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ヒュウガミズキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒュウガミズキ
Corylopsis pauciflora
Corylopsis pauciflora(1870)
保全状況評価
DATA DEFICIENT
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
: ユキノシタ目 Saxifragales
: マンサク科 Hamamelidaceae
亜科 : マンサク亜科 Hamamelidoideae
: トサミズキ属 Corylopsis
: ヒュウガミズキ C. pauciflora
学名
Corylopsis pauciflora Siebold et Zucc. (1836)[1]
シノニム
和名
ヒュウガミズキ(日向水木)、イヨミズキ、コバノトサミズキ
英名
buttercup winter-hazel

ヒュウガミズキ(日向水木[3]学名: Corylopsis pauciflora)は、マンサク科トサミズキ属落葉低木。別名、イヨミズキ[3]、コバノトサミズキ[1]ともいう。中国名は、少花瑞木[1]和名の由来は、日向宮崎県)に自生するミズキの意味である[3]。山地に生え、公園や庭に広く植えられる。

特徴

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落葉広葉樹低木で、高さは1 - 3メートル (m) になり幹は株立ちになる[4]トサミズキCorylopsis spicata)に似ているが、すべてに小ぶりである[3][4]樹皮は灰褐色から茶褐色で、円い皮目が多数ある[4]。枝は細く、赤褐色で無毛である[4]。秋に紅葉し、黄色から橙色に色づき褐色に変わる[5]

花期は3 - 4月頃で、薄黄色のを下向きに咲かせる[3]。 2から3個の花が房になって無数に咲き、花弁の先から黄色の雄蕊の葯がのぞく。

冬芽は長さ3 - 6ミリメートル (mm) で、花芽は先がやや尖った球形で、葉芽は楕円形をしており、2枚の芽鱗に包まれている[4]

分布・生育地

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日本本州石川県から兵庫県日本海側)、四国高知県)、九州宮崎県[3]、および台湾に分布する。野生のものは日本で限られたところに生えており、あまり多く自生してないが、各地で広く植栽されていて庭や公園で植栽されているものが見られる[3]。名前とは異なり、自生するものは宮崎県(日向国)には見られない[4]

保全状況評価

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利用

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庭木公園樹として広く栽培される[3]

脚注

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  1. ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Corylopsis pauciflora Siebold et Zucc. ヒュウガミズキ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年5月26日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Corylopsis matudae Kaneh. et Sasaki ヒュウガミズキ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年5月26日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h 亀田龍吉 2014, p. 110.
  4. ^ a b c d e f 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 219
  5. ^ 亀田龍吉 2014, p. 111.
  6. ^ World Conservation Monitoring Centre (1998). "Corylopsis pauciflora". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2.3. International Union for Conservation of Nature.

参考文献

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  • 茂木透写真『樹に咲く花 離弁花2』高橋秀男・勝山輝男監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、2000年、26頁。ISBN 4-635-07004-2 
  • 林将之『葉で見わける樹木 増補改訂版』小学館〈小学館のフィールド・ガイドシリーズ〉、2010年、34頁。ISBN 978-4-09-208023-2 

関連項目

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外部リンク

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