バイ・ザ・ライト・オブ・ザ・シルヴァリー・ムーン
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「バイ・ザ・ライト・オブ・ザ・シルヴァリー・ムーン」 | |
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楽曲 | |
リリース | 楽譜出版:1909年 Jerome H. Remick & Co. |
作詞者 | エドワード・マッデン |
作曲者 | ガス・エドワーズ |
「バイ・ザ・ライト・オブ・ザ・シルヴァリー・ムーン」(By The Light of the Silvery Moon、ないし、By the Light of the Silv'ry Moon)は、ポピュラー音楽の楽曲。ガス・エドワーズが作曲し、エドワード・マッデンが作詞した。この曲は1909年に出版され、初演は1909年の『ジーグフェルド・フォリーズ』の舞台でリリアン・ローレインが歌った。当時のティン・パン・アレーが生み出した一連の月を歌った曲のひとつである。この曲は、短命に終わったブロードウェイのショー『Miss Innocence』(1909年9月27日-10月9日)でも使われ、フランシス・ファー (Frances Farr) が歌った[1]。
1910年に録音されて人気を博したバージョンには、ビリー・マレイとハイドン・カルテットによるものや、エイダ・ジョーンズ、ピアレス・カルテットなどのものがあった[2]。
この曲は、非常に多くのテレビ番組や映画で用いられてきた。曲名をそのまま題名とした映画『銀色の月明かりの下で (By the Light of the Silvery Moon)』は、ドリス・デイの主演で、1953年に公開された。この映画は、同じくドリス・デイが主演した『ムーンライト・ベイ (On Moonlight Bay)」の続編であった。
この曲は、もともとハ長調であるが、ホ長調(ドリス・デイ)やイ長調(ジミー・ボウエン)で歌われることもある。
おもな録音
[編集]- ピアレス・カルテット - 1909年11月にコロムビア・レコードに録音(カタログ番号:799)[3]。
- エイダ・ジョーンズ - エジソン・シリンダー(蝋管)に録音(カタログ番号:10362)、1910年5月にリリース。
- ビル・マレイとハイドン・カルテット - 1910年12月22日にビクタートーキングマシンビクターに録音(カタログ番号:Victor 16460)。
- レイ・ノーブルと彼の楽団 (Ray Noble and His Orchestra)(ボーカル:スヌーキー・ランソン)- 1941年11月17日にコロムビア・レコードに録音(カタログ番号:36479)[4]。このバージョンは、1942年と1944年にマイナー・ヒットとなった[5]。
- ビング・クロスビー - 1942年7月9日にデッカ・レコードに録音[6]。
- ファッツ・ウォーラーと彼のリズム (Fats Waller and His Rhythm) は、ボーカルとピアノのファッツ・ウォーラーにディープ・リヴァー・ボーイズを加え、1942年7月13日にニューヨークでこの曲を録音した。この録音はブルーバード・レコードからカタログ番号 B-11569 でリリースされ[7]、RCAビクターのレーベルではカタログ番号 20-2448A[8]、イギリスのEMIからHis Master's Voice レーベルで出た際のカタログ番号は B 10748 となった。
- ドリス・デイ - コロムビア・レコードから出した1953年のアルバム『By the Light of the Silvery Moon』にこの曲を収録した。
- ゴードン・マクレエとジューン・ハットン - 1953年のアルバム『By the Light of the Silvery Moon』にこの曲を収録した。
- ジャッキー・ウィルソン - 1957年7月12日にニューヨークで録音。シングル「Reet Petite」のB面曲としてブランズウィック・レコードからリリース(1957年)。
- エタ・ジェイムス - シングルとしてモダン・レコードからリリース(1957年)[9]。
- ジミー・ボウエ - 1958年のヒット・シングル「The Two Step」のB面曲としてリリース。合衆国のポップ・チャートで50位まで上昇した[10]。
- ジーン・ヴィンセント - キャピトル・レコードから出した1958年のアルバム『Gene Vincent Rocks! And The Blue Caps Roll』に収録[11]。
- リトル・リチャード - スペシャルティ・レコードで録音(1959年)[12]。このバージョンは、全英シングルチャートで17位まで上昇した。日本盤ではシングル「キープ・ア・ノッキン」のB面曲とされ「浪路はるかに」と邦題が付けられた[13]。
- バール・アイヴス - 1964年のアルバム『My Gal Sal and Other Favorites』に収録[14]。
- レイ・チャールズ - 1966年のアルバム『Ray's Moods』に収録。
- ジュリー・アンドリュース - 1973年のアルバム『The World of Julie Andrews』に収録[15]。
- ジョアンナ・ドング - 2018年のアルバム『I am Real』に収録し、また、メディアコープのドラマ『Blessings 2』のサウンドトラックにも収録した。
脚注
[編集]- ^ “Internet Broadway Database”. ibdb.com. September 9, 2017閲覧。
- ^ Whitburn, Joel (1986). Joel Whitburn's Pop Memories 1890-1954. Wisconsin, USA: Record Research Inc. p. 481. ISBN 0-89820-083-0
- ^ “The Online Discographical Project”. 78discography.com. September 9, 2017閲覧。
- ^ “The Online Discographical Project”. 78discography.com. September 9, 2017閲覧。
- ^ Whitburn, Joel (1986). Joel Whitburn's Pop Memories 1890-1954. Wisconsin, USA: Record Research Inc. p. 338. ISBN 0-89820-083-0
- ^ “A Bing Crosby Discography”. BING magazine. International Club Crosby. September 9, 2017閲覧。
- ^ Bluebird Records in the 11500 to 11590 series
- ^ RCA Victor Records in the 20-2000 to 20-2499 series
- ^ “45cat.com”. 45cat.com. September 9, 2017閲覧。
- ^ “Jimmy Bowen, "By the Light of the Silvery Moon" Chart Position”. December 17, 2016閲覧。
- ^ “Discogs.com”. Discogs.com. September 9, 2017閲覧。
- ^ “45cat.com”. 45cat.com. September 9, 2017閲覧。
- ^ バイ・ザ・ライト・オブ・ザ・シルヴァリー・ムーン - Discogs
- ^ “Discogs.com”. Discogs.com. September 9, 2017閲覧。
- ^ “Discogs.com”. Discogs.com. September 9, 2017閲覧。
外部リンク
[編集]- By the Light of the Silvery Moon, RealAudio file - エイダ・ジョーンズの1910年の歌唱
- By the Light of the Silvery Moon
- By the Light of the Silvery Moon - 楽譜:ニューヨーク公共図書館デジタル・コレクション
- 「バイ・ザ・ライト・オブ・ザ・シルヴァリー・ムーン」の歌詞 - メトロリリック