あつめて!カービィ
ジャンル | 群体アクションゲーム |
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対応機種 |
ニンテンドーDS[DS] Wii Uバーチャルコンソール[VC] |
開発元 |
ハル研究所 エンジンズ |
発売元 | 任天堂 |
プロデューサー |
山本正宣 山本洋一 足立靖 |
ディレクター | 白川真理 |
音楽 | 酒井省吾 |
シリーズ | 星のカービィシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | [DS]DSカード |
発売日 |
ニンテンドーDS 2011年8月4日 2011年9月19日 2011年10月27日 2011年10月28日 2011年12月1日 Wii Uバーチャルコンソール 2016年3月2日 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) PEGI:3 |
売上本数 |
41万本[1] 122万本[2] |
『あつめて!カービィ』は、任天堂より2011年8月4日に発売されたニンテンドーDS用ゲームソフト。
概要
[編集]星のカービィシリーズ第19作目にあたる。ニンテンドーDS専用ゲームソフトでは『星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』以来、約3年ぶりとなり4作目にあたる。また、ハル研究所が開発する新作としては『星のカービィ 参上!ドロッチェ団』から約5年ぶりである。
今回も前回の18作目のWii専用ゲームソフト『毛糸のカービィ』同様、吸い込みやコピー能力のアクションはできない。
今回はタッチペンでカービィを操作しながらカービィにフルーツを集めることによってフルーツゲージを溜めていく。ゲージが100まで貯まるとカービィの数が増えていき、最終的には10人になる。勿論、数が多いほど強くなる。
体力の概念はなく、一度ダメージを受けると弱って体色が青になり、その状態でさらにダメージを受けると天使になって昇天してしまう(壁に挟まれるなど、ピンクの状態から青色にならずに天使状態になる場合もある)。天使になったカービィは、画面外に出てしまう前に他のカービィで掴めば青状態で復帰させられる。
敵へカービィを誘導し、敵とカービィが接触した後は自動で攻撃を行われるようになっている。
また、カービィ達の人数によっては入れないステージや大勢のカービィ達でなければ攻略できない仕掛けなどのギミックがある。
これらから、リアルタイムストラテジーの要素も濃い[注釈 1]。他にもメダルを集めることによってミニゲームなどが増えたり、チャレンジの目標を達成していくなどの要素がある。
今作ではストーリー上では歴代のシリーズと比べ新規の敵キャラクターが多く登場しており、反対にミニゲームでは過去のシリーズに登場した懐かしいキャラクター(星のカービィ64のキャラクターを除く)やアニメ版に登場したキャラクターなどが登場する。
2Dグラフィックの作品では『コロコロカービィ』以来、約11年ぶりにカービィに声が吹き込まれている。
本作はニンテンドー3DSが発売していたため3DSシリーズで発売も予定していたが、DSシリーズの作品で発売した[注釈 2]。
星のカービィシリーズおよび任天堂発売元としては最後のニンテンドーDS向けパッケージソフトであった[注釈 3]。
評価 | ||||||
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ストーリー
[編集]ポップスターの南にあるポポポアイランズに来たカービィは突如現れたドクロ団のボスネクロディアスにより、体を10人に分裂されてしまう。分裂により弱体化したカービィ達は次々に倒されていき、ひとり残ったカービィは分かれた時に出てきた勇者の心を発見し、ネクロディアスを倒す旅に出発する。
登場キャラクター
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
ストーリーモードに登場するキャラクター
[編集]味方キャラクター
[編集]- カービィ(声:大本眞基子)
- ネクロディアスにより10人に分裂してしまい、コピー能力が使えなく[注釈 4]なるほどに弱体化してしまう。フルーツがエネルギーの元。ビッグキャンディーで巨大化し無敵状態になる。
- ダメージを受けると青くなり、もう一度受けると天使となり飛んでいく。
- 勇者の心
