ノート:キリストの地獄への降下
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「黄泉降り→地獄降り」の一連の編集につき
[編集]- 報告 全記事に検索をかけ、正教会関連の記事・文章において「黄泉降り」となっている箇所を「地獄降り」もしくはそれに準じた表記とします(しました)。理由は以下2点です。
- 「地獄降り」も「黄泉降り」も、いずれも正教会で使われる表記ではあるのですが[1]、キリストが降ったと書かれているところのハデース(アディス)は、日本正教会訳聖書で「地獄(ルビ:ぢごく)」と訳されており、「黄泉」は見当たりません(参照→地獄 (キリスト教)#日本語訳聖書における訳し分け)。祈祷書においても「地獄(ぢごく)に降り」が使われています。
- 「黄泉」も定着した訳語の一つですが、口語訳聖書における表記であって、正教会の文脈において正教会訳聖書に優先されるべき理由はありません。その上新共同訳聖書では全部「陰府」に置き換えられていることを鑑みれば、超教派の便宜すらも満たしていません。--Kinno Angel(会話) 2012年3月6日 (火) 13:13 (UTC)
- 参照箇所と参考文献補充。--Kinno Angel(会話) 2012年3月6日 (火) 13:21 (UTC)一部修正--Kinno Angel(会話) 2012年3月6日 (火) 13:26 (UTC)
記事名選定の理由につき
[編集]記事名選定の理由を説明します。
- まず、地獄 (キリスト教)#日本語訳聖書における訳し分けにみられる通り、どのハデース(アディス)の訳にあたって、どの訳語も使用頻度が拮抗していることが判ります。迷いどころでした。
- 地獄への降下は特に正教会で頻繁に登場する概念であり、正教会で採用されることの少ない表記は避けたいところでした。
- 加えて正教会のみならず、西方教会への配慮という面でも別の問題がありました。新共同訳聖書と新改訳聖書で訳語が違っており統一された訳語が無いということ、さらに根本的な問題は、ペテロの手紙一3:19の解釈として、降っていった先をハデース(アディス)ではなく、リンボ界もしくは煉獄として解釈する者も居たということです(特にリンボ界への降下という解釈は西欧中世で一般的でした)。ハデース(アディス)に特化した訳語を使うのはこうした西欧中世の解釈との齟齬をきたす惧れがありました。
- 以上の理由から、「日本正教会訳聖書で使われている」ものであるということ、ハデース(アディス)に特化した訳語ではないということから、「地獄」を選定した次第です。ご理解を頂ければ幸甚です。--Kinno Angel(会話) 2012年3月6日 (火) 13:40 (UTC)