ノート:ジムクラックステークス
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ジムクラックの体高について。
[編集]「14.1/4ハンド(=14ハンド1/4インチ=56+1/4インチ≒142.9センチメートル)」という記述があります。ですがハンド_(単位) によれば1ハンド=4インチなので、14+1⁄4ハンドは14ハンド1インチ=57インチ≒144.8センチメートルではないでしょうか。ただ「14.2ハンド以下はポニーとして扱う」の14.2ハンドが14+2⁄10ハンドだとするとポニーの基準147センチにならないので、私が何か誤読しているのでしょうか。--霧木諒二(会話) 2023年5月5日 (金) 11:01 (UTC)
返信 これは2014年時点での私がやらかしたかなあ。まあそもそも出典の付け方とかがあれですね。
- まず、改めて情報源を検討すると、
- (1)「Gimcrack measured about 14 hands 1/4 of an inch.」『History of the British Turf』1840(これの孫引きぽい資料多数)
- (2)「no more than 14 hands 1/4」『Biographical Encyclopaedia of British Flat Racing』pp.235-236「GIMCRACK」
- (3)Tヘリテイジでは「fourteen hands, fourteen hands and one-quarter inch, and fourteen hands and five-eighths inches.」(2014年当時と記述が書き換わっていないかは知らないけど)
- という感じで、「14ハンド+1/4インチ」で間違いないです。
- なぜ「14.1/4ハンド」という書き方をしたかというと、競馬に関する英語情報源によっては「14.1」と表記して「14ハンド1インチ」を意味する的な事例がなんか結構あるんですよ。(2)とかはその系統。要するに分野特有の略記法なんでしょう。たとえば斤量「8-4」「8.4」で「8ストーン4ポンド」=116ポンド=52.6kg的な。
- しかしまあ、ふつうの日本語話者にとって(私も含め)、「ハンド」なんて単位はほとんど聞いたこともない単位で、「14.1ハンド」と書いたら「14ハンド1インチ」とは解釈しませんよね。2014年当時の私は、なんかよくしらんけど英語風の表記をそのまま書いとけばいいや的な判断で「14.1/4ハンド」と書いたのでしょうけど、これは「14ハンド1/4インチ」と和訳しておくべきだったと今では思います。
- 問題からはやや逸脱しますが、そもそも記事内の記述としては「14ハンド1/4インチ」ピンポイントに過度にこだわりすぎだと思います。諸情報源では、計測時期により体高に少々の差があって、「14ハンド」~「14ハンド5/8インチ」のあいだ。前後の文脈上、「計測時期により多少の異同はあるが最大でも14ハンド5/8インチ」とか、「14ハンドほど」とかって記述でじゅうぶん。
- それからポニー云々については、正直蛇足と感じます。「ポニーの定義」は時代により変遷があり、たとえば『競馬の世界史』p.85では「ジムクラックは、ほとんどガロウェー馬と同じで、今日ならポニーと呼ばれるであろう」という記述があります。ここでいう「ガロウェー馬」もまた定義が曖昧で、(A)ガロウェー地方産の馬(小さい)、(B)ガロウェー地方産の馬と同じように小さい個体、(C)厳密な品種定義をした上でのガロウェー種、があって、文献資料により区別が難しいです。(サラブレッドの始祖とかにも(B)により「ガロウェー」と呼ばれたのがたくさんいるし、17世紀あたりではイギリスでもまだ「品種」と「産地」と「馬体の見かけ上の特徴」が混乱があります。)
- 『競馬の世界史』p.85では、ラウス提督(en:Henry John Rous、1795-1877)による談として、サラブレッドの標準的な体高は「25年で1インチ」「1世紀で1ハンド」のペースで大きくなってきている、としています。正直「14.2ハンド以下をポニーとして扱う」というのが情報源が何かちょっとわからないのですが、それが1760年代に適用できる基準なのかもわかりません。同書p.167では19世紀の終わりに行われたハント競走ではポニーの基準が14ハンド3インチだったという記述もあります。
- というわけで本文を少し修正します。--柒月例祭(会話) 2023年5月5日 (金) 12:44 (UTC)
- 返信 そういうことでしたか。
- 14.1/4ハンドと書いて14ハンド1/4インチを意味し、よって56+1⁄4インチ≒142.9センチメートル。
- 14.2ハンドと書いて14ハンド2インチを意味し、よって58インチ≒147.3センチメートル。
- これは私が無知でした。解説と本文の修正ありがとうございます。--霧木諒二(会話) 2023年5月5日 (金) 23:34 (UTC)