ピーテルブーレンアザラシセンター
ピーテルブーレンアザラシセンター Zeehondencentrum Pieterburen | |
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施設情報 | |
正式名称 |
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愛称 | アザラシ幼稚園 (日本のSNS上にて) |
前身 |
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専門分野 | アザラシの保護 |
主な飼育動物 | アザラシ |
開館 | 1971年 |
所在地 |
オランダ Hoofdstraat 94a 9968 AG Pieterburen |
位置 | 北緯53度23分54秒 東経6度27分17秒 / 北緯53.39833度 東経6.45472度座標: 北緯53度23分54秒 東経6度27分17秒 / 北緯53.39833度 東経6.45472度 |
アクセス | 記事内 §アクセスを参照 |
公式サイト | https://www.zeehondencentrum.nl/ |
ピーテルブーレンアザラシセンター[注釈 1](オランダ語: Zeehondencentrum Pieterburen)は、オランダのフローニンゲン州ヘト・ホーゲラントピーテルブーレンにある野生のアザラシの治療・保護・研究を行っている施設。
解説
[編集]主に、沿岸での監視員の監視や一般市民による通報などで発見した、船や漁網で負傷したアザラシや、病気などで衰弱しているアザラシ、孤児になった子アザラシを保護し、治療やリハビリをおこなった後、オランダ北部のワッデン海から野生にかえす活動を行っている[2][3]。また、ワッデン海に関する研究や、アザラシの抗生物質の研究、アザラシのウイルス(アザラシジステンパーウイルスなど)に関する研究など、アザラシの生態系や、アザラシの病気に関する研究も行っている[4]。
1971年にオランダ人動物飼育者、動物の権利活動家のレニー・ト・ハートによってセンターが設立された[5]。設立当初、オランダでは狩猟や生態環境の悪化で数百頭までに減少していたという[6]。このセンターは幼いアザラシのためのデイケアから、検疫所、実験室、研究施設などを備えた、科学的研究に基づくアザラシの病院へと発展した。毎年何百頭ものアザラシを世話している。数週間から最大6か月の保護期間を終えるとアザラシは野生に返される。[要出典]
2014年、レニー・ト・ハートは、保護したアザラシの治療方針を巡り対立したため[7]、監督委員会を辞任した[8]。これを受けて施設側は、看板やロゴから彼女の名前を除去した[8][9]。
現在のセンターは2025年1月5日に閉鎖予定。以降は市内のラウエルウオーフ地区のワッデン海世界遺産センターに移転予定[10]。
ビジターセンター
[編集]アザラシ
[編集]オランダに生息しているゼニガタアザラシとハイイロアザラシが保護されている[3]。リハビリ施設であるため、センター内のアザラシの数は一定していない[3]。
営業時間
[編集]4月1日から10月31日は午前10時から午後5時まで、11月1日から3月31日までは午前11時から午後4時まで[11]
※現地時間
料金
[編集]入園料
[編集]- 大人12.5ユーロ
- 3歳から12歳、学生(学生証の提示が必要)10.5ユーロ
- 2歳以下、寄付者は無料
- 団体割引20%オフ(2024年8月現在)[12]。
アクセス
[編集]車
[編集]州道361号線 (N361)経由でアクセス可能。N361沿いには、案内標識あり。駐車場完備[13]
公共交通機関
[編集]フローニンゲン駅からアリーヴァのローデスコール駅方面ローカル線に乗車、ウィンスム駅下車
ウィンスム駅からは68番のバスに乗りPieterburen, Pieterpleinで下車、バス停から徒歩1分[13]。
日本での人気
[編集]SNS上では、日本語ユーザーから「アザラシ幼稚園」の愛称で呼ばれている[14]。
YouTubeにて24時間ライブ配信を行っており[15]、最終段階のアザラシが入る同施設の最大のプール・「ゴルフバッド」の様子が見られる[15]。その様子を見た「X」(旧・Twitter)のユーザーが2024年8月1日に投稿したところ2日間で22万件を超えるいいね・4.5万件のリポストがされ[15][14]、普段の視聴者数は一桁だった配信は1万人を超えるまでに増加した[15]。このことを受けて施設側は現地メディアのインタビューにて「DoS攻撃ではないかと考えたが、実際は日本人が関心を寄せてくれていただけだった」と答えている[16][17]。また、寄付も募っており、1日で普段の1か月相当の寄付の半分が集まったという[16]。8月10日頃にはYouTubeのスーパーチャットの要件をクリアし、スーパーチャットを解禁、1日で合計500万円以上[18]、1週間で1000万円を超えるスーパーチャットが投げられた[19]。また、ライブチャット内では、立ち泳ぎをしているアザラシを「茶柱」・ご飯の残骸などをすくい取ることを「茶こし」、アザラシたちがプールのへりに集まる様子を「バーカウンター」、プールにアザラシがいない状態を「白湯」など、鑑賞する際の独自の用語が使われ始めている[18][14][19]。
