ハートヴィッヒ・ガウダー
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獲得メダル | ||
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ハートヴィッヒ・ガウダー | ||
東ドイツ | ||
陸上競技 | ||
オリンピック | ||
金 | 1980 モスクワ | 50km競歩 |
銅 | 1988 ソウル | 50km競歩 |
ハートヴィッヒ・ガウダー (Hartwig Gauder、1954年11月10日 - 2020年4月22日)は、旧東ドイツの陸上競技選手。1980年代を代表する競歩選手で、50km競歩を得意とし、1980年モスクワオリンピックの金メダリストである。
経歴
[編集]ガウダーはまず20kmの距離からスタートした。1975年と1976年には東ドイツのチャンピオンとなり、1978年にはトラックでの20000m競歩で1時間24分22秒7のヨーロッパ記録をマーク。1978年のヨーロッパ選手権で7位に終わった後、彼は50km競歩へと距離を伸ばすこととした。そして、1980年モスクワオリンピックでは金メダル獲得を果たす。
4年後の1984年ロサンゼルスオリンピックは、東ドイツがボイコットしたため出場できず、連覇を果たすことはできなかった。
ガウダーはその後も1987年世界選手権で金メダル、1988年ソウルオリンピックでは銅メダル獲得と活躍する。ドイツ統一後も競技を続けていたガウダーであったが、1994年に原因不明の体力低下が彼を襲うようになる。後に、養鶏場において細菌感染したのが原因の心臓病と診断され、心臓移植しか彼の助かる道はないことが判明する。1997年にドナーが現れ、移植手術をうけ、リハビリを経て日常生活に復帰した。
その後、自らの競技経験と闘病生活での経験を活かしたパワーウォークを考案。普及のため日本にもたびたび来日している。
2020年4月22日、人工透析中に腎不全から心臓発作を起こし死去。65歳没[1]。
主な実績
[編集]年 | 大会 | 場所 | 種目 | 結果 | 記録 |
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1980 | オリンピック | モスクワ(ソビエト連邦) | 50km競歩 | 1位 | 3時間49分24秒 |
1981 | ヨーロッパ室内陸上選手権 | グルノーブル(フランス) | 5000m競歩 | 1位 | 19分08秒59 |
1981 | IAAFワールドカップ競歩 | バレンシア(スペイン) | 50km競歩 | 2位 | 3時間52分18秒 |
1985 | IAAFワールドカップ競歩 | セントジョーンズ(イギリス) | 50km競歩 | 1位 | 3時間47分31秒 |
1986 | ヨーロッパ陸上選手権 | シュトゥットガルト(西ドイツ) | 50km競歩 | 1位 | 3時間40分55秒 |
1987 | IAAFワールドカップ競歩 | ニューヨーク(アメリカ合衆国) | 50km競歩 | 2位 | 3時間42分52秒 |
1987 | 世界陸上選手権 | ローマ(イタリア) | 50km競歩 | 1位 | 3時間40分53秒 |
1988 | オリンピック | ソウル(韓国) | 50km競歩 | 3位 | 3時間39分45秒 |
1990 | ヨーロッパ陸上選手権 | スプリト(ユーゴスラビア) | 50km競歩 | 1位 | 4時間00分48秒 |
1991 | 世界陸上選手権 | 東京(日本) | 50km競歩 | 3位 | 3時間55分14秒 |
脚注
[編集]- ^ “Olympiasieger verstorben: Trauer um Geher-Legende Hartwig Gauder”. LEICHTATHLETIK.DE (2020年4月22日). 2020年4月25日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ハートヴィッヒ・ガウダー - Olympedia