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ノロゲンゲ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ノロゲンゲ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : 棘鰭上目 Acanthopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : ゲンゲ亜目 Zoarcoidei
: ゲンゲ科 Zoarcidae
: シロゲンゲ属 Bothrocara
: ノロゲンゲ B. hollandi
学名
Bothrocara hollandi
(Jordan and Hubbs, 1925)

ノロゲンゲ(野呂玄華[1]、野呂幻魚[1])、学名 Bothrocara hollandi は、スズキ目ゲンゲ亜目ゲンゲ科に分類されるの一種。

名称

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ゲンゲは下魚(げぎょ)の意であるが[1]、一般的には「下の下」が訛ったとされる[2]。ノロ(野呂)の由来は不明とされている[1]。「コラーゲンたっぷり」と宣伝され人気が出てきた2000年頃から「幻魚」と当て字をされることもあり、そこから「げんぎょ」とも呼ばれることも増えた。別名水魚(みずうお)ともいうが、ミズウオ科ミズウオとは別種。

地方名として、鳥取県ドギ豊岡市ではグベ京都府丹後町ではグラ[3]石川県ではゲンゲンボウ(石川では昔はミズウオと呼ばれた)、秋田県ではスガヨと称する。

形態

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体色は淡紅緑色[4](淡褐色[5])。体長は約30 cm[1][4][5]ゼラチン質に覆われているのが特徴[1][4][5]日本海およびオホーツク海の水深200 mから1800 mの深海域に生息[1][4]

利用

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底引網やカニ漁において混獲される[1]。主に日本海側で食用とし、干したものを軽く炙って、そのまま酒の肴にしたり、味噌汁や鍋物の具や吸い物の種にしてもよく、天ぷらでも美味しい[1][4][5]。肉は柔らかく、淡泊であるが、ぬめりがあるため、口当たりが良い。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i 藤原昌高『地域食材大百科 第5巻 魚介類、海藻』農山漁村文化協会 p.115 2011年
  2. ^ 『げんげ』(2013年/角田陽一郎監督)も作られている。富山県魚津市をメーン舞台のTBS製作の映画。お笑いコンビ・ドランクドラゴンの塚地武雅主演で沖縄国際映画祭に出品。転勤先の魚津で映画製作に奔走するサラリーマンのドタバタ劇を描く。お笑いコンビ・麒麟(きりん)の川島明、女優の山田優らが出演している。魚津ロケは13年2月4日から行い、魚津埋没林博物館や海の駅・蜃気楼、ミラージュランドなどで撮影した。
  3. ^ 甲斐崎圭、樋口一成、「グラ汁」『漁師料理探訪 豊饒にして豪快!日本列島を喰らう』、1995年、pp58-61、東京、日本交通公社出版局、ISBN 4-533-02289-8
  4. ^ a b c d e 『新訂 原色魚類大圖鑑』北隆館 p.742(No.2965)2005年
  5. ^ a b c d 北部市場お魚リスト(ノ)”. 川崎市中央卸売市場食品衛生検査所. 2013年3月9日閲覧。