ファミ通DS+Wii
『ファミ通DS+Wii』(ファミつうディーエスプラスウィー)は、カドカワ(初期はアスキー)が発行していた、『週刊ファミ通』の姉妹誌。発売はKADOKAWA、ブランドはエンターブレイン。任天堂系ハードの記事を扱っていた。新ハードが発売するのに伴って誌名も変化していった。
沿革
[編集]ファミ通64+(1999〜2001)
[編集]1999年、週刊ファミ通1999年1月22日号の増刊として発売されていた『ファミ通64』(ロクヨン)を月刊化する形で『ファミ通64+』(ロクヨンプラス)の雑誌名で創刊。創刊当時はインタビューと攻略、新作紹介の記事がほとんどを占める大人向けの内容で、編集長は最初、田原誠司だった。後に『週刊ファミ通』編集長となるバカタール加藤に編集長が変わると、付録(主にシールや攻略冊子)やクロスレビューなどの様々な企画を開始して改革を計った。
ファミ通64+アドバンス(2001)
[編集]2001年5月号よりゲームボーイアドバンス発売に合わせて『ファミ通64+アドバンス』に誌名を変更。ライバル誌と同じようにイラストコーナーが開始した。同年8月号より、編集長に水ピンこと水間勇一が就任し、読者投稿ページが増えた。また、記事にふりがなが付くようになり、次第に全年齢向けの内容になっていった。
ファミ通キューブ+アドバンス(2001〜2006)
[編集]2001年9月のニンテンドーゲームキューブ発売に伴い11月号で『ファミ通キューブ+アドバンス』に誌名変更。これによりNINTENDO64の話題を出さなくなる。マンガの連載が続々と開始。2002年12月号では諸般の事情により発売中止となっていた『大乱闘スマッシュブラザーズDX』のサウンドトラックが本誌付録になったり、他にもビーチボールやDVDなど豪華な付録が付いた。水ピンが誌面に登場するようになり、様々なコスプレを披露した。また2004年頃から記事の低年齢化が進み、オールカラーやふりがな付きを売りにしていった。2006年2月号より『ファミ2コミック』というマンガ本が付くようになった。
ファミ通DS+キューブ&アドバンス(2006)
[編集]2006年5月号より『ファミ通DS+キューブ&アドバンス』に誌名変更。表紙や内容の傾向がいっそう低年齢向けになった。この頃はニンテンドーDSの売上の好調を背景に他の任天堂系雑誌と同様、売上を大きく伸ばしていた。誌名にキューブ&アドバンスとあるが、この頃はニンテンドーDSや開発中だったWiiの話題が大半だった。
ファミ通DS+Wii(2006〜2016)
[編集]2006年12月号からWii発売に伴い『ファミ通DS+Wii』に誌名変更の上、ゲームキューブとゲームボーイアドバンスの話題が本誌内容から外される。
2006年10月までは、本誌は『デンゲキニンテンドーDS』と共に、低年齢層向けの任天堂誌として見られてきた。しかし、『デンゲキニンテンドーDS』を出版しているメディアワークスは、2006年10月から新たに、大人でも楽しめる『DENGEKI DS Style』(のち『電撃DS&Wii』)を発刊。また、毎日コミュニケーションズが発刊している『ニンテンドードリーム』は、依然として全年齢向けの内容であるため、結果として、本誌の出版元であるエンターブレインは、任天堂専門誌では3社の中で唯一、低年齢層向け雑誌のみ発刊している状態となった。
2007年10月号で創刊100号を達成。100号記念の別冊付録が付いた。2008年10月号より表紙の素材が変わり、クロスレビューが終わり一部コーナーが変わるなど、さらなる低年齢化の改革が行われた。
2009年6月号で創刊10周年を迎えた。2011年12月号から編集長が藤谷ソウキチに変わったが、売上低下を受けて2015年6月号より水ピンが編集長に復帰し、やや全年齢向けの内容にしたり、youtubeに進出したりした。しかし売上が回復することはなかった。
2011年のニンテンドー3DS発売時、2012年のWii U発売時に誌名変更はされなかった。また、ニンテンドースイッチの発売には間に合わなかった。
2016年3月号で創刊200号を達成。これと同時に月刊での発行を終了し次号発売は未定となり、Fujisan.co.jp等では休刊として登録された。
その後、2017年にニンテンドースイッチが発売されたが、復活することはなかった。
ページ数の推移
[編集]2008年時点では200ページ前後のページ数だった。ただし、これは『ファミ2コミック』が本誌と別だったため、合わせた場合ページ数はさらに多くなる。徐々にページ数が減少し、終末期の2015年秋時点では100ページを切ることも多くなっていた。月刊発行が終了(事実上休刊)する2016年3月号では前月号から大きくページ数を減らし32ページだった。
主なコーナー
[編集]- みんなのクロスアイ→ゲームランキング
- 今月の知っ得ニュース
- イラストランド→イラストワールド→イラストギャラクシー→スーパーイラストランド→ニュースーパーイラストランド
- おたより刑事→おたよりマンション→おたより倶楽部
- 強力連載!! 人気ゲーム大集合!
