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ピルビン酸エチル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ピルビン酸エチル
Ethyl pyruvate[1]
識別情報
CAS登録番号 617-35-6
特性
化学式 C5H8O3
モル質量 116.12 g mol−1
外観 無色ないし薄い黄色の液体
匂い フローラル香
融点

-50 °C, 223 K, -58 °F

沸点

142 °C, 415 K, 288 °F

への溶解度 28.9w/w%[2]
粘度 1.186[2]
危険性
引火点 51℃
爆発限界 1.6-10.8%
関連する物質
関連する異性体 C5H8O3を参照
関連物質 ピルビン酸メチル
乳酸エチル
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ピルビン酸エチル: Ethyl pyruvate)はピルビン酸エステルの一種であり、フローラル香ないしフルーツ香をもつ無色の液体である。

用途

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化粧品分野では保湿剤や美白剤[2]、工業用としては医薬品農薬の中間体や電子材料用溶剤となる[4]香料分野ではアカシアなどのフローラル系調合香料、フルーティ・フローラルなトップノートをもつ保留剤、食品用ではラム酒ワインメープルキャラメルチョコレートなどのフレーバーとして20-150ppmほど使用される[3]

製法

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過マンガン酸塩を用いた、乳酸エチルの酸化反応

乳酸エチルを酸化させることにより得られる[5]

安全性

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日本の消防法では危険物第4類・第2石油類(非水溶性)に分類される[1]

脚注

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  1. ^ a b 製品情報東京化成工業
  2. ^ a b c d 製品情報(武蔵野化学研究所)
  3. ^ a b 『合成香料 化学と商品知識』
  4. ^ 発酵製品2 ピルビン酸エチル東レ
  5. ^ 『化合物の辞典』

参考文献

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  • 印藤元一『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、1996年、834頁。ISBN 4-87326-206-2 
  • 高本進『化合物の辞典』朝倉書店、1997年、506頁。ISBN 4-254-14043-6