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ノート:コメツキムシ

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改名提案(2022年2月)

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本項のタイトルをコメツキムシからコメツキムシ科へと改名することを提案します。本科の上位分類であるコメツキムシ上科 Elateroidea や、下位分類であるコメツキムシ亜科 Elaterinae も「コメツキムシ」の名を冠しており、分類階級の指定が必要です。--森津会話2022年2月17日 (木) 17:05 (UTC)[返信]

コメント 返信ありがとうございます。私は専門家ではないので森津さんの発言ははっきりいってよくわかりませんが、ただなんとなく心配しています。このままコメツキムシコメツキムシ科になり、タマムシタマムシ科になり、オサムシオサムシ科になり、もしかするとテントウムシテントウムシ科になり、アリアリ科になるのではないかと。ウィキペディアにおける生物記事のほとんどに科がついたり目がついたりするのではないかと。そのあたりの基準が素人にはよくわからないのです。Wikipedia:記事名の付け方には次のように書かれています。「記事名を選ぶにあたっては、編集者の関心よりも読者の関心を、専門家よりも一般的な利用者の関心を重視してください」。私は生物の分類についてはよくわからず、森津さんの改名提案に反対するだけの知識を持ち合わせておりませんが、一般的な読者のことを忘れないでいただければと思います。たぶん森津さんの立場からしたら対応しづらいコメントだと思いますが、なんとなく不安を感じていることはお伝えしておきます。--ねこざめ会話2022年2月20日 (日) 22:17 (UTC)[返信]
返信 コメツキムシの改名議論なので一般論を展開するのもあまり適切ではない気がしますが、シリアゲムシ科改名議論でも似たような話題が上がっていましたし、せっかくなのでコメントします。
私は一般論として、記事のタイトルとして適切なのは総称ではなく、分類階級(科、属など)が指定された分類群名(●●科、〇〇属など)であると考えています。それは何故かというと、総称は文脈に依存して指示対象が変わる場合が多いからです。ねこざめさんが例示されたものの中でオサムシ Carabidaeオサムシ亜科 Carabinae を例にとって話を進めます。オサムシは多数の亜科に分けられますが、基本的に、和名が「〇〇オサムシ」となるのはオサムシ亜科に属する種に限定されます。この点で、「『オサムシ』はオサムシ亜科の総称」という定義は正しいものです。しかしながら、『オサムシ』はオサムシの総称として用いることも可能である場合があります。たとえば、ナミハンミョウは(分類体系にもよりますが)オサムシハンミョウ亜科に分類されるため、「ハンミョウはオサムシの仲間」というかたちでの説明がなされることがあります。この「仲間」とか「類」みたいな表現も曲者なんですが、ここでは単純に「ハンミョウは『オサムシ』に含まれる」という意味の文章だと考えます。「ハンミョウはオサムシ」という文章は、『オサムシ』がオサムシ亜科を指す場合は誤りですが、『オサムシ』がオサムシを指す場合は誤りではありません。最初に『オサムシ』という語だけを提示されたとき、それがオサムシを指しているのかオサムシ亜科を指しているのかを判断するのは難しく、前後の文脈によって指示対象を探っていく作業が必要です。一方で、最初から分類階級を指定していれば話は比較的簡単になります(分類は変更され得るものなので簡単でない場合もありますがここでは触れません)。「ハンミョウはオサムシ亜科」という文章は誤りですが、「ハンミョウはオサムシ」という文章は成り立ちます。このように、総称(『オサムシ』)は指示対象が文脈によって変わる場合があり、分類階級つきの分類群名(オサムシ亜科、またはオサムシ)はそのような曖昧さの排除という点で優れています。Wikipedia:記事名の付け方では基準として「曖昧でない」ことと「首尾一貫している」ことが挙げられており、この二基準によって総称よりも分類群名を優先させるのは認められるのではないかと思います。たしかに分類階級の考え方は一見分かりにくいかもしれませんが、指示対象を明確にするためには必須であり、一方で総称は指示対象が曖昧であり得ることから混乱を招く可能性があるため、少なくとも記事のタイトルに採用すべきではないと私は考えています。ねこざめさんは「一般的な読者」の立場から不安を呈されておられますが、総記的ではないゲンゴロウカブトムシの記事を総記的な記事の例に挙げられていらっしゃることからも、総称の使用が一般的な読者の方に混乱をもたらし得る危険性はご理解いただけるのではないでしょうか。さらに付け加えると、このように文脈依存性が強い総称にかんする記述は、検証可能性を満たすのが難しいことが予想されます。にもかかわらず、冒頭文で「〇〇は〇〇科の総称」というような形で記述を行う記事が多数存在している理由として、日本語Wikipediaにおける検証可能性の軽視が挙げられるのではないかと私は感じています。事実、ここで名前が挙がった記事の中に、「〇〇は〇〇科の総称」という記述に脚注がついているものはありません。私からすれば、検証可能性の観点からも曖昧さの観点からも問題のある総称の利用がむしろよくここまで看過されてきたなと呆れるような状況です。