- 次号予告くん
- はみだしおたより
- 編集部なんでも通信
- 編集部注目ゲーム攻略隊
- めちゃオシゲーム
- 新作!スクープ→新作!スクープ〇〇(数字が入るか)連発!!
終了したコーナー
[編集]- オレのページグランプリ(1~8)
- 新着クロスレビュー
- はじめてのゲームチャレンジ
- 裏ワザ探偵団→裏技研究所
- ゲームコロッセオ(200号で限定復活)
強力連載人気ゲーム大集合
[編集]終了
ファミ2コミック
[編集]『ファミ2コミック』(ファミツーコミック)は、『DS+キューブ&アドバンス』2006年2月号から毎号、添付されている別冊付録。ゲーム原作の漫画作品が連載されている。2009年9月号から本誌とドッキングし、掲載されていた漫画は縦書き(右開き)から横書き(左開き)の構成になった。
主な連載作品
[編集]過去の連載作品
[編集]- ゴー!!ゴー!!マリオカート(おぎのしん)
- ぎもん?かいけつ!水マリオ(おぎのひとし)
- ピーチの大冒険!?(すぎやまかずみ)
- ロックマンゼクス(おぎのしん)
- 超操縦メカ MG(蜂文太)
- カードファイターズDS(高内優向)
- 川のぬし釣り こもれびの谷せせらぎの詩(まつやまいぐさ)
- くりきん ナノアイランドストーリー(鵺りつき)
- ぼくとシムのまち(藤丸あお)
- トラブル☆まじかる☆ももこ♡(さならりょう)
- ロックマンゼクスアドベント(おぎのしん)
- ケータイ捜査官7(おびひろし)
- めっちゃ!太鼓の達人DS 7つの島の大冒険(蒔野靖弘)
- 全員集合 ギャグって!!ロックマン!(ひのでや三吉)
- きゃっとげーまー ヌコ(すぎやまかずみ)
- たまごっちのキラキラおみせっち(あるくみアスカ)
- ヒーローバトルコロシアム(菊野郎)
- 太鼓の達人 Wii(おぎのひとし)
- 高速カードバトル カードヒーロー(横井三歩)
- 街へいこうよ どうぶつの森 とんぼ村だより→とびだせ どうぶつの森 とんぼ村だより(霜風るみ)
歴代編集長
[編集]- 初代 田原誠司(1999年7月〜2000年5月号)
- 2代目 バカタール加藤(2000年6月号〜2001年7月号)
- 3代目 水ピン(2001年8月号〜2011年11月号)
- 4代目 藤谷ソウキチ(2011年12月号〜2015年5月号)
- 5代目 水ピン(2015年6月号〜2016年3月号)
ファミ通DS+Wii編集部員
[編集]- 藤谷ソウキチ
- 村田コレクション
- 坂本ウ
- 山口ひなな
- コダマックス
- DJ宮本
- カレー犬童
- 保田パセリ
- 飯田でんこ
- さなぴー
- ウィステリア舞衣
なお、村田コレクションは、1997年『ファミ通64+』の連載開始当初から『ファミ通64』系の仕事をしている。
関連項目
[編集]- てれびげーむマガジン - 児童・幼年向けの派生誌。発刊当初は『ファミ通DS+Wii』編集部が誌面を作成していた。
- 本誌連載の漫画に関してはCategory:ファミ通DS+Wiiの漫画作品を参照。