ノート:シジミチョウ科
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この「シジミチョウ科」は、下記のような選考・審査を経て良質な記事に選出されています。さらなる加筆と改善によって、秀逸な記事となるような編集を歓迎します。 |
日付 | 選考・審査 | 結果 | |
---|---|---|---|
1. | 2022年1月11日 | 良質な記事の選考 | 通過 |
2021年12月の全面改訂について
[編集]全面改訂を行いました。Wikipedia:削除依頼/ベニシジミ属にもとづくベニシジミ属の本記事へのリダイレクト化にともない、ベニシジミ属にかんする記述が必要となったため、生物分類表に属名とベニシジミへのリンクを、分類節にオオベニシジミへのリンクを貼付して最低限の情報は記述できたかと思います。現在のところ、日本語Wikipediaにおけるベニシジミ属に属する種の記事はこの二種だけのはずなので、当面のところはこれで大丈夫だと思います。
改訂前の記述は、正確かつ有用そうなものにかんしては記述内容のみできるだけ引き継ぐようこころがけたつもりですが、いくつか問題があるのでこちらに書いておきます。
- 和名について
- 改訂前には和名の由来にかんして「名前はシジミ貝の形に似た羽根の形に由来する」との記述がありましたが、出典が個人サイトであったため出典ごと除去しました。和名が翅形をシジミ(貝)に見立てたものであるという情報の記載がある信頼のおける情報源を私はいまのところ見つけられていません。コトバンクに記述はありますが、「開いたような感じ」というあいまいな表現にとどまっています。高野 1907 には「蜆蝶科」という表記の記載がなかったため、漢字表記の「蜆蝶」も除去しました。いちおう名和昆虫研究所 (1907)には「志じみてふ 小灰蝶(蜆蝶)」という表記が見られますが、これは Cyaniris argiolus (おそらく現在のルリシジミ)の和名としてのみ採用されており、他の種や科和名には「小灰蝶」のみが用いられています。
- 文献について
- 文献についてですが、日本に分布する種数の記述の出典として用いられていた 猪又 & 松本 2006 (現在、出典番号[8])を実検できていません。この書籍はほかの蝶の記事にも「参考文献」としてとりあえず貼られることが多い印象があり、正直言って虚偽出典の可能性はゼロではないと思います。また、シジミチョウ科の分類体系についてわたしは英文論文数本を参考にし、和名の出典として複数のWebサイトと論文を参照しましたが、おそらく 矢後勝也, 2002. 近年におけるシジミチョウ科の高次分類体系. 昆虫と自然, 37 (9): 23-31. を引用すればいくつかの出典を削ってスリム化することができると思います。これらふたつの文献に限らず、たとえば和名出典を信頼できる情報源にあわせるなど、出典の整理の余地はあると思います。
その他、なにかありましたらここかわたしのノートまでお願いします。--森津(会話) 2021年12月5日 (日) 11:27 (UTC)
特徴のこと
[編集]出来れがこの群を特徴付ける形質に言及が欲しいですね。形態の項にこれが難しい旨のことが書いてありますが、おそらく過去のある段階ではよりはっきりした群をまとめる特徴が示されていたのではないでしょうか。もしそれがあるならばそれを示した上でそれ以降に輪郭が曖昧になった経緯を書く、といったことは出来るのではないかと思いますが、どうでしょうか。--Keisotyo(会話) 2022年1月15日 (土) 05:21 (UTC)
- 返信 検討してみましたがやはり難しいですね。まず本文およびシジミタテハ科でも解説したとおり本科の分類は長い間かなり混乱しており、形態学史をさらうとなると当然チョウの高次分類史もさらうことにな ります。「過去のある段階ではよりはっきりした群をまとめる特徴が示されていたのではないか」と仰いますが、実態としては「文献ごとに言ってることが違う」という印象を受けます。たとえば、本科の分類史における重要な文献であるところの ELIOT(1973) は網羅的なぶん情報量も多いですが、シジミチョウ科内の高次分類体系についてを主題にしているため、科レベルの分類形質にかんする記述は意外とありません。触角形態にもとづくチョウの分類を行った Jordan(1898) はシジミタテハ科を含まない狭義の本科の触角の特徴として「溝がないこと」を挙げており、これは ELIOT も追認していますが、後述の Ackery et al.(1998) によるとシジミタテハ科の触角に存在する溝は乾燥の過程で生じたアーティファクトである可能性があるようです。鱗翅目の高次分類群にかんしてよく引用される Handbuch der Zoologie のチョウにかんする節(Ackery et al.1998)では広義の本科、すなわちシジミタテハ科を亜科として含む体系を暫定的に採用して記述を行っており、科レベルの分類形質にかんしては本文にも書いたように「触角基部と隣接する複眼が凹む」くらいしか抜き出せません。ごく一般的な(非専門的な)「特徴」の記述は「一般に小型で尾状突起をもつ種が多い」で済んでおり、これ以上となると私の手に余るというのが正直なところです。--森津(会話) 2022年1月24日 (月) 02:53 (UTC)
- まあチョウなんかは研究者も多いし歴史も長いので難しい面も多いのだろうとは思います。でも、出来ればもう少し具体的なものがあったらいいなとは思いますね。たとえば記載された時の把握はこう、とか代表的な説はこう、とか、あるいは日本で手に入る古くて代表的なのではこう説明されてるけど、とかあった上で、ただし例外が多いとかその後あんなのやこんなのが入って来たので、とか。しかし難しいのでしょうね。お考えいただきありがとうございました。--Keisotyo(会話) 2022年1月25日 (火) 02:10 (UTC)