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ハドロサウルス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハドロサウルス Hadrosaurus
ハドロサウルス
ハドロサウルス
地質時代
後期白亜紀
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 鳥盤目 Ornithischia
階級なし : ゲナサウルス類 Genasauria
階級なし : 新鳥盤類 Neornithischia
階級なし : 角脚類 Cerapoda
亜目 : 鳥脚亜目 Ornithopoda
階級なし : イグアノドン類 Iguanodontia
階級なし : ドリオ形類 Dryomorpha
階級なし : 堅拇指類 Ankylopollexia
階級なし : 棘胸骨類 Styracosterna
階級なし : ハドロサウルス型類 Hadrosauriformes
上科 : ハドロサウルス上科 Hadrosauroidea
階級なし : ハドロサウルス形類 Hadrosauromorpha
: ハドロサウルス科 Hadrosauridae
亜科 : ハドロサウルス亜科 Hadrosaurinae
: ハドロサウルス族Hadrosaurini
: ハドロサウルス属
Hadrosaurus
Leidy1858

 

ハドロサウルス(Hadrosaurus)は白亜紀後期の8,000万年前 - 7,400万年前に生息した大型草食恐竜[1]鳥盤目鳥脚下目ハドロサウルス科学名の由来は「頑丈なトカゲ」より。1991年にニュージャージーの公式の州の恐竜となっている。

発見

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ハドロサウルスの歯及び脊椎骨の一部。下段の歯はアストロドンのもの。

1838年に発見され、1858年に本格的な発掘が行われた。その結果、八つの歯や顎の断片、ほぼ完全な四肢が発掘され、北アメリカで発見された初の恐竜となった。学名は古生物学者ジョゼフ・ライディによって与えられた。ライディは骨格の特徴から、この生物はイギリスで発見されたイグアノドンの近縁と認めた。しかし彼は、イグアノドンなどが四足歩行の動物であるとする当時の一般的な見解はとらず、これを二足歩行の生物であるとした。ただしこの時点では頭部は発見されておらず、近縁とされる属を参考に復元された。

特徴

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全長は7 - 12メートルほどで、学名のように、高さと幅のある胴体を持つ。頭頂部はとさかを持たず平らであるが、鼻づらには骨質のとさか状の突起がある。吻部には広がった角質のを持ち、数百の発達した頬歯を備えていた。彼らは嘴で摘み取った小枝や葉などをこの歯ですりつぶしていたと考えられる。後肢は前肢よりも長く、二足歩行も出来たと考えられるが、大半の時間を四足歩行で過し、捕食者から逃げる時など緊急時のみ二足になったとされる。前出のミイラ化石を詳細に調査した結果、腰部から尾にかけての筋肉量が従来想像されていたよりも多かったことが指摘された。そこから導き出された走行速度は時速45キロメートルほどであるとされる。やや後の時代のティラノサウルスは時速30キロほどと考えられており、このような大型の捕食者よりも足は速かったと思われる。

ハドロサウルス類のミイラは皮膚の印象をよく残しているものが多いが、体表を覆うには、多角形のものと円錐形のものの2種類があることが知られている。これらの配置などを調べた結果、体表にがあったといわれる。これは捕食者から身を隠すための保護色として働いたとされる。ただし、色などの情報は失われている。

分布

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北アメリカ大陸に生息。主に沼沢地や森林などに生息していたと思われる。

脚注

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  1. ^ デジタル大辞泉プラスの解説”. コトバンク. 2018年3月10日閲覧。

参考文献

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  • 犬塚則久『恐竜ホネホネ学』日本放送出版協会NHKブックス〉、2006年。ISBN 4-14-091061-5 
  • ヘーゼル・リチャードソン、デイビッド・ノーマン(監修)『恐竜博物図鑑』出田興生(訳)、新樹社〈ネイチャー・ハンドブック〉、2005年。ISBN 4-7875-8534-7 

関連項目

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外部リンク

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