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バラード (アルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『バラード』
ジョン・コルトレーンスタジオ・アルバム
リリース
録音 1961年12月21日 - 1962年11月13日
ジャンル ジャズ
時間
レーベル インパルス!レコード
プロデュース ボブ・シール
専門評論家によるレビュー
ジョン・コルトレーン アルバム 年表
デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン
(1963年)
バラード
(1963年)
ケニー・バレル&ジョン・コルトレーン
(1963年)
テンプレートを表示

バラード』(Ballads)は、ジョン・コルトレーンインパルス!レコードから1963年に発表したアルバム。タイトル通り、全曲バラードバラッド)の作品である。

解説

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ジョン・コルトレーンの演奏は、主に激しい一面が評価されてきた。音楽評論家のアイラ・ギトラーは、切れ目なく続くサックスの音を「シーツ・オブ・サウンド」と形容し、1950年代末期にコルトレーンがモード・ジャズの領域に進むと、更に激しさは増していった。しかしコルトレーンは、デビュー当時からバラードも好んで演奏し、それが結実したのが本作である。コルトレーンの作品としては異色作だが、情感のこもった優しい演奏で、今もジャズを聴き始めたばかりのリスナーに薦められることが多い。

本作に関してしばしば伝えられるエピソードは、「サックスのマウスピースの調子が悪く、速いフレーズを弾けなかったため、苦肉の策としてバラード・アルバムを作った」というものであるが、実際のところは、プロデューサーのボブ・シールが、よりファン層を広げるために着想したようである[1]

「ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ」は、元々はミュージカル映画『凸凹空中の巻』の挿入歌で、コルトレーン以前にもソニー・ロリンズが『サキソフォン・コロッサス』で、ビリー・ホリデイが『レディ・イン・サテン』で取り上げている。

収録曲

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オリジナル版

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  1. セイ・イット - "Say It (Over and Over Again)"(F. Loesser - J. McHugh)(大村憲司矢野顕子との共演でカバーしている)
  2. ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ - "You Don't Know What Love Is"(D. Raye - G.DePaul)
  3. トゥー・ヤング・トゥ・ゴー・ステディ - "Too Young to Go Steady"(H. Adamson - J. McHugh)
  4. オール・オア・ナッシング・アット・オール - "All or Nothing at All"(J. Lawrence - A. Altman)
  5. アイ・ウィッシュ・アイ・ニュー - "I Wish I Knew"(H. Warren - M. Gordon)
  6. ホワッツ・ニュー - "What's New"(B. Haggart - J. Burke)
  7. イッツ・イージー・トゥ・リメンバー - "It's Easy to Remember"(L. Hart - R. Rodgers)
  8. ナンシー - "Nancy" (With the Laughing Face)(J. Van Heusen - P. Silvers)

2002年 デラックス・エディション

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ディスク2

  1. ゼイ・セイ・イッツ・ワンダフル - "They Say It's Wonderful"
  2. オール・オア・ナッシング・アット・オール - "All or Nothing at All" - Alternate take
  3. グリーンスリーヴス - "Greenlseaves" - Alternate take
  4. グリーンスリーヴス - "Greenlseaves" - Alternate take
  5. グリーンスリーヴス - "Greenlseaves" - Alternate take
  6. グリーンスリーヴス - "Greenlseaves" - Master take
  7. グリーンスリーヴス - "Greenlseaves" - Alternate take
  8. イッツ・イージー・トゥ・リメンバー - "It's Easy to Remember" - Alternate take
  9. イッツ・イージー・トゥ・リメンバー - "It's Easy to Remember" - Alternate take
  10. イッツ・イージー・トゥ・リメンバー - "It's Easy to Remember" - Alternate take
  11. イッツ・イージー・トゥ・リメンバー - "It's Easy to Remember" - Alternate take
  12. イッツ・イージー・トゥ・リメンバー - "It's Easy to Remember" - Alternate take
  13. イッツ・イージー・トゥ・リメンバー - "It's Easy to Remember" - Alternate take
  14. イッツ・イージー・トゥ・リメンバー - "It's Easy to Remember" - Alternate take

演奏メンバー

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脚注

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  1. ^ 伝記本『コルトレーンの生涯』(J・C・トーマス著、武市好古訳、学習研究社より日本語版刊行)に準拠

参考文献

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