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ニルギリタール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ニルギリタール
ニルギリタール
ニルギリタール Hemitragus hylocrius
保全状況評価[a 1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウシ目 Artiodactyla
亜目 : ウシ亜目 Ruminantia
: ウシ科 Bovidae
亜科 : ヤギ亜科 Caprinae
: タール属 Hemitragus
: ニルギリタール H. hylocrius
学名
Hemitragus hylocrius (Ogilby, 1838)
和名
ニルギリタール
英名
Nilgiri tahr

ニルギリタールHemitragus hylocrius)は、ウシ科タール属に分類される偶蹄類

分布

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インド南部[1][2][3][a 1]固有種

形態

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体長150-175センチメートル[2][3]。肩高95-106センチメートル[3]体重100キログラム[3]。胴体背面の毛衣は暗黄褐色で[3]、背面の正中線上に沿って暗色の縦縞が入る[2]。また背に鞍状に灰褐色や汚白色の斑紋が入る個体もいる[2][3]。腹面の毛衣は白い[1]

最大角長44.5センチメートル[2]。角の断面は台形[3]。角の表面には不規則に横皺が入り、角の外側には稜線状の隆起(稜)がある[2]

オスの成獣は頸部や肩の体毛がやや伸長する[1][2]。オスの老齢個体は顔の毛衣が黒、胴体背面の毛衣が暗褐色になる[2]。乳頭の数は2個[2][3]

生態

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標高1,200-2,600メートルにある高木が点在する草原と断崖に生息する[2][3]薄明薄暮性[3]。6-104頭からなる群れ(主に20-50頭)を形成して生活する[3]。休息時には1-2頭のメスが見張りを行う[2][3]

食性は植物食で、主にを食べるが木の葉も食べる[3]

繁殖形態は胎生。周年繁殖し、妊娠期間は6-7か月[2][3]。1回に1頭(まれに2頭)の幼獣を産む[2][3]。メスは生後19か月で性成熟する[3]。寿命は16-18年[3]

人間との関係

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肉が薬用になると信じられている[3]

開発による生息地の破壊、薬用の乱獲などにより生息数は減少している[3]1997年における生息数は2,000-2,500頭と推定されている[3]

参考文献

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  1. ^ a b c 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科4 大型草食獣』、平凡社1986年、148頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m 今泉吉典監修 『世界の動物 分類と飼育7 (偶蹄目III)』、東京動物園協会、1988年、101-102頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』、講談社2000年、52、159頁。

関連項目

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外部リンク

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  1. ^ a b The IUCN Red List of Threatened Species
    • Alempath, M. & Rice, C. 2008. Nilgiritragus hylocrius. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.