- 星の精霊でカービィをネクロディアスを退治するために導いてくれる。ネクロディアスにより分裂をした際にカービィから飛び出した「カービィの心」の強い思いが結晶になった。カービィとは話ができる。一人称は「ボク」。
- ドロッチェ団
- 『参上!ドロッチェ団』に登場した団長のドロッチェ率いるネズミの盗賊団。ある程度ゲームを進めると彼らの飛行船が出現する。宇宙に旅に出ていたらしいが、今回は珍しいメダルを探しにポポポアイランズにやってきた。敵であった『参上!ドロッチェ団』の頃とは異なり、今作では完全な味方キャラクターとしての登場である。
- ドロッチェはカービィにメダルの在処のヒントを伝えたり、冒険のヒントを与えたり手助けをしてくれる。一人称は「オレ」。元々キャラクター自体が喋る事が少ないカービィシリーズにおいてドロッチェの台詞はかなり多く、自身の過去や小ネタなど台詞種類は豊富。 ストロン、スピン、ドクはゲームを進めることによって飛行船内に登場する。チューリンは常に下画面にいる。
- ネクロディアスの野望に関しては、ドロッチェは「光がなければ宝の輝きを失ってしまう」という理由で否定的。またかつてデデデ大王が訪れる前のデデデリゾートに訪れていた過去がある。本人は「オレも昔はここの海辺でレディのハートを盗んだものさ…」と語った。ドロッチェはミニゲームのカービィマスターでも登場する。
雑魚キャラクター
[編集]- ソアラ - 『鏡の大迷宮』で初登場したキャラ。フルーツを持って飛んでいることが多い。他にもモノソアラ、プチソアラ、ビッグソアラも登場。
- モーリィ - 『鏡の大迷宮』に登場したモグラ。モグモラの親分。爆弾を投げてくる。ストーリーモードでは中ボスとして登場。ミニゲームの参上!モグモグ団にも登場。
- ワドルディ - デデデリゾートに登場。他にもビッグワドルディ、ゴールデンワドルディ、バクダンワドルディ、ブロックワドルディなどが登場。ミニゲームの空中探検隊EOSやカービィマスターにも登場。空中探検隊ではパラソルワドルディ、水兵ワドルディ、バンダナワドルディも登場。
- ゴルドー - おなじみの倒せない敵。ミニゲームの参上!モグモグ団、空中探検隊EOSにも登場。今作では巨大なビッグゴルドーも登場。
- マグー - 『星のカービィ3』に登場した溶岩のキャラクター。水をかぶせると冷えて固まる。
今作初登場の敵は星のカービィシリーズの登場キャラクター一覧#あつめて!カービィを参照。
中ボスは星のカービィシリーズの登場キャラクター一覧#中ボスを参照[注釈 5]。
ボスキャラクター
[編集]- ウィスピーウッズ
- 森の王様。グリングランドのボス。今作ではリンゴではなく、トゲの球を降らせてくる。幹にトゲやキノコを生やして防御することもある。
- ミニゲームの参上!モグモグ団、ピンボール、空中探検隊EOSにも登場。
- ウトパトラ
- テンガロンハットを被った砂の女王。サラサンドーラのボス。体はイバラで、顔は芋虫に似ている。カクサンやトゲの植物を上から降らせて攻撃してくる。足場でもある鉄骨をシーソーのように上下させて、頭にぶつけるとダメージを与えられる。
- デデデ大王
- プププランドの自称王様で、デデデリゾートのボス。主に気球に乗りながら爆弾を投げて攻撃してくる。爆弾を跳ね返すとダメージを与えられ、一定以上のダメージを与えると気球から降りて、ジャンプして踏みつけてきたりハンマーで叩いてきたりする。たまにバクダンワドルディが出てくることもある。
- ミニゲームのピンボールやカービィマスターにも登場。第2章では巨大ロボ(後の「HR-D3」でもある。)が出現する。
- ドクロだいおう
- ネクロディアスの手下で、マグマウンテンのボス。体が大きく火山の中に潜んでいる。ドクロと豚が組み合わさった外見をしている。岩や火山弾を降らせて足場を壊そうとしてくる。大砲で突撃することでダメージを与えられる。
- ネクロディアス
- 今回の黒幕であるドクロの怪物で、ドクロ団のボス。謎の力を持った杖でカービィを弱体化させる。光が大嫌いで世界を闇にしようと企んでいる。ネクロネビュラのラスボス。最初は拳を振り下ろしてきたり、電気の弾で攻撃してくる。拳を破壊すると本体との戦いになり、十字にレーザーを放つ物体や電気弾を放ってきたり、ドクロスをけしかけてきたりする。口の中にある眼球が弱点で、そこから極太のレーザーも放ってくる。
ミニゲームのみに登場するキャラクター
[編集]- リック、クー、カイン
- 『星のカービィ2』で初登場したカービィの仲間。ミニゲームのカービィマスターのコンティニュー画面に登場。また、カインのみミニゲームのピンボールにも登場している。
