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ノドグロチドリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ノドグロチドリ
ノドグロチドリ
ノドグロチドリ Thinornis novaeseelandiae
保全状況評価
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: チドリ目 Charadriiformes
亜目 : チドリ亜目 Charadrii
: チドリ科 Charadriidae
: Thinornis
: ノドグロチドリ
T. novaeseelandiae
学名
Thinornis novaeseelandiae
(Gmelin, 1789)
和名
ノドグロチドリ
英名
Shore plover

ノドグロチドリ(喉黒千鳥、Thinornis novaeseelandiae)は、チドリ目チドリ科チドリ属に分類される鳥類。

分布

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種小名novaeseelandiaeは「ニュージーランドの」の意。

ニュージーランドランゲティラ島固有種

形態

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全長20cm。上面は濃褐色、下面は白い羽毛で覆われる。眼上部に入る眉状の斑紋(眉斑)は白い。額から眼先、耳羽、喉は黒い羽毛で覆われる。

眼の周囲に露出した皮膚(眼瞼輪)は赤やオレンジ色。嘴の色彩はオレンジ色で、先端は黒い。後肢の色彩はオレンジ色。

幼鳥は嘴の色彩が黒く、後肢の色彩が淡黄色。

生態

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岩礁海岸干潟湿原などに生息する。

食性は動物食で、昆虫クモ甲殻類軟体動物などを食べる。移動と静止を織り交ぜて素早く獲物に詰め寄り捕食するが、後肢で地面を探り獲物を探すこともある。

繁殖形態は卵生。岩礁に巣を作り、10-12月に1回に2-3個の卵を産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は約28日。寿命は平均6年だが、最長で17年生きた個体もいる。

人間との関係

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開発による生息地の破壊、標本目的による乱獲人為的に移入されたノネコやネズミによる捕食などにより生息数は激減している。以前はニュージーランドの南北島や周辺の島嶼にも分布していたが絶滅した。1970-1971年マンゲレ島に移入する試みが進められたが、帰巣本能が強いため試みは失敗している。1993年における生息数は43-44ペアと推定されている。

画像

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関連項目

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参考文献

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  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』、講談社2001年、71、195頁。
  • 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科8 鳥II』、平凡社1986年、8-9頁。

外部リンク

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