以上、オサムシを例に挙げて一般論を述べました。次は危惧されていらっしゃるテントウムシアリ、それからコメツキムシについての各論を述べてみます。まず、テントウムシは従来、ヒラタムシ上科に分類されていました。テントウムシ科をヒラタムシ上科の下位に置く場合、話は比較的簡単で、和名が「〇〇テントウ」となるのはテントウムシ科に限定されており、(私の知る限り)テントウムシ科の日本産種はすべて和名が「〇〇テントウ」となるはずなので、総称としての「テントウムシ」は基本的に「テントウムシ科」を指示する場合がほとんどであろうと思われます。最近はテントウムシ上科 Coccinelloidea が提唱されたりしてちょっと話がややこしくなってるんですが、まあ改名の必要性は高くないでしょう。次にアリですが、これは改名の必要性は低いと言っていいでしょう。現生のアリはすべてアリ科に含まれ、「アリ」が「アリ科」を指示することはほぼ自明視できます。最後にコメツキムシですが、和名が「〇〇コメツキ」となる種は基本的にはコメツキムシ科に含まれます。しかしながら、コメツキムシ科とは別にヒゲブトコメツキ科 Throscidae という科があったりして、コメツキムシ上科を指して「コメツキムシの仲間」と総称する場合もあり、総称「コメツキムシ」の指示対象はかならずしも「コメツキムシ科」であるとは限りません。以上のような理由から、私はこの記事のタイトルを「コメツキムシ科」に改名すべきだと思っております。 --森津会話2022年2月22日 (火) 03:15 (UTC)[返信]
返信 私には分類学の知識がほとんどなくよくわかりませんので、改名に反対しているわけではありません。ただ身近な生き物に「科」などをつけていき分類を厳密化することで、分類しづらい総記的な記述への対応や、内部リンクがしづらくなりそうなことを懸念しているような気がします。あとタマムシを例に挙げますと、“「タマムシはタマムシ上科の総称」と定義しておきながらタマムシダマシ科 Schizopidae にかんする記述がまったくなく、実質的にはタマムシ科の記事です。”と森津さんの発言にありますが、それならタマムシの記事名のままでタマムシダマシ科についての記述を追加しても良いんじゃないかなと思ったりもします。ともあれ、今まで生物記事をほとんど手がけていなかった私が「なんとなく」で森津さんを引き止めてしまっては申し訳ありませんので、このあたりでもうコメントは控えようと思います。いろいろと説明していただきありがとうございました。追伸:たぶん今までの編集者も、出典こそ付いていませんが、日本大百科全書(ニッポニカ)『コメツキムシ』 - コトバンクくらいは読んだうえで「昆虫綱コウチュウ目に属するコメツキムシ科に属する昆虫の総称である」と書いたのだろうとは思います。--ねこざめ会話2022年2月22日 (火) 18:05 (UTC)[返信]
賛成 コメツキムシ科への改名を支持します。ねこざめさんの懸念は総記(総説?)としてゲンゴロウカブトムシを例に挙げた時点で理解に苦しむものがありますが、内部リンクの混乱については、実際種の標準和名と科の総称が一致するような分類群ではかなり多いです(例えばフクロウ目全体に関する記述でその1種であるフクロウにリンクしてしまう、あるいはその逆など)が、これは階級をつけようがつけまいが発生しうるものです。こればかりは複数の階級で同じ和名を用いた分類群では回避しようがない(現状の「コメツキムシ」でもコメツキムシ亜科・コメツキムシ科・コメツキムシ上科の混乱は発生しうる)と思いますが、下位分類にコメツキムシとする種が存在しないのであれば内部リンクの混乱に関するリスクは比較的少ないと言えます。またコメツキムシをコメツキムシ科の転送として維持するのであればリンク元の修正などの問題はありません。「生物記事のほとんどに科がついたり目がついたりするのではないか」という指摘については、実際そういった活動をされている方もいらっしゃいましたが、例えばコウモリから「翼手目」への改名提案では一般的な読者による知名度からかけ離れているといった理由で却下されています。このようにコミュニティが機能しているのであれば、無差別的な階級のついた記事名への統一といった事態にはそうそう陥らないでしょう。--火乃狐会話2022年3月18日 (金) 21:07 (UTC)[返信]
コメント 発言を読み返したところ、ゲンゴロウカブトムシなどの記事を総記的としたのは私の勘違いであることに気づきました。意味不明なコメントをして申し訳ありませんでした。それでは昆虫記事の充実を楽しみにしています。失礼しました。--ねこざめ会話2022年3月19日 (土) 15:54 (UTC)[返信]

