ノート:セントウソウ
ウェブ検索では属名は Chamaele が多いようです。YList でも Chamaele でした。--fryed-peach [会話] 2010年3月15日 (月) 17:44 (UTC)
- 申し訳ない、多分ミスです。でも、そう言うミスはありがちだから、ちゃっちゃと修正してくれていいかと。--Ks 2010年3月15日 (月) 21:54 (UTC)
外部リンク修正
[編集]編集者の皆さんこんにちは、
「セントウソウ」上の1個の外部リンクを修正しました。今回の編集の確認にご協力お願いします。もし何か疑問点がある場合、もしくはリンクや記事をボットの処理対象から外す必要がある場合は、こちらのFAQをご覧ください。以下の通り編集しました。
編集の確認が終わりましたら、下記のテンプレートの指示にしたがってURLの問題を修正してください。
ありがとうございました。—InternetArchiveBot (バグを報告する) 2017年9月14日 (木) 02:22 (UTC)
エゾボウフウ属への組み替えを優先的に取り扱うか否か
[編集]セントウソウ属(Chamaele)唯一の種とされてきたセントウソウは2012年にミハイル・ゲオルギエヴィッチ・ピメノフ(Михаил Георгиевич Пименов)氏とエカテリーナ・A・ザハロワ(Екатерина А. Захарова)氏によりエゾボウフウ属(Aegopodium)に組み替えられ、セントウソウ属はエゾボウフウ属のシノニムという事になります[1]。この見方は大橋広好氏と大橋一晶(ウィキスピーシーズ)氏も受容し、両氏はその種内分類群として2品種を認めています[2]。キュー王立植物園系データベース Plants of the World Online においてもエゾボウフウ属とされていますが、大橋氏らによる品種と母種との差異は認められていません[3]。
一方、日本語の植物学名データベースYListの管理者である米倉浩司氏は2019年3月刊行の『新維管束植物分類表』(北隆館) 254頁でセントウソウ属を独立属として扱っており、YListでも同年12月31日に先述のエゾボウフウ属に置く見方を認知しつつも却下している記録が存在します[4]。ただYListでは却下の具体的な理由の説明や、2012年以降にセントウソウ属を維持する見解を取る文献の紹介等は一切見られません[5]。
この状態で Aegopodium decumbens (Thunb.) Zakharova & Pimenov と現行の Chamaele decumbens (Thunb.) Makino どちらの学名を記事中の Infobox や導入部において優先的に扱うかは少し悩みました。ただ現時点においては、私は前者のエゾボウフウ属に置く見方を扱いを優先しておくのが妥当であると考えております。理由は外形的に見て、エゾボウフウ属に置く見方の根拠が2012年に論文の形で示されているのに対し、2012年の論文の内容を具体的に論駁しセントウソウ属の維持を主張する論文等の信頼できる情報源が今のところ確認できない為です。このまま「待った」がかけられない限り、将来的にはエゾボウフウ属に置く見方を優先する扱いを適用したい所存です。
脚注
- ^ Zakharova, Ekaterina A.; Degtjareva, Galina V.; Pimenov, Michael G. (2012). “Redefined generic limits of Carum (Umbelliferae, Apioideae) and new systematic placement of some of its taxa”. Willdenowia 42 (2): 149–168. doi:10.3372/wi.42.42201.
- ^ 大橋, 広好; 大橋, 一晶 (2022). “セリ科セントウソウの学名と種内分類群”. 植物研究雑誌 97 (4): 224–227. doi:10.51033/jjapbot.97_4_11185.
- ^ [1] 2023年5月22日閲覧。
- ^ [2] 2023年5月22日閲覧。
- ^ [3] 2023年5月22日閲覧。
--Eryk Kij(会話) 2023年5月22日 (月) 17:19 (UTC)
- 取り敢えず Zakharova et al. (2012) や 大橋 & 大橋 (2022) への言及と、米倉氏が Zakharova et al. (2012) の存在を把握の上で却下しているという事は本文に反映致しました。--Eryk Kij(会話) 2023年5月24日 (水) 03:15 (UTC)
- 情報 米倉 (2019:254, 257) をよく再確認しましたところ、直接的に2012年の論文の内容を論駁されている訳ではないものの、米倉氏がセントウソウ(属)をエゾボウフウ属と同属と見做すつもりはないと窺える事が判りました。米倉 (2019) では科によっては科と属との間の連などの階級が示されているのですが、本記事の主題たるセントウソウが属するセリ科に関してもこの措置が取られています。それで肝心な点を先に述べますと、米倉氏はセントウソウ属とエゾボウフウ属とを同一の連に置く事を避けているのです。2010年発表の論文 Downie, Stephen R.; Spalik, Krzysztof; Katz-Downie, Deborah S.; Reduron, Jean-Pierre (2010). “Major clades within Apiaceae subfamily Apioideae as inferred by phylogenetic analysis of nrDNA ITS sequences”. Plant Diversity and Evolution 128 (1–2): 114. doi:10.1127/1869-6155/2010/0128-0005 . ではITS遺伝子の塩基配列情報に基づいて両属は同じエゾボウフウ連(Careae)という連の下に置かれているのですが、米倉氏はこれを「かなり疑わしい」とされており、セントウソウ属に関してはイワセントウソウ属(Pternopetalum)やヒマラヤ産の他属との形態的類似を重視の上で「イワセントウソウ群」(Acronema clade) というまとまりの下に置かれています。その様な訳で、米倉氏による実質的な反対理由の存在が確認された以上、米倉氏の見解を更に論駁する学説の存在が確認されない限りはエゾボウフウ属を優先的な扱いとする事は当分控えておきたいと存じます。--Eryk Kij(会話) 2023年5月26日 (金) 02:39 (UTC)