルニック
- 審問 "Trial by Fire" – 4:32
- 作詞:チャック・ビリー、エリック・ピーターソン、アレックス・スコルニック/作曲:エリック・ピーターソン、アレックス・スコルニック
- 信者 "Disciples of the Watch" – 4:34
- 作詞:チャック・ビリー/作曲:エリック・ピーターソン、アレックス・スコルニック
- プリーチャー "The Preacher" – 3:56
- 作詞:チャック・ビリー、アレックス・スコルニック/作曲:エリック・ピーターソン、アレックス・スコルニック
- バーント・オファリング "Burnt Offerings" – 5:27
- 作詞:スティーヴ・スーザ、エリック・ピーターソン/作曲:エリック・ピーターソン、アレックス・スコルニック
- オーヴァー・ザ・ウォール "Over the Wall" – 4:18
- 作詞:スティーヴ・スーザ/作曲:エリック・ピーターソン、アレックス・スコルニック
- ニュー・オーダー "The New Order" – 4:43
- 作詞・作曲:エリック・ピーターソン、アレックス・スコルニック
- ホーンティング "The Haunting" – 4:36
- 作詞:スティーヴ・スーザ、エリック・ピーターソン/作曲:エリック・ピーターソン、アレックス・スコルニック
- アローン・イン・ザ・ダーク "Alone in the Dark" – 4:40
- 作詞:スティーヴ・スーザ/作曲:エリック・ピーターソン、アレックス・スコルニック
- レイン・オブ・テラー "Reign of Terror" – 5:05
- 作詞:デリック・ラミレス、スティーヴ・スーザ、エリック・ピーターソン/作曲:デリック・ラミレス、エリック・ピーターソン
各曲の初出は下記の通り。
- 1. 6. 7. 9. 10. - アルバム『レガシー』(1987年)より。
- 2. 3. 4. 5. 8. - アルバム『ニュー・オーダー』(1988年)より。
- 11. - シングル「Trial by Fire」より。元々は「レガシー」時代にデモ・レコーディングされていた[4]。
参加ミュージシャン
[編集]- チャック・ビリー - ボーカル
- スティーヴ・スーザ - ボーカル(on #10, #11)
- エリック・ピーターソン - リズムギター
- アレックス・スコルニック - リードギター
- スティーヴ・ディジョルジオ - ベース
- ジョン・テンペスタ - ドラムス
脚注
[編集]- ^ a b “テスタメント/ファースト・ストライク・スティル・デッドリー”. CDJournal. 音楽出版社. 2018年6月19日閲覧。
- ^ a b CD英文ブックレット内クレジット
- ^ a b O'Neill, Brian. “First Strike Still Deadly - Testament”. AllMusic. 2018年6月19日閲覧。
- ^ a b c 日本盤CD (UICE-1021)ライナーノーツ(平野和祥、2001年12月20日)
- ^ a b “Testament: New Alex Skolnick Interview, Performance Posted Online”. Blabbermouth.net (2008年3月15日). 2018年6月19日閲覧。
- ^ “TESTAMENT”. Nuclear Blast USA. 2018年6月19日閲覧。
- ^ “Archive News Oct 12, 2001”. Blabbermouth.net (2001年10月12日). 2018年6月19日閲覧。
- ^ Prato, Greg. “Days of Darkness - Testament”. AllMusic. 2018年6月19日閲覧。
- ^ Testament (2) – First Strike Still Deadly (CD, Album) at Discogs - 2018年再発盤の情報。