- ダイナブレイド
- 『スーパーデラックス』で初登場した巨鳥。ミニゲームのカービィマスターで、カービィの攻撃の一つとして登場。
- ゲイター
- 『スーパーデラックス』に登場したワニの敵。ミニゲームのカービィマスターで、カービィの攻撃の一つとして登場。
- ドクター・エスカルゴン
- アニメに登場した「~でゲス」が口癖のカタツムリ。デデデ大王の側近。ミニゲームのカービィマスターに、デデデの攻撃の一つとして登場。本作で彼はゲーム初登場を果たした。
- カスタマーサービス
- アニメに登場したナイトメアの部下。ミニゲームの空中探検隊EOSのコンティニュー画面に登場。「カスタマーサービス」という専用BGMを持つ。エスカルゴンと同じく本作でゲーム初登場を果たした。
ミニゲームの敵キャラクター
[編集]- キャピィ - ミニゲームのピンボールと空中探検隊EOSに登場。今回はほぼキノコを被っている。
- ワドルドゥ - ミニゲームのピンボールと空中探検隊EOSとカービィマスターに登場。空中探検隊EOSではパラソルワドルドゥとして登場。カービィマスターでは剣を持って登場する場面もある。
- コックカワサキ - ミニゲームのピンボールとカービィマスターに登場。
- タック - ミニゲームのピンボールに登場。
- ツイスター - ミニゲームのピンボールに登場。
- ノディ - ミニゲームのピンボールに登場。
- バイオスパーク - ミニゲームのピンボールに登場。
- ロッキー - ミニゲームのカービィ劇場に登場。
- ブロッキー - ミニゲームのピンボールに登場。
- ツイジー - ミニゲームのピンボールに登場。
- トゥーキー - ミニゲームのポンボールに登場。
- バウンシー - ミニゲームのピンボールに登場。
- ブロントバート - ミニゲームの空中探検隊EOSに登場。
- カブー - ミニゲームの空中探検隊EOSに登場。
- スカーフィ - ミニゲームの空中探検隊EOSに登場。
- フレイマー - ミニゲームの空中探検隊EOSに登場。
- バグジー - ミニゲームの空中探検隊EOSとカービィマスターに登場。
- カプセルJ2 - ミニゲームのカービィマスターに登場。
- Mr.フロスティ - ミニゲームのカービィマスターに登場。
- スクイッシー - ミニゲームのカービィマスターに登場。
- フロッツォ - ミニゲームのカービィマスターに登場。
- スイートスタッフ - ミニゲームのカービィマスターに登場。
- ボンカース - ミニゲームのカービィマスターに登場。
- ソードナイト - ミニゲームのカービィマスターに登場。
- ブレイドナイト - ミニゲームのカービィマスターに登場
- コックオオサカ - アニメに登場したコックカワサキの師匠。ミニゲームのカービィマスターに登場。
- マッチョサン - アニメに登場したサングラスをした魔獣。ミニゲームのカービィマスターに登場。「エアロビてんごく」という専用BGMを持つ。
- 宝剣ギャラクシア - アニメに登場したメタナイトの剣(他のシリーズにも登場)。ミニゲームのカービィマスターに登場。
ミニゲームのボスキャラクター
[編集]- ロロロ&ラララ
- 『星のカービィ スーパーデラックス』などに登場したボス。ミニゲームのピンボールに登場。
- ヘビーロブスター
- 『星のカービィ スーパーデラックス』などに登場したボス。ミニゲームのピンボールに登場。
- マルク
- 『星のカービィ スーパーデラックス』などに登場したラスボス。ミニゲームのピンボールの最終ボスとして登場。
- ミスターシャイン&ミスターブライト
- 『星のカービィ 夢の泉の物語』などに登場したボス。ミニゲームの空中探検隊EOSに登場。
- クラッコJr.、クラッコ
- シリーズおなじみのボスキャラ。ミニゲームの空中探検隊EOSに登場。
- メタナイツ(アックスナイト、メイスナイト、トライデントナイト、ジャベリンナイト)
- ミニゲームの空中探検隊EOS、カービィマスターに登場。空中探検隊EOSではステージ4のボスを担当。
- メタナイト
- 『星のカービィ 夢の泉の物語』などに登場したボス。ミニゲームの空中探検隊EOSではステージ5のボス、カービィマスターにも登場。
- ナイトメアパワーオーブ、ナイトメアウィザード
- 『星のカービィ 夢の泉の物語』に登場したラスボス。ミニゲームの空中探検隊EOSのラスボスとして登場。「まさかのナイトメア」という専用BGMを持つ。
- デデデロボ(HR-D3)
- カービィマスターの第2章の最後の敵として登場。デザインは『カービィボウル』とは異なり、ニンテンドーゲームキューブ用で発売すると検討されていたものと同じデザインである。
- ダークマター、リアルダークマター
- 『星のカービィ2』、『星のカービィ3』などに登場したラスボス。ミニゲームのカービィマスターのラスボスとして登場。他にもコンティニュー画面にも登場。
- 第一段階はダークマターとして登場し、倒すと第二段階に入り、リアルダークマターに変身する。
島(レベル&ステージ)
[編集]全部で5つの島がある。ステージによっては指定されたカービィの人数が満たしてなければ入ることができない。 また、ワープスターで他の島に移動する際に島の周りにうろついているドクロ団によってカービィの数が1体になってしまう。 ただし、ある程度ゲームをクリアしているとドクロ団がいなくなるのでカービィの数が減る心配はなくなる。
- レベル1 グリングランド - 最初のステージ。緑豊かな場所。全11ステージ。
- レベル2 サラサンドーラ - 砂漠のステージ。かつては文明が栄えていたと見られる遺跡のステージもある。全12ステージ。
- レベル3 デデデリゾート - デデデ大王が開発したリゾート。前半は海で、ミニゲーム主体のステージもある。後半は雪原やデデデの城を冒険することになる。全12ステージ。
- レベル4 マグマウンテン - 溶岩や暗闇のステージ。ロケットに搭乗し宇宙に進んでいくステージもある。全12ステージ。
- レベル5 ネクロネビュラ - ある条件を満たさないと入れない最後の島。ポップスターの外にある。これまでのボスと戦い[注釈 6]、最後にネクロディアスとの決戦となる。全5ステージ。
コレクション
[編集]ゲーム中、メダルを集めることによって解禁されていく。
ミニゲームのタイトルの一部は過去のカービィシリーズ、ハル研究所がかつて制作したゲームのセルフパロディである。
- 参上!モグモグ団(さんじょう!モグモグ団)
- モグラ叩き風のゲーム。ある条件を満たすとボスが出現する。タイトルは『星のカービィ 参上!ドロッチェ団』のパロディ。
- サウンドプレイヤー
- ゲーム中の曲を聴ける。
- カービィのたいけつ!ピンボール(たいけつ!ピンボール)
- ボール状になったカービィを操作するピンボールゲーム。全4ステージ。一度最後までクリアすると、ボスとだけ戦えるモードのコマンドが開示される。タイトルは『カービィのピンボール』のパロディ。
- かぞえる!!カービィ劇場(カービィげきじょう)
- 制限時間内にカービィの人数を当てるゲーム。間違えると即終了。
- ○△□けんけん
- 指定された模様と同じボタンを押していくゲーム。制限時間は10秒、30秒、60秒の3種類ある。
- 空中探検隊EOS(くうちゅうたんけんたい)
- 敵を倒しながら先へ進むシューティングゲーム。全6ステージ。タイトルは『宇宙警備隊SDF』のパロディ。
- カービィマスター
- タイミング良く画面をタッチして敵を倒していくターン制RPG風ゲーム。全4章。タイトルは『カードマスター リムサリアの封印』のパロディ。
- アルバム
- ゲームで使われたイベントを見られる。
- チャレンジリスト1-5
- 「チャレンジリスト」の条件が開示される。
- 勝ち抜きサバイバル(かちぬきサバイバル)
- メダルを全て集めると遊べる。ストーリーモードで戦った全16体の中ボス・ボスと戦える。カービィは10人揃った状態でスタートし、消耗した場合は用意されている回復リングやマキシムトマトで回復が可能。勝ち抜き数やクリアタイムが記録される。
関連項目
[編集]- 星のカービィ (アニメ) - アニメオリジナルキャラクターやアニメオリジナルコピー能力「カブキ」が登場した[注釈 7]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 任天堂2012年3月期第3四半期決算説明会
- ^ 2020CESAゲーム白書 (2020 CESA Games White Papers). コンピュータエンターテインメント協会. (2020). ISBN 978-4-902346-42-8
- ^ “Kirby Mass Attack”. All Game (2012年9月19日). 2012年8月21日23:06閲覧。
外部リンク
[編集]- あつめて!カービィ
- 任天堂 E3 2011情報 Kirby Mass Attack
- あつめて!カービィ - Wii Uバーチャルコンソール