分類表更新に向けてのメモ

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 分類表の更に大がかりな更新を行うべく準備を進めている最中ではあるのですが、来月上旬辺りまで土日以外ここでの活動のためのまとまった時間を確保する余裕がなく、確保できたとしても作業の進行ペースが遅くなる事が考えられます。滑り込み的に焦って作業を行っており、このまま投下すると更なるミスを重ねる虞が強い上、込み入った説明を要する箇所も出て参ります為、一旦投稿を自重し、反映したい要素の内特に押さえておきたい点を以下に箇条書き的にまとめて置く事と致します。

  1. メダカツヤハダコメツキの学名
    • Cate et al., 2007: 171 は Medakathous jactatus (Lewis, 1894) としているが、こちらの個人サイトによると Medakathous は1964年の新設後、Hemicrepidius 属の亜属扱いを挟んで左記属の Pseudathous亜属に含める事で落ち着いているとの旨。この個人サイトは管理者の方が少なくとも分類学の専門家ではない模様である為、現在の状態を示す論文を直接見つける必要がある。
  2. Athouina = Dendrometrina
    • Cate et al. (2007: 156–167) のいう亜族 Athouina は Bouchard et al., 2011: 313 の亜族 Dendrometrina に対応すると思われる。
      根拠1. 両者に共通して Limonius 属が含まれる。
      根拠2. ブシャーらが Dendrometrina シノニムとして Athoites (表記揺れ例: Athoi、亜科 Athoinae) を挙げている。
    • これを解決して Cate らの挙げている Nothodes 属を本分に組み込む事ができるようになる。
  3. Ctenicerini = Prosternini
    • Cate et al. (2007: 173–183) のいう族 Ctenicerini は Bouchard et al., 2011: 315 の族 Prosternini に対応すると思われる。根拠はブシャーらが亜族 Ctenicerina や亜科 Ctenicerinae を Prosternini のシノニムとして引用しているという事。これを解決して Cate らの挙げているシモフリコメツキ属Actenicerus)や Selatosomus 属等を本文に組み込む事ができるようになる。ただしシモフリコメツキ属に関してはこれとは別に、
      • 大平, 仁夫; 有本, 久之 (2010). “日本産シモフリコメツキ類の形態について(10) [英題名: Notes on the morphological structure of Actenicerus species (Coleoptera, Elateridae, Dendrometrinae, Prosternini) from Japan (10)]”. 南紀生物 52 (1): 6–8. 
    • を根拠にして加筆する事も可能と思われる。

--Eryk Kij会話) 2024年10月14日 (月) 11:16 (UTC)(誤字修正: Eryk Kij会話2024年10月26日 (土) 07:45 (UTC)[返信]

「シノニム」について

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 図らずも少しまとまった時間を得られましたので一つ。現在私が分類表で示したシノニムに関して、不適切なものが混在している可能性を指摘しておかねばなりません。白状致しますと上記の Cate et al. (2007) の私の参照の仕方は部分的に不誠実なものであったと認めざるを得ません。左記典拠においては、たとえば Podeonius 属の項に "aquilus aquilus Candèze, 1873: 8 (Anchastus)" とある場合、〈2007年の資料出版時に Podeonius aquilus (Candèze, 1873) として受容されていた学名は、元々は Anchastus 属の新種として記載されたものである〉という情報までは読み取る事ができます。それを私は、左記の情報だけで〈機械的に初出時の学名 (≒シノニム) 割り出す事が可能である〉と思い違いをしてしまったのです。例に挙げた Podeonius aquilus に関しては "Anchastus aquilus Candèze, 1873" でたまたま合っているので問題ない(参考: 初出の文献; 画像が閲覧できない場合は "Show text" を参照; ミラーリング)のですが、場合によっては〈現在は種扱いであっても初出時は亜種であった〉事例も考えられます為、本当に浅はかな事をしてしまったと反省しております。裏付けが取れていない組み合わせは亜種での書き方と同様、全部慎重に「記載当初は~属であった」という書き方にすべきです。上で申し上げました通り、まとまった時間が確保できるのが11月上旬まで基本的に土日のみになりそうですが、極力早いうちに自力で対処しようと考えております。--Eryk Kij会話) 2024年10月16日 (水) 20:23 (UTC)(ミラーリングURL追加等: Eryk Kij会話2024年10月17日 (木) 20:13 (UTC))[返信]