ノート:日本行進曲 (ヨーゼフ・シュトラウス)
第2主題は君が代の引用なのか
[編集]本記事の現時点の最新版では、この曲の第2主題は『君が代』の引用であるとされています。しかしSNS上の情報(こちらのツイート)で知ったのですが、第2主題はむしろ、ウィリアム・オウズリー(1767年 – 1842年)の著書に楽譜が出ている"Cheu Teu"という曲に近いですね。 下線部追加。--侵入者ウィリアム(会話) 2020年1月8日 (水) 23:58 (UTC)
- William Ouseley (1797). The Oriental Collections: Consisting of Original Essays and Dissertations, Translations and Miscellaneous Papers. Cadell & Davies. p. 343(インターネット・アーカイブで閲覧可能な同書の当該ページ)
とりあえずご参考まで。--侵入者ウィリアム(会話) 2020年1月8日 (水) 22:37 (UTC)
- LilyPondで作った"Cheu Teu"の譜面をここに置いておきます。--侵入者ウィリアム(会話) 2020年1月8日 (水) 23:42 (UTC)
- 元のツイートを見返していて気が付きましたが、同書籍同ページに出ていたもう一つの"Tsin Fa"という曲が、本記事の現時点の最新版で第1主題の引用元だとしている『茉莉花 (民謡)#『茉莉花』(最近よく歌われている歌詞)』なのですね。こちらもサンプル音源つき譜面を右に置いておきます。--侵入者ウィリアム(会話) 2020年1月9日 (木) 12:43 (UTC)
- 報告LilyPondスコア拡張機能の仕様変更(譜面の縮小表示の無効化、Help‐ノート:Score(固定リンク)やmeta:Tech/News/2021/34/jaを参照)により、このノートが大変読みにくい状態になっていましたので、譜面のレイアウトを修正しました。--侵入者ウィリアム(会話) 2022年9月2日 (金) 22:12 (UTC)
Cheu Teu |
ウィリアム・オウズリーの1797年の書籍 "The Oriental Collections" 343ページに出ている"Cheu Teu"の楽譜 |
Tsin Fa |
同書籍の同ページに出ている"Tsin Fa"の楽譜 (茉莉花、『日本行進曲』第1主題の引用元) |
@松茸取りの翁さん宛 この記事の初版で『第2主題は君が代の引用』と書いた松茸取りの翁さんに質問です。『第2主題は君が代の引用』という説の典拠をお示し頂けますでしょうか。--侵入者ウィリアム(会話) 2020年1月9日 (木) 12:43 (UTC)
- 「第2主題に「日本の旋律」として現在の『君が代』の冒頭部が引用されている」ここの部分のことですね。誤解を招く記述をしてしまっていたようで、申し訳なく思います。当方としては元より「君が代の引用」という意図で書いたつもりはなく、この曲に引用されたメロディーが現在の『君が代』の冒頭部と同じメロディー、という以上の意味を持たせようとしたものではありませんでした。
初版執筆当時、この紹介文に引っ張られながら文章を書いた覚えがあります。--松茸取りの翁(会話) 2020年1月9日 (木) 14:18 (UTC)……第2主題には当時まだ作曲されていなかった「君が代」(1880年)の冒頭部分が引用されており驚嘆!いたします。 — 当時の「シュトラウス・ピアノ・エディション」のHPより
- @松茸取りの翁さん宛 お返事ありがとうございます。ということは「第2主題は『君が代』からの引用である」と述べた、論文や書籍などの信頼できる出典があるわけではないのですね。一方、「第2主題は『Cheu Teu』という曲からの引用である」とも書くことも、このように書いてある検証可能な信頼できる出典が現状見当たらないため無理筋です。どちらの説も、記事に書くと検証可能性や独自研究は載せないに抵触してしまいます。
- 解決案ですが、残念ながら「第2主題の引用元については記事に何も書かない」ことしか思いつきません。ご同意いただけますでしょうか。なお「第2主題は君が代」という話はネット上である程度広まっていますので、通りすがりの人に無出典のまま繰り返し加筆されそうな気がします。記事冒頭に
{{Notice|編集前にこのページのノートをご覧下さい}}
といった告知を置いて、ノートに誘導した方がいいようにも思います。 - ところで、第1主題の引用元が『茉莉花』だという話の典拠も気になっています。第1主題の引用元については私も異論がないのですが、出典不足であれば検証可能性の「『真実かどうか』ではなく『検証可能かどうか』」に抵触します。--侵入者ウィリアム(会話) 2020年1月9日 (木) 15:17 (UTC)
情報 すみません、引用元メロディに関する学術論文を見つけたため上記提案は取り下げます。見つけたのは以下の論文です。
- 梁爽 (LIANG Shuang); 查太元 (ZHA Tai-yuan) (2019). “约瑟夫·施特劳斯 《日本进行曲》考辨 (Textural Research on Japanesischer Marsch by Josef Strauß)” (中国語). 中央音乐学院学报 (Journal of the Central Conservatory of Music) (中央音楽学院) 2019 (4): 17-28. doi:10.16504/j.cnki.cn11-1183/j.2019.04.003.
- 著者らの作成した、『日本行進曲』の演奏とともにメロディの引用元を解説する動画が、Youtubeにアップロードされています(こちら)。
中国の音楽大学(中央音楽学院)の紀要に掲載された、中国語で書かれた論文です。こちらのページから購入できました。私に中国語の素養はありませんが、論文に掲載されている図表(大半が楽譜)と、本文中に出てくる欧文や日本語の固有名詞を手掛かりにして、Google翻訳(中国語→英語に翻訳)の助けを借りると、主題の引用元について何が書かれているかは大体わかりました。
- 『日本行進曲』の第1主題は、よく知られた民謡の『茉莉花』である。
- 『日本行進曲』をCD録音したStrauss Piano Editionの小田川隆朗は、CDのライナーノーツで第2主題を『君が代』だと考察した。
- しかし筆者ら(=梁爽と查太元)は、第2主題ともっと類似度の高いメロディを見つけた。ジョン・バローによる"Travels in China"という1804年の書籍の316ページ、318ページ、319ページに出てくる3つのメロディが、それぞれ『日本行進曲』の第1・第2・第3主題とほぼ一致する。
- 第1主題と第2主題については、バローの書籍以前にオウズリーの1797年の書籍にもほぼ同じものが出ている。
というようなことが書いてあるようです。なおジョン・バローの"Travels in China"は、オウズリーの本と同様にインターネット・アーカイブで閲覧できました(316ページ、318-319ページ)。この論文を出典として、いずれ記事を書き直すつもりです。--侵入者ウィリアム(会話) 2020年1月11日 (土) 00:55 (UTC) 誤字修正、少し加筆。--侵入者ウィリアム(会話) 2020年1月11日 (土) 01:21 (UTC)
- 報告 先ほど修正しました(差分)。--侵入者ウィリアム(会話) 2020年1月11日 (土) 04:12 (UTC)