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ネットと愛国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ネットと愛国
在特会の「闇」を追いかけて
著者 安田浩一
発行日 2012年4月17日
発行元 講談社
ジャンル 社会学
日本の旗 日本
言語 日本語
ページ数 366
公式サイト 講談社
コード ISBN 978-4-06-217112-0
ウィキポータル 書物
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ネットと愛国 在特会ざいとくかいの「闇」を追いかけて』(ネットとあいこく ざいとくかいのやみをおいかけて)は、2012年講談社より出版された書籍。著者は安田浩一。同年(2012年)には安田浩一がこの作品で日本ジャーナリスト会議賞と[1]第34回講談社ノンフィクション賞を受賞[2]、第44回大宅壮一ノンフィクション賞候補[3]にあがった。

内容

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内容は著者が在日特権を許さない市民の会(在特会)会員や周辺の者へ取材したルポルタージュである。筆者によれば、普段の彼らはデモ活動の時とは違い、おとなしく、リアル社会ではうまく生きていけないことから理想の自分になれたり認めてもらえたりする場所を求めて集まっているという解説が述べられている。筆者は「在特会のような保守系組織には、どこか擬似家族の雰囲気が漂う」と指摘している[4]

反響と評価

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2012年の刊行後、『朝日新聞』、『毎日新聞』、『産経新聞』、『日刊ゲンダイ』、『週刊朝日』、『サンデー毎日』、『週刊現代』、『週刊文春』、『週刊ポスト』、『AERA』、『SPA!』、『新潮45』、『第三文明』などの媒体で紹介され[5]、同年第34回講談社ノンフィクション賞を受賞した[6]。一方、社会学者樋口直人は、分析・解釈対象である在特会に対して著者の安田浩一が過去に居場所の無かった安田自身を投影しているため、分析が歪んでいるようにみえると指摘している[5]

書誌情報

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本書は講談社の雑誌『g2第6号第7号に掲載された「在特会の正体」を全面的に改稿し大幅に加筆したものである[7]

脚注

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  1. ^ 2012年度JCJ賞の発表について”. 2018年10月5日閲覧。
  2. ^ 講談社ノンフィクション賞”. 2018年10月5日閲覧。
  3. ^ 第44回大宅壮一ノンフィクション賞”. 2018年10月5日閲覧。
  4. ^ 安田(2012)、320頁
  5. ^ a b 樋口直人排外主義運動のミクロ動員過程―なぜ在特会は動員に成功したのか―」『アジア太平洋レビュー』2012年。
  6. ^ ネットと愛国/在特会の「闇」を追いかけて」『デジタル大辞泉プラス』小学館、コトバンク。
  7. ^ 安田(2012)、365頁

関連文献

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  • 津田大介、安田浩一、鈴木邦男「なぜ安倍首相をネット右翼は支えるのか 安倍政権のネット戦略とネット右翼の実態」『』第43巻(3)=473、創出版、2013年3月、48-59頁。 
  • 西村幸祐、安田浩一「緊急激論 「ネトウヨ亡国論」に異議あり!」『WiLL』第98号、ワック、2013年2月、254-265頁。 
  • 安田浩一、仲俣暁生「この著者に会いたい! 『ネットと愛国』安田浩一(やすだこういち)(ジャーナリスト) 在特会は、『いまの日本の気分』をわかりやすく表わしたものなんです」『Voice』第419号、PHP研究所、2011年11月、86-91頁。 
  • 安田浩一「一部始終を彼らは同時中継していた 「在特会」ロート製薬強要 逮捕事件の背後事情」『』第42巻(6)=466、創出版、2012年7月、118-123頁。 
  • 安田浩一「領土問題とネット右翼 沸騰するナショナリズム」『出版ニュース』第12号、出版ニュース社、2012年9月、4-9頁。 
  • 安田浩一、山本一郎中川淳一郎ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」』宝島社〈宝島社新書 372〉、2013年1月26日。ISBN 978-4-8002-0470-7https://tkj.jp/book/?cd=02047001 

外部リンク

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