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ハンミョウ

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ハンミョウ(ナミハンミョウ)
Cicindela chinensis japonica
Cicindela chinensis japonica
(2012年9月13日、岐阜県養老山
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
亜綱 : 有翅昆虫亜綱 Pterygota
下綱 : 新翅下綱 Neoptera
上目 : Coleopterida
: コウチュウ目(鞘翅目) Coleoptera
亜目 : オサムシ亜目(食肉亜目) Adephaga
: オサムシ科 Carabidae
亜科 : ハンミョウ亜科 Cicindelinae
: Cicindelini
亜族 : Cicindelina
: ハンミョウ属 Cicindela
: ハンミョウ(ナミハンミョウ) C. japonica
学名
Cicindela japonica
Thunberg1781
シノニム
和名
ハンミョウ
ナミハンミョウ

ハンミョウ(斑猫、斑蝥)は、コウチュウ目オサムシ科[2]ハンミョウ科Cicindelinae)に分類される昆虫の総称、または日本列島の一部の地域に生息するナミハンミョウ[3]学名: Cicindela japonica)を示す和名。本項目は主に後者について扱う。都市部の公園などにも生息しており、比較的身近な虫である。

形態・生態

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成虫の体長は約20mmほど[4]日本列島に分布するハンミョウ科の中では最大のである。頭部は金属光沢のある緑色、前翅はビロード状の黒紫色に白い斑点があり、前胸部と前翅の中央部に赤い横帯が入る。体の下面は金属光沢のある青緑色をしている。体には独特の香りがあり、果物のような芳香と感じる人もいる。

成虫はからまで見られる。日当たりがよくて地面が湿っている林道川原などに生息するほか、公園など都市部でも見られる。人が近づくと飛んで逃げ、1 - 2 m程度飛んで着地し、度々後ろを振り返る。往々にしてこれが繰り返されるため、その様を道案内にたとえ「ミチシルベ」「ミチオシエ」という別名がある[4]。大きな複眼と鋭い大顎を持ち、敏捷な動作で小型昆虫などを捕えて食べる。

幼虫は細長い体と大きく鋭い大顎を持ち、固い裸地に垂直に円筒形の巣穴を掘り、平らな頭部で穴に蓋をするようにして潜んでいる。昆虫などの小動物が穴の近傍を通りかかると、穴から前半身を乗り出して大顎で捕え、穴の中に引きずり込んで食べる。幼虫の背面には前方に向いた大きな鉤状の突起があり、力の強い獲物を捕らえる際に穴の外に引きずり出されないよう、穴の内壁に引っかけて体を固定するために用いる。

成虫で、土中で集団越冬する。

分布

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日本列島の一部の地域。以下は代表的な地域である[1]

脚注

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  1. ^ a b 日本産昆虫学名和名辞書(DJI)”. 昆虫学データベース KONCHU. 九州大学大学院農学研究院昆虫学教室. 2014年8月25日閲覧。
  2. ^ 槐真史編 編『日本の昆虫1400 2 トンボ・コウチュウ・ハチ』伊丹市昆虫館監修、文一総合出版〈ポケット図鑑〉、2013年、100頁。ISBN 978-4-8299-8303-4 
  3. ^ 福田晴夫ほか『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方 : 野山の宝石たち』(増補改訂版)南方新社、2009年、144頁。ISBN 978-4-86124-168-0 
  4. ^ a b 原有正『美しき小さな虫たちの図鑑』山と溪谷社、2020年、46頁。 ISBN 978-4-635-06296-1

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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