バウルスクス亜科
バウルスクス亜科 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Baurusuchus salgadoensis の頭骨
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Baurusuchinae Montefeltro et al., 2011 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
属 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
バウルスクス亜科(バウルスクスあか、学名:Baurusuchinae)は、後期白亜紀のブラジルに生息した、バウルスクス科に属するワニ形上目の亜科。2011年に命名され、バウルスクスとストラティオトスクスを含む分類群として扱われた。ピサラチャンプサ亜科と姉妹群をなす[1]。
特徴
[編集]バウルスクス亜科をピサラチャンプサ亜科から識別する特徴には、2つの前前頭骨が頭骨の正中線に沿って短く繋がっている(ピサラチャンプサ亜科では1点で触れあっている)こと、前頭骨が非常に幅広なこと、口蓋骨に稜が存在すること、方形頬骨の終端が下側頭窓の縁またはそのすぐ下に位置すること、方形頬の内側面に直線状かある程度湾曲した筋肉の痕があることが挙げられる[1]。
系統
[編集]バウルスクス亜科は2011年に、Pissarrachampsa sera、Notosuchus terrestris、Mariliasuchus amarali 、Armadillosuchus arrudai、Araripesuchus gomesi、Sebecus icaeorhinus、Bretesuchus bonapartei、Peirosaurus torminni、Crocodylus niloticus(ナイルワニ)よりも Baurusuchus pachecoi に近縁な全てのワニ形上目(バウルスクス含む)として定義された[1]。2014年の研究では新属新種 Aplestosuchus sordidusが記載され、系統解析の結果バウルスクス亜科に位置付けられた。以下にクラドグラムを示す[2]。
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古環境
[編集]バウルスクス亜科はブラジルのバウル盆地のみから報告されており、産出層準はバウル層群に限られている。層序的・地理的範囲が共に限られていることから、バウルスクス亜科はおそらく同所的に生息していたとみられる。ただし細かい地層区分では分かれていて、それぞれの属種が生息していた時代は少しずつ異なっていた可能性もある[1]。
出典
[編集]- ^ a b c d Montefeltro, F.C.; Larsson, H.C.E.; Langer, M.C. (2011). “A new baurusuchid (Crocodyliformes, Mesoeucrocodylia) from the Late Cretaceous of Brazil and the phylogeny of Baurusuchidae”. PLoS ONE 6 (7): e21916. doi:10.1371/journal.pone.0021916. PMC 3135595. PMID 21765925 .
- ^ Pedro L. Godoy; Felipe C. Montefeltro; Mark A. Norell; Max C. Langer (2014). “An Additional Baurusuchid from the Cretaceous of Brazil with Evidence of Interspecific Predation among Crocodyliformes”. PLOS ONE 9 (5): 1–12. doi:10.1371/journal.pone.0097138. PMC 4014547. PMID 24809508 .