ピサロ歩兵戦闘車
基礎データ | |
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全長 | 6.986m |
全幅 | 3.15m |
全高 | 2.653m |
重量 | 23.8t(ウランでは28.0t) |
乗員数 | 3名+兵員8名 |
装甲・武装 | |
装甲 | 圧延防弾鋼板 |
主武装 | 30mm機関砲MK30-2/ABM |
副武装 | 7.62mm機関銃MG3(ウランではMG42) |
備考 | 76mm発煙弾発射機が左右各6基ずつ装備 |
機動力 | |
速度 | 70km/h |
エンジン |
MTU 8V-183-TE22(ウランでは8V-199-TE20) 4ストロークV型8気筒液冷ターボチャージド・ディーゼル 600hp(ウランでは720hp) |
行動距離 | 500km |
ピサロ歩兵戦闘車(Pizarro infantería combate vehículo)は、スペインとオーストリアが共同開発したASCOD(Austrian-Spanish Cooperative Development)歩兵戦闘車のうち、スペイン陸軍向けのバージョンの名称である。
開発
[編集]本車は、1980年にオーストリアのシュタイア・ダイムラー・プフ社とスペインのサンタ・バルバラ社の合意によって開発が着手された。
1990年に完成した最初の試作車(PT01)は重量21tで出力500hpのペガソ社製ディーゼルエンジンを搭載しており、1992年に完成した2番目の試作車(PT02)は重量26tで出力600hp、どちらの車両も転輪は複列式のものが片側6個である。3番目の試作車(PT03)はPT01を改修したもので、転輪が1個追加されて片側7個になった。
4番目の試作車(PT04)は1994年に作られ、スペイン陸軍では1996年に「ピサロ」として、オーストリア陸軍では1999年に「ウラン」として採用された。ウラン(Ulan)は、ポーランド槍騎兵の意味である。
スペインでは歩兵戦闘車型を123両、指揮車型を21両、オーストリアでは112両を導入した。
装甲
[編集]車体と砲塔は圧延防弾鋼板による全溶接構造で、60度の傾斜が付けられた車体前面装甲板は14.5mm重機関銃弾の直撃に耐えられるとされているほか、車体形状はレーダー反射や赤外線反射が考慮されている。
砲塔と車体の前面および側面には2段階のレベルで増加装甲を装着することができ、乗組員が選択できるようになっている。なお、スペイン陸軍向けのピサロの増加装甲はサンタ・バルバラ社製の爆発反応装甲であるといわれている。
バリエーション
[編集]- ASCOD105 - 軽戦車バージョン