ノート:カンタータ
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2007年10月7日(日)04:02付の編集において、ブクステフーデのカンタータ作品について一部修正を行いました。また、同時に編集を行うことはしませんでしたが、本項については、次のような点をより正確に記載すべきではないかと思いました。
- カンタータの特徴について、「一般には、オーケストラ伴奏付きの声楽曲である」とありますが、例えば、アレッサンドロ・スカルラッティの現存する約600曲のカンタータのうち、約500曲は独唱声部と通奏低音のための作品であり、少なくとも17世紀のカンタータにおいては、一般的な特徴として妥当しないと思います。
- カンタータとオラトリオの関係について、17世紀後半にレチタティーヴォとアリアの交替という声楽曲における基本的な構成原理がそれぞれに導入された結果、両者の様式上の相違点が少なくなったのであって、「より物語性の強いものや、概ね演奏時間が30分を超えるような楽曲にオラトリオの名が付けられることが多い」という記述は、由来の異なる両者の相違点の説明としては必ずしも適切ではないと思います。
- 教会カンタータ、世俗カンタータという分類について、これらはフィリップ・シュピッタ等の19世紀のバッハ研究者が採用した概念であって、17世紀の作曲家が自ら作曲した作品の呼称として用いたものではなく、また、ドイツ以外の地域で作曲された作品に対して使用することは一般的ではないと思います。
つきましては、1-2か月程度の期間を置いて、その間にとくにご意見をいただかなかった場合は、これらの点について修正・補足を行うとともに、その前提として、現行の記載内容とのバランスを失しない範囲で、簡単に17世紀のカンタータに関する記述を追加したいと思いますので、よろしくお願いいたします。--Gombert 2007年10月7日 (日) 04:08 (UTC)
2008年1月27日(日)02:34付の編集において、上記を踏まえ改稿を行いました。まだ書き足りない事柄も少なくはないかと思いますが、全体的な説明ぶりはThe New Grove Dictionary of Music & Musicians等の標準的な音楽辞典とそろえたつもりですので、よろしくお願いいたします。--Gombert 2008年1月27日 (日) 02:43 (UTC)