パシフィックセンチュリープレイス丸の内
パシフィックセンチュリープレイス丸の内 | |
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情報 | |
用途 | オフィス、ホテル、商業施設[1] |
設計者 | PCP共同設計室(日建設計・竹中工務店)[1] |
施工 | 竹中工務店・鹿島建設共同企業体[1] |
建築主 | レールシティ東開発[1] |
事業主体 | 日本パシフィックセンチュリーグループ、東日本旅客鉄道[1] |
構造形式 | S造、一部RC造・SRC造[1] |
敷地面積 | 6,382.87 m² [1] |
建築面積 | 3,051.90 m² [1] |
延床面積 | 81,751.97 m² [1] |
状態 | 完成 |
階数 | 地下4階、地上32階、塔屋1階[1] |
高さ | 最高部149.80m[1] |
エレベーター数 | 19基[1] |
駐車台数 | 204台[1] |
着工 | 1999年8月5日[1] |
竣工 | 2001年11月20日[1] |
所在地 |
〒100-62xx(xxは階数) 東京都千代田区丸の内1丁目11番1号 |
座標 | 北緯35度40分41.22秒 東経139度46分0.67秒 / 北緯35.6781167度 東経139.7668528度 |
パシフィックセンチュリープレイス丸の内(パシフィックセンチュリープレイスまるのうち、英: Pacific Century Place Marunouchi)は、東京都千代田区丸の内の東京駅八重洲口南側にある超高層ビル。八重洲口側の再開発プロジェクトで最初に完成した。
概要
[編集]東京駅八重洲口の旧国鉄所有地(旧国労会館跡地[3])がレールシティ東開発による建物提案方式で処分されることになり[4]、1997年3月に香港に本社を置く通信系企業のパシフィックセンチュリーグループ(PCCW)が子会社の日本パシフィックセンチュリーグループ(PCGJ)を通じ落札。外資系として最大の11億米ドル(約1,300億円)を投じ再開発を行った[5]。
竹中工務店の主導による鹿島建設とのコンソーシアムが施工、PCP共同設計室(日建設計・竹中工務店)が設計を手掛けた地下4階、地上32階建てのタワーは[1]、地上部は直径約3mのCFT柱4本によって、25層のオフィスを地上から約30m持ち上げて分節化し、シンプルなユニットカーテンウォールにより、透明度の高い外装が実現されている[4]。
内部はオフィスフロア24階、ホテルフロア5階、店舗および駐車場フロア各2階で構成され、最高レベルの耐震性能基準や省エネルギー、省資源対応、最新の電気通信網によるインテリジェントビル機能が備えられた[5]。また、窓ブラインドは省エネの観点から中央制御によりコントロールし、室内灯の点灯との組み合わせにより、ビル壁面に絵や文字を表示することができる[5]。これは、行政への協力や街の雰囲気づくりへの貢献を反映しているもので、情報発信に根ざしたイルミネーションスポットとしての存在価値を狙ったものである[5]。
所有者
[編集]2006年9月20日にダヴィンチ・アドバイザーズが運営するファンドがPCCWから2000億円で[6][7]、2009年12月にはセキュアード・キャピタル・ジャパンがダヴィンチから1400億円で[8][9]、2014年10月にはセキュアードからシンガポール政府投資公社(GIC)が1700億円(推計・金額は非公表)でオフィス部分をそれぞれ買収している[10]。なお、オフィス部分の売却後もホテルはPCCW[7]、商業施設はJR東日本が保有している。
施設構成
[編集]オフィス
[編集]約1700㎡に及ぶ広い無柱空間のオフィスフロア(約522坪)には、金融や外資系企業などが多数入居し、初期テナント入居率は約8割に達していた[5]。
- 主なテナント
- 8F 日本リージャス丸の内パシフィックセンチュリープレイス
- 9F SBIウェルネスバンク
- 9F 東京国際クリニック
- 13F 日本リージャス丸の内パシフィックセンチュリープレイス
- 14F ラサール不動産投資顧問
- 15F メルコホールディングス、バッファロー、CFD販売
- 16F エイジェック、シェルジャパン
- 17F FXトレーディングシステムズ、SBIネオトレード証券
- 18F ベライゾンジャパン
- 24F アイアンドエーエス、アイネット証券
- 25F 藤商事
- 26F ISホールディングス、アース・カー、MTG
- 27F 外為オンライン、ビーエイチピー ビリトン ジャパン、レオス・キャピタルワークス
- 28,31F マルハン
- 29F 武蔵コーポレーション
- 30F GCA
- 31F パシフィックセンチュリーグループ、スコシア・セキュリティーズ・アジア・リミテッド 東京支店、ピー・シー・ピー・ディー・インベストメント・リミテッド
フォーシーズンズホテル丸の内東京
[編集]ビルの開業した翌年にオープンしたPCGJの関連会社であるパシフィックセンチュリーホテルが所有するホテル。3階から7階に入り、総客室数は57室。
グランアージュ
[編集]地下1階と、1階および2階の一部分に広がるJR東日本の関連会社である鉄道会館が運営する商業施設[5]。2007年11月、隣にグラントウキョウサウスタワーが開業後、地下でつながり八重洲地下街とも直結となった。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 近代建築 2002, p. 104.
- ^ “パシフィックセンチュリープレイス丸の内”. 日本建設業連合会. 2021年2月16日閲覧。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '02年版』ジェー・アール・アール、2002年7月1日、187頁。ISBN 4-88283-123-6。
- ^ a b 近代建築 2002, p. 100.
- ^ a b c d e f 月刊プロパティマネジメント 2002, p. 7.
- ^ 不動産ファンド落日 金融危機深い傷跡、大型物件の処理停滞 - NIKKEI NET:2010年3月13日閲覧
- ^ a b 「東京駅前大型ビル一部売却、2000億円 オフィス部分をファンドに」『朝日新聞』2006年9月22日 朝刊 第2経済面
- ^ 当社グループの運用ファンドによる大型資産取得について - セキュアード・キャピタル・ジャパン 開示情報 2009年12月15日
- ^ パシフィックセンチュリープレイス丸の内の取得を支援 - ジョーンズ ラング ラサール:2010年3月13日閲覧
- ^ 「都心の不動産取引 活況 1000億円頂案件も オフィス需要高まり」『読売新聞』2014年12月1日 朝刊 6面
参考文献
[編集]- 『月刊プロパティマネジメント』綜合ユニコム、2002年1月。
- 『近代建築』近代建築社、2002年1月。
外部リンク
[編集]- グランアージュ - 鉄道会館