ギャラリー
[編集]-
アザラシの救急車 (2007年1月5日)
-
アザラシ輸送用の箱 (2005年8月24日にアップロード)
書籍
[編集]- 平沢一郎(文・写真)『まいごのアザラシをたすけて! : よごれた海とたたかうアザラシ病院の人びと』つだかつみ(絵)、偕成社〈わたしのノンフィクション〉、1994年1月。
- 南幅俊輔(編集)、今泉忠明(監修)『アザラシまるごとBOOK』辰巳出版〈タツミムック〉、2024年12月。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ Seals live @ Seal Rehabilitation and Research Centre (Pieterburen, The Netherlands) - YouTube
- ^ “「Zeehondencentrum Pieterburen」公式サイト・Seal guards” (英語). 公式ウェブサイト. 2024年8月15日閲覧。
- ^ a b c “zeehondencentrum,Visitor centre” (英語). 公式ウェブサイト. 2024年8月11日閲覧。
- ^ “「Zeehondencentrum Pieterburen」公式サイト・Science institute” (英語). 公式ウェブサイト. 2024年8月15日閲覧。
- ^ “zeehondencentrum,lenie-t-hart” (英語). 公式ウェブサイト. 2024年8月11日閲覧。
- ^ 奥原慎平「オランダの「アザラシ幼稚園」、ライブ動画が日本で人気 プカプカゴロゴロ「かわいい」」『産経新聞』2024年8月2日。2024年8月12日閲覧。
- ^ “Personeel zeehondencrèche laat Lenie 't Hart zakken” (オランダ語). RTV Noord. (2014年1月24日). オリジナルの2018年7月13日時点におけるアーカイブ。 2024年8月11日閲覧。
- ^ a b “Zeehondencrèche in Pieterburen ont-Leniet” (オランダ語). RTL Nieuws. (2014年3月12日). オリジナルの2014年3月15日時点におけるアーカイブ。
- ^ “Lenie 't Hart: Pieterburen liegt, ik wil geen geld” (オランダ語). RTV Noord. (2014年2月27日). オリジナルの2014年3月4日時点におけるアーカイブ。 2024年8月11日閲覧。
- ^ Trichechidae (2024年8月7日). “【動画】アザラシ幼稚園のライブストリーミングに日本人殺到! 熱狂が現地メディアにも取り上げられる”. SWITCH NEWS. 合同会社 BLUE ORIGIN. 2024年8月11日閲覧。
- ^ “「Zeehondencentrum Pieterburen」公式サイト・営業時間” (英語). 公式ウェブサイト. 2024年8月11日閲覧。
- ^ “ピーテルブーレンアザラシセンター Ticket information” (英語). 公式ウェブサイト. 2024年8月11日閲覧。
- ^ a b “ADDRESS AND ROUTE” (英語). 公式ウェブサイト. 2024年8月15日閲覧。
- ^ a b c LASISA編集部 (2024年8月7日). “人気爆発【アザラシ幼稚園】なぜ日本人がたくさん…海外が困惑も「日本人は疲れてるのよ」「きゃわわ~~」寄付で思わぬミスも勃発か?”. LASISA. メディア・ヴァーグ. 2024年8月11日閲覧。
- ^ a b c d “オランダの「アザラシの幼稚園」が大人気 癒しを求める日本人がYouTube生配信に殺到”. ユーチュラ. 株式会社オモシロ (2024年8月3日). 2024年8月12日閲覧。
- ^ a b “Zeehonden Pieterburen gaan viraal in Japan: 'De donaties stromen binnen'” (オランダ語). RTV Noord (2024年8月2日). 2024年8月11日閲覧。
- ^ “Zeehondencentrum Pieterburen gaat viral in Japan, donaties stromen binnen” (オランダ語). NU.nl. 2024年8月12日閲覧。
- ^ a b “大バズのオランダの“アザラシ幼稚園”、スパチャ解禁で1日で500万円集める”. ユーチュラ. 株式会社オモシロ (2024年8月10日). 2024年8月12日閲覧。
- ^ a b “垂直に浮くアザラシ=茶柱? 「アザラシ幼稚園」に日本人アクセス殺到&1000万円超スパチャにオランダ人“当惑””. ABEMA TIMES. ABEMA (2024年8月15日). 2024年8月15日閲覧。
関連項目
[編集]- オホーツクとっかりセンター - 日本、北海道で同様にアザラシの保護活動を行っている施設