ヌルディン・ファラー
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ヌルディン・ファラー نور الدين فرح | |
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サイモンフレーザー大学での講演(2010). | |
誕生 |
Nuuradiin Faarax 1945年11月24日(79歳) ソマリア バイドア |
職業 | 小説家、エッセイスト |
言語 | ソマリ語、英語 |
国籍 | ソマリア |
主題 | ナショナリズム、ポストコロニアリズム、フェミニズム |
代表作 |
『曲がった肋骨から』 『むきだしの針』 |
主な受賞歴 | ノイシュタット国際文学賞(1998) |
ウィキポータル 文学 |
ヌルディン・ファラー (英語: Nuruddin Farah, ソマリ語: Nuuradiin Faarax, アラビア語: نور الدين فرح、1945年11月24日 - ) は、ソマリアの代表的な小説家。ダロッドのオガデン族[1]。
脚注
[編集]バイドアにて商人の家庭の4男として生まれる[2]。母親は詩人であった[3]。姉のバスラは栄養士・ユニセフ職員で[4]、2014年1月にアフガニスタンのカブール市内のレストランでタリバンのテロを受け死亡した[5]。
エチオピアのオガデン地方ケラフォの学校にて英語、アラビア語、アムハラ語を学ぶ。1963年に徴兵されエチオピアとの国境紛争に参加。
初期に母国語のソマリ語で短編小説を発表後、インドのパンジャーブ大学(en)留学中に執筆した『曲がった肋骨から』(1970年)でデビューし、英語での執筆を開始した。母国のソマリアが1973年にラテン文字を採用し、数年間で多くのソマリ人作家が本を出版し、それらは広範な成功を達成したが、ファラーの作品は同年発禁処分となり亡命。アメリカ、ドイツ、イタリア、スウェーデン、スーダン、インド、ナイジェリアなどの大学で文学を講義した。
ファラーの作品は個人、家族、国家の三つの視点から模索するアイデンティティが重要なテーマになっており、『むきだしの針』(1976年)など幾つかの小説は重要な文学的偉業と看做され、1998年にノイシュタット国際文学賞を受賞した。第60回ベルリン国際映画祭では審査員を務めた。
作品
[編集]- Why Die So Soon? (1965)
- A Dagger in a Vacuum (1965)
- From a Crooked Rib (1970)
- A Naked Needle (1976)
- Sweet and Sour Milk (1979)
- Sardines (1981)
- Close Sesame (1983)
- Maps (1986)
- Gifts (1993)
- Secrets (1998)
- Territories (2000)
- Yesterday, Tomorrow: Voices from the Somali Diaspora (2000)
- Links (2004)
- Knots (2007)
- Crossbones (2011)
脚注
[編集]- ^ “The Novels of Nuruddin Farah”. Wardheernews. 19 August 2014閲覧。
- ^ Prentice-Hall, Inc. (editor) (2001). Literature Lover's Companion: The Essential Reference to the World's Greatest Writers - Past and Present, Popular and Classical. Prentice Hall Press. pp. 200. ISBN 073520229X
- ^ Maya Jaggi (21 September 2012). “Nuruddin Farah: a life in writing”. The Guardian. 21 September 2012閲覧。
- ^ About Us - Basra Farah Fund for Women and Children
- ^ "Basra Farah, sister of Nuruddin Farah, among casualties of Kabul attack", Somalia Online, January 18, 2014.
参考文献
[編集]- ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち 2014年 青月社