ノーフォーク郡 (マサチューセッツ州)
マサチューセッツ州ノーフォーク郡 | |
---|---|
設立 | 1793年 |
郡庁所在地 | デダム |
最大の都市 | クインシー |
面積 - 総面積 - 陸 - 水 |
1,150 km2 (443.94 mi2) 1,035 km2 (399.58 mi2) 115 km2 (44.35 mi2), 10% |
人口 - (2020年) - 密度 |
725,981人 |
標準時 | 東部: UTC-5/-4 |
ウェブサイト | www |
ノーフォーク郡(英: Norfolk County)は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州にある郡である。ボストンの南に位置している。人口は72万5981人(2020年)[1]。郡庁所在地はデダム町であり、同郡で人口最大の都市はクインシー市である。
ノーフォーク郡の世帯当たり収入中央値は2011年で81,899米ドルであり、国内第32位、マサチューセッツ州では第1位の郡である。郡名はイングランドのノーフォークから採られており、「北側の支流」という意味である[2]。コハセットとブルックラインの2つの町が郡外への飛び地になっている。
歴史
[編集]ノーフォーク郡は1793年3月26日に、ジョン・ハンコック州知事の署名によって成立した州法により設立された。町の大半は当初サフォーク郡に属していた。郡設立時にはドーチェスターやロクスベリーの町がノーフォーク郡に含まれていたが、ボストン市に併合され、サフォーク郡に戻った。ヒンガムとハルの町は当初ノーフォーク郡に含まれるようになっていたが、両町はサフォーク郡に留まることを請願し、1793年6月にノーフォーク郡への移管が撤回された。後の1803年にはどちらもプリマス郡に移管された。
ノーフォーク郡からは、ジョン・アダムズ、ジョン・クインシー・アダムズ、ジョン・F・ケネディ、ジョージ・H・W・ブッシュの4人のアメリカ合衆国大統領を輩出しており、「大統領の郡」という渾名がある[3]。
地理
[編集]アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は443.94平方マイル (1,149.8 km2)であり、このうち陸地399.58平方マイル (1,034.9 km2)、水域は44.35平方マイル (114.9 km2)で水域率は9.99%である[4]。郡域は1つにまとまっていない。ブルックラインとコハセットの町は、間に水域あるいは他郡が入って、郡の主領域から飛び地になっている。郡が設立されたときに、ヒンガムとハルの町は郡に含まれたが、最終的にプリマス郡に加わり、そのためにコハセットが飛び地になった。プリマス郡にとっては内部の管轄外地である。1873年、ウェストロクスベリーの町がボストン市に併合され、ブルックラインの町はボストン市への併合を拒んだため、ブルックラインが飛び地になった。
隣接する郡
[編集]ミドルセックス郡 | サフォーク郡 | マサチューセッツ湾 | ||
ウースター郡 | ||||
ノーフォーク郡 | ||||
プロヴィデンス郡 (ロードアイランド州) | ブリストル郡 | プリマス郡 |
国立保護地域
[編集]- アダムズ国立歴史公園
- ボストンハーバー諸島国立レクリエーション地域(部分)
- フレデリック・ロー・オルムステッド国立歴史史跡
- ジョン・フィッツジェラルド・ケネディ国立歴史史跡
政治
[編集]年 | 民主党 | 共和党 |
---|---|---|
2012年 | 57.4% 200,891 | 41.3% 144,654 |
2008年 | 58.2% 200,675 | 39.7% 136,841 |
2004年 | 60.2% 199,392 | 38.6% 127,763 |
2000年 | 59.4% 188,450 | 33.8% 107,033 |
登録有権者数、2010年10月13日[6] | |||||
---|---|---|---|---|---|
政党 | 登録有権者数 | 構成比 | |||
民主党 | 159,956 | 35.28% | |||
共和党 | 53,556 | 11.81% | |||
無党派 | 237,810 | 52.45% | |||
少数党 | 2,054 | 0.45% | |||
合計 | 453,376 | 100% |
人口動態
[編集]人口推移 | |||
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年 | 人口 | %± | |
1800 | 27,216 | — | |
1810 | 31,245 | 14.8% | |
1820 | 36,471 | 16.7% | |
1830 | 41,972 | 15.1% | |
1840 | 53,140 | 26.6% | |
1850 | 78,892 | 48.5% | |
1860 | 109,950 | 39.4% | |
1870 | 89,443 | −18.7% | |
1880 | 96,507 | 7.9% | |
1890 | 118,950 | 23.3% | |
1900 | 151,539 | 27.4% | |
1910 | 187,506 | 23.7% | |
1920 | 219,081 | 16.8% | |
1930 | 299,426 | 36.7% | |
1940 | 325,180 | 8.6% | |
1950 | 392,308 | 20.6% | |
1960 | 510,256 | 30.1% | |
1970 | 605,051 | 18.6% | |
1980 | 606,587 | 0.3% | |
1990 | 616,087 | 1.6% | |
2000 | 650,308 | 5.6% | |
2010 | 670,850 | 3.2% | |
2020 | 725,981 | 8.2% | |
U.S. Decennial Census[7] |
以下は2000年の国勢調査による人口統計データである。
基礎データ
人種別人口構成(2008年時点)
先祖による構成 言語による構成 |
年齢別人口構成
世帯と家族(対世帯数)
|
収入[編集]収入と家計 |
都市と町
[編集]
市 町 |
|
注: 次の町は1793年にノーフォーク郡が設立された時は郡内にあったが、その後ボストン市(サフォーク郡)に吸収された。
- ウェストロクスベリー
- ロクスベリー
- ドーチェスター
- ハイドパーク
- ヒンガム
- ハル
2012年8月時点で、ヒンガムの第2区はノーフォーク第4地区に入っている[9]。
脚注
[編集]- ^ “Quickfacts.census.gov/NFC”. 30 August 2023閲覧。
- ^ Thomas Cox, Anthony Hall, Robert Morden, Magna Britannia Antiqua & Nova: Or, A New, Exact, and Comprehensive Survey of the Ancient and Present State of Great Britain, Volume 5, (Caesar Ward and Richard Chandler: London, 1738), pg. 171 (accessed on Google Book Search, June 22, 2008)
- ^ The County of Norfolk, Massachusetts. Last accessed December 21, 2006.
- ^ “Census 2010 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2013年4月13日閲覧。
- ^ “Dave Leip's Atlas of U.S. Presidential Elections”. 2011年6月11日閲覧。
- ^ “Registration and Party Enrollment Statistics as of October 15, 2008” (PDF). Massachusetts Elections Division of the Secretary of the Commonwealth of Massachusetts. 2012年5月8日閲覧。
- ^ “U.S. Decennial Census”. Census.gov. 2013年8月26日閲覧。
- ^ a b Find popular facts (population, income, etc.) and frequently requested data about your community.
- ^ [1]
参考文献
[編集]- History of Norfolk County, Massachusetts With Biographical Sketches of Many of Its Pioneers and Prominent Men, by Duane Hamilton Hurd. Published by J.W. Lewis & Co., 1884. 1001 pages.
- History of Norfolk County, Massachusetts, 1622-1918 by Louis Atwood Cook. Published by The S.J. Clarke publishing company, 1918. Volume 1.