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ナツミキイチゴシジミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナツミキイチゴシジミ
ナツミキイチゴシジミのオス(上)とメス(下)
ナツミキイチゴシジミのオス(上)とメス(下)
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: 鱗翅目Lepidoptera
: シジミチョウ科Lycaenidae
: キイチゴシジミ属 Sinthusa
: ナツミキイチゴシジミ S. natsumiae
学名
Sinthusa natsumiae
H. Hayashi 1979
和名
ナツミキイチゴシジミ

ナツミキイチゴシジミSinthusa natsumiae) は、チョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ上科シジミチョウ科に分類されるチョウの一種。フィリピン固有種。ホンコンで本属の一種が幼虫時代にキイチゴ類を食草としているところから、属名にキイチゴシジミの和名が用いられている。本属はインド北部からスンダランド、フィリピン、スラウェシに分布し、13種が知られている。フィリピンには6種が分布し本種を含む4種がフィリピン固有種である。

分布

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ルソンミンドロマリンドゥケサマールパナイパナオンレイテネグロスミンダナオで見られる。

形態

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前翅長は約12mm。本属中オス、メスとも色彩的に際立って美しく、オスの前翅翅表の青色部は濃淡二色に分かれている。メスの翅表も淡青色が大きく広がり、本属の他のフィリピン分布種とは大いに異なっている。

生態

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山岳地域で年間を通じて発生している。小型種の上、飛翔は極めて敏捷で近くの葉上にとまったところを観察して本種であることを確認出来る。

種名の語源:命名者の次女 林菜摘に因む。

参考文献

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  • Hayashi, Hisakazu, 1979: New Lycaenid Butterflies from Mindanao, the Philippines. Tyo-to-Ga. 30(1,2): 83-90. [1]
  • 林 寿一, 1984. 東南アジアのシジミチョウ Ⅱ :iii, 105pp., 14pls. ニューサイエンス社, 東京. ISBN 4-8216-0109-5
  • Treadaway, C. G., 1995. Checklist of the butterflies of the Philippine Islands (Lepidoptera: Rhopalocera) Nachr. entomol. Apollo Suppl.14: 7-118.
  • Takanami, Y. & Seki, Y., 2001. A synonymic list of Lycaenidae from the Philippines. Edn. 12 - ウェイバックマシン(1998年12月5日アーカイブ分).
  • Treadaway, Colin G. & Schrőder, Heinz G., 2012: Revised checklist of the butterflies of the Philippine Islands (Lepidoptera: Rhopalocera). Nachr. entomol. Ver. Apollo, Suppl. 20: